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いつでも、どこでも、誰にでも似合う、SHIPS anyの服。
職業・趣味・年齢、さまざまなバックグラウンドを持つ人々の
「SHIPS anyの自分らしい着こなし」を、
お気に入りの場所とアイテムとともにリポートします。
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- 休日はジャケットで
- シェフ・米澤文雄さん
- 1980年、東京都生まれ。22歳で単身ニューヨークへ渡り、インターンを経てミシュラン3つ星店〈Jean-Georges〉で日本人初のスー・シェフに。帰国後〈Jean-Georges Tokyo〉料理長として活躍。2018年グリルレストラン〈The Burn〉・2021年に〈swrl. wine cocktail & kitchen〉を立ち上げ、2022年7月には西麻布に完全紹介制のレストラン〈No Code〉をオープン。株式会社No Codeの代表として飲食業の可能性を日々探求している。
- 人なつこい笑顔が印象的な米澤さん、恵比寿のイタリアン〈IL Boccalone〉を皮切りに、NYの三つ星フレンチ〈Jean-Georges〉ではスーシェフを務め、帰国後 〈Jean-Georges Tokyo〉立ち上げよりシェフとして活躍するなど華やかな経歴を持つ料理人です。 昨年米澤さんが開業に携わった渋谷区神南のバーで、ファッションはじめライフスタイルについて聞きました。
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- ファッションのこだわりは?
- ふだん自転車移動なので、服も動きやすさ重視で選んでいます。動きやすさや丈感とか。どうしてもカジュアル寄りになるんですよね。店ではエプロンをつけることが多いです。
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- 自転車が趣味なんですか?
- 趣味というよりは、移動時間短縮のためです。自宅から店まで片道約35分、Door to Doorだと電車よりも早いんです。外の空気を吸うと気分転換になりますしね。雨の日はさすがに乗らないですけど。
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- 今日のコーディネートのポイントは?
- 今日は休日にレストランへ食事に行くつもりで、ジャケットのセットアップを選びました。ノーカラージャケットなら、肩肘張らずに着られそうですね。パンツも後ろがゴムになっているからきれいめなのにリラックスした着心地。このアウターも軽くてストレッチがきいているので動きやすくて、これなら自転車にも乗れそうです。肌触りがいいのもポイント高いですね。
POINT 01
ブラウンのフードブルゾンとチャコールグレーのノーカラージャケットに、白のカットソーをインすることでぐっと軽やかに。
POINT 02
程よいオーバーシルエットが今っぽいブルゾン。「ストレッチが利いていて動きやすくて、軽い着心地なのもいいですね。これなら自転車に乗るときにも活躍しそう」と米澤さん。コーデのアクセントになるフードは取り外しもできマフラー使いもしやすい。
POINT 03
すっきりしたノーカラージャケットはポケットもスリットインでシャープなシルエット。「妻にもいいねって言ってもらえるかな?」と愛妻家の一面をのぞかせる米澤さん。ブルゾンの裾部分にはドローコードがついていて好みのシルエットに調整できます。
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- 22歳からNYに行かれていたということですが。
- もともとは語学留学のつもりで行ったんですけど、生きるために働き始めたんですね。そうしたらNYの料理は僕が東京で学んでいたど直球のイタリアンと全然違って、面白くて興味がわいてきて、休みの日に「スタジエ」と呼ばれる無給の研修者としていろいろなところに行っていたんです。その中で一番刺激的だったのが〈Jean-Georges〉。ここで働きたいなと思って通っているうちにお声がけしてもらって…という流れです。
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- もともとイタリアンの店で働いていて、NYではフレンチに転向したんですね。
- もともとあまりジャンルにこだわらないんです。新しいジャンルも興味があればもっと知りたくなる。それを専門にしてる人たちには偉そうなことが言えないですけど、料理はどんなジャンルでも通じるところがあると思っているので。新しいジャンルを学びながら、自分色にアレンジした料理を作るようにしています。
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- 華やかなシェフ経歴ですが、お店以外にも地域事業や病気の子供を持つ母親をケアする施設へのレシピ提供など様々な活動を行っていると聞きました。
- 病気の子供を持つお母さんを支援する「キープ・ママ・スマイリング」というNPO団体のお手伝いをずっとしています。月に一回メニューを決めて、40人分くらい作ってお母さんたちに食べてもらうという活動です。最近は瀬戸内芸術祭関係のイベントでお弁当を作りました。地域の食に関しては、新潟県の越後妻有とは「大地の芸術祭」はじめ長いお付き合いだったり福井県と崎陽軒のコラボ弁当に携わったりといろいろ。東京生まれ東京育ちなので、地方のいいところがすごく魅力的に映る。新潟なんて第二の故郷みたいで、現地のお母さんたちと一緒に料理するのも楽しいです。
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- 今後、楽しみにしていることは?
- 海外に行くことですかね。来年は何月と何月にどこに行こうとか、計画しています。料理人だから毎日厨房にいるという選択肢もあると思うけど、僕の場合は飽きっぽいので自分自身を飽きさせないように新しいものを見つけていくというスタンスなんです。特に海外ではスパイスや調理法といろいろな発見があって、それが自分自身の料理というアウトプットにつながっていると感じています。
米澤さんの
な場所
- グラスを回す”スワリング”に由来するswrl.(スワァル)という店名からもわかるように、ワインをベースにしたカクテルとそれに合わせる料理が味わえる店。「NY時代からの友人でありバーテンダーの後閑信吾とソムリエの大越基裕の3人で始めた店。厨房にいるだけではなく、エプロン姿でフロアにいることも多いです。友人が訪れたときは一緒に飲むことも」。くつろいだ雰囲気の店内では音楽イベントが行われることもあるそう。
- swrl. wine cocktail & kitchen
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東京都渋谷区神南1-7-9
定休日なし
米澤さんの
なモノ
米澤さんが愛用しているオランダ生まれの電動アシスト自転車「VanMoof(ヴァンムーフ)」。「Bluetoothでスマートフォンと連動できて、電池残量はもちろん、盗難時の位置情報を把握したり、走行距離を確認したりできるので便利です。今見たら、1年で3000km以上乗ってますね」。