- いつも着ていたい、SHIPS anyの服
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いつでも、どこでも、誰にでも似合う服。
SHIPS anyの目指す「いつも着ていたい服」って
例えばどういうもの?モノ選びに一家言ある目利きたちが、
いつもそばにあるAnytimeな服を語ります。
目利きならではの審美眼や着眼点は、
定番スタイルを探している方の参考になることでしょう。
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- バンドカラーの白シャツ イラストエッセイスト/コラムニスト 犬山紙子さん
- 数々の書籍を上梓するエッセイストであり、情報番組のコメンテーターやコラムニストとしても活躍する犬山紙子さん。TV出演時には自身でスタイリングを手がけるほどファッション好きとしても知られる犬山さんの、手放せないアイテムとは?
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- Q犬山さんがファッションに興味を持ったのは?
- A小学6年生のときです。姉のファッション誌をこっそり読んで憧れが強くなり、自分で服を買うようになったのを覚えています。
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- Qご自身のファッションスタイルを一言で言うと?
- A“服萌え全開”ですかね(笑)。特にファッションにスタイルやルールを設けているつもりはなく、作品としてその服に萌えるかどうかで判断して購入して、毎日好きな服を着ています。
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- Q服を選ぶ基準は?
- A着ていてリラックスできるか、着ていて楽しいか、着ていて自分を責めるものではないか、を基準にしています。またコメンテーターの仕事で自分の好みではない服を着ると、パフォーマンスがちょっと落ちると感じたことがあって、それからは“着ていてしっくりくるかどうか”を、かなり大切にするようになりました。
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- Qブランドにこだわりは?
- Aこのブランドでなければいけない!という縛りはなく、古着も好きでよく買います。ただブランドの思想や姿勢に惚れ込むことが多いので、気がつくと買ってしまう特定のブランドはいくつかあります。
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- Q定番アイテムは?
- ATVでコメンテーターを始めた6年ほど前から着始めた、バンドカラーの白シャツです。定番化した理由は、テレビに映った自分を見たときに、白を着ている自分が一番“自分っぽいな”と感じたのと、プレーンなアイテムなので変なバイアスがかからずに見えるかなと思ったから。首まわりに何かがあるのが苦手なので、気がついたら襟が目立たないバンドカラーやノーカラーばかりになっていました。
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- Q買い足すときのポイントは?
- Aシルエットと素材に注目します。柔らかく肌に優しい、美しいシルエットのバンドカラーシャツに出会うと、似たような形のものでも惹かれてしまいます。
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- Q着こなしについて
- Aアイテムがシンプルな分、個性的なイヤリングをつけて小物で遊んだり、ミスマッチなスウェットパンツを合わせてリラックス感をプラスしたりしています。
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- Qなかでもお気に入りの一着は?
- A〈サンローラン〉のジャストサイズなノーカラーシャツです。一見とてもシンプルですが、袖がリボンの編み上げになっているんです。知性とフェティッシュが混在するバランスが何年たっても好きで、一番のお気に入りです。
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- Qこのアイテムはどんな存在ですか?
- A いざというときに、絶対いい感じにしてくれる私の相棒です。定番のアイテムなので長年活躍してくれていますが、合わせるボトムがショートパンツからデニムパンツ、ミモレスカートからマキシスカートと、時代によって変わっていくのも、着ていてとても楽しいです。
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- Q最後に、犬山さんのファッションの信念があれば教えてください。
- Aセンスを身につけるためには、自分が“美しい”“センスが良い”と思った人や着こなしに対して、思考を停止させず、なぜそれを美しいと思ったのかを言語化することが大切であると、親愛するシトウレイさんの姿勢から学びました。これからも美しい服や物、人を見た際にはきちんと言語化して、ファッションをもっと楽しんでいきたいですね。
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Kamiko Inuyama
1981年、大阪府生まれ。大学卒業後、仙台の出版社でファッション誌の編集を担当した後、上京。2011年『負け美女 ルックスが仇になる』(マガジンハウス)で作家としてデビュー。ユーモア溢れる独自の視点と的確なコメントが高く評価され、雑誌、テレビ、ラジオなどで幅広く活躍中。プライベートではゲームとマンガ、アイドルをこよなく愛する一児の母。
Instagram:@inuyamakamiko