アリソン・ヴォーン
(〈MIA MIA〉オーナー)
奥さんとは出会って14年、結婚して11年になりますが、特別な日ではなくてもメッセージを書くことはあります。忙しい生活のなかで、少しでもストップする時間をつくってほしいなという思いを込めて、サプライズで靴にカードを忍ばせたことも。ふだん思っていることや、ちょっとした言葉遊びのようなメッセージです。最近は仕事や子育てが優先になりがちなので、このメッセージは今のストレートな気持ちです。久しぶりに奥さんと2人で一緒に出かけたいなぁ、ドキドキしてもらったら嬉しいなぁ、そう思って書きました。子どもができて関係性が変わっていくこともありますが、愛情を表現して夫婦の時間をもつことも、大切なことだと思うからです。
アリソン・ヴォーン●オーストラリア、メルボルン出身。東京・東長崎のコーヒーショップ〈MIA MIA(マイア マイア)〉、ギャラリー〈I AM〉のオーナーを務める。また、日本のコーヒーカルチャーを世界に発信するライターでありながら、モデルや音楽プロモーターとしても活動。
いつもそばで見守ってくれる大切な人へ。親愛なる気持ちと「これからもよろしくね」の永遠の願いを込めて、肌身離さず持ち歩けるアイテムやアクセサリーを。
「いいモノ」とひとことで言っても、心動かすストーリーがあるものは多くはない。ネイティブアメリカンの地・メキシコで作られるシルバーアクセサリーは、こだわりたっぷり本物志向のあの人にはぴったりなアイテム。「XOLO(ショロ)って、画家フリーダ・カーロの愛犬の名前なんだよ」というささやかな蘊蓄とともに。
彼は毎日のようにスーツをビシッと決めて家を出ていく。頭からつま先まで抜かりなく神経の行き届いた姿は、最初からそうだったし、今も変わらない。そんな彼にプレゼントを贈るなら、いつもとは違う、特別なものにしたかった。少しフォーマルな雰囲気のネクタイも、彼ならきっと似合う。たまには仕事帰りに待ち合わせをして、素敵なレストランで食事したいな、なんて淡い期待を抱きながら、今日も彼のことを想う。
「子どもができて奥さんはオシャレしなくなった」なんて同僚から聞いていたけれど、うちの妻は今も毎日コーディネートを楽しんでいる。他者の視線が気になるからではなくて、自分自身のために。そんな彼女に贈りたいのは、華奢なチェーンが光の反射でキラキラと繊細な輝きを放つネックレス。デイリーにも、ちょっとスペシャルな日にも身につけてほしいから。
新しいもの好きの彼女のiPhoneはいつも最新モデル。気付けばAirPodsも手に入れ、サブスクだとかストリーミングだとか、デジタルネイティブさながらに使いこなしているのには驚きを通り越して感心すら覚えてしまう。近頃は旅行に行きたいと言っていたし、お出かけ用のアイテムを贈ろう。お気に入りのガジェットを入れてルンルンで出かける姿が目に浮かぶ。
一年の苦楽をともにしたパートナーへ感謝を込めてささやかな贈りもの。毎日のように顔を合わせる距離の近さゆえ、カジュアルすぎても軽いし、かしこまっても重いしと、答えがみつからずに堂々巡り。悩みに悩んで決めたのが、このチェックのストール。定番中の定番だからこそ、ワンランク上のものを贈りたい。「カシミヤ混だよ」って、恩着せがましく渡すのは照れ隠しだったりして。