Apron

自分のために着るもの

上京を機に一人暮らしを始めてからチェストにしのばせるようになったもののひとつに、エプロンがある。もともと料理は嫌いではなかったけれど、母親を手伝って実家の台所に立つ際には母親のそれを借りていたから、マイ・エプロンがなかったのだ。

ところが、よし、クールなエプロンを買おう!と思い立ったものの、私には理想のエプロンが思い描けなかった。当時読んでいたファッション誌にはエプロンが掲載されることはなかったし、購入できる場所も柄や形状もノーアイデア。若かったこともあり、ホームドラマで見かけるような生活臭がするのだけは避けたい一心で、百貨店に入っている店で巻きスカート風のチェックのエプロンを(なんとか選んで)買ったことを憶えている。

あれから少し大人になって、最近はワークエプロンやショート丈タイプなど、クールで洒落たエプロンを見かけるようになった。他人が目にする外用の衣料だけがファッションではないし、家でも見た目や機能性に優れたものを着用して、室内で過ごす時間を大切にしたいという人びとの想いの現れかもしれない。

ボア素材でできたCOLDBREAKERのエプロンはそんな現代人の意思を物語っている。

  • Apron ¥12,000 (+tax) / COLDBREAKERBUY