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眠りの贈り物
お歳暮にクリスマスにお年賀に……と、冬は贈り物の季節。この時期に思い出すのは、贈り物上手の叔母のことだ。私が大学生の頃にはどんな装いも上品にまとまるボルドーのマフラーを、社会人になったお祝いにはさりげない柄が日常着に取り入れやすいシルクのスカーフを、また結婚して子供が生まれたときには子供用品の仕分けに役立つとても大きなポーチをいただいた。高価なブランドものではないけれど、彼女が選ぶ物はいつも心のこもった感じがして、私のほしいものだった。一度、そんな贈り物のコツを叔母に尋ねたことがある。「簡単よ。自分が欲しい物を贈るだけ。普段から素敵な物を見つけたら、自分用とも贈り物用とも決めずに買っておくのよ」と教えてくれた。たしかに「さあ贈り物を探そう」となってもすぐには思いつかないものだ。
私もそれを真似しようと思っていたこの頃、fog linen workのリネンのアイマスクとピローケース、そして思わず試したくなる香りの名前がついたLibrary of Flowersのキャンドルに出会った。寝るのが嫌いな人はいないから、なんて贈り物向きなのだろう。いつ誰に渡そうとわくわくしながら、抽斗の奥にしまってある。