SHIPSの“HAPPY HOLIDAYS 2018”で、贈り物上手になろう！

サンタさん行きつけの店は、
SHIPSだった!?

ーーこのたびは、ホリデーシーズンにぴったりなショッピングバッグ＆メッセージカードのイラストを描いていただき、ありがとうございます！　このアイディアは、どこから生まれたのですか。

金安　まずは、ひねったことをするのではなく、ストレートに表現しようと思ったんです。アイディアが固まるまでは時間がかかりましたが、最終的にはサンタさんがSHIPSに買い物に行くというストーリーにしました。なので、サンタさんの袋が空っぽなんです（笑）。。

ーーほんとだ！ ユーモアがあって素敵ですね。行列のなかにサンタさんが紛れている感じもかわいいです。あと、お店がギフトボックスになっているのも斬新でした。

金安　ラフ案ではSHIPSの店舗を描いていたんですよ。でも、それだと面白くないなと思って、最終的にギフトボックスに変更したんです。

ーーメッセージカードも、ほのぼのとしてハートウォーミングなモチーフのイラストですね。

金安　ショッピングバッグに登場するサンタとトナカイを使って、3つのバリエーションで作りました。

ーー金安さんのイラストはポップで、どこか懐かしさもあって、それでいてインパクトがあるのが魅力だと思うんです。

金安　ありがとうございます。でも、絵のタッチに関してはそのときどきの気分次第なんです。同じタッチで描き続けることができないというか、飽きっぽいので（笑）

ーーそのときの気分というのは、時代性が反映されるということですか。

金安　時代性はどうやっても反映されると思いますが、もうちょっとマイブーム的な感覚でしょうか。

ーー最近はどんな気分なのでしょうか。

金安　アメリカの老舗雑誌『ザ・ニューヨーカー』とかに載っている、風刺画のようなタッチは少しだけイメージしています。

ーー確かに、言われてみると風刺画っぽい感じがします。これまでに影響を受けているイラストなどはありますか。

金安　『タンタン』とか、『ぞうのババール』は昔から好きですね。古いものが多いかもしれないです。アウトドアブランドの『L.L.ビーン』のカタログとかにある世界観も好きです。

ーーなるほど、これまた言われてみるとそのニュアンスを感じることができます。ちなみに、金安さんはいつからイラストレーターを始められたのでしょう。

金安　実はまだ3年くらいなんです。もともとは、洋服やインテリアの生地柄を作るテキスタイルデザインの仕事をしていました。そんなある日、Instagramを始めようとして。でも、自分のプライベート写真を載せるのも恥ずかしいので、日常的に何気なく描いていたイラストを週に1回程度のペースであげていたんです。そうしたら編集者の方からDMをいただいて、お仕事をいただくようになって。

ーーきっかけはInstagramなんですね。そこからイラストレーターとして独立されるまでに至ったというのもすごい。今年から岡山に引っ越されたのもそこに理由があるのですか。

金安　そうですね。生地屋さんが多いこともあって、これまではずっと大阪に住んでいたんです。でも、イラストの仕事をするようになってからは、その9割が東京からの依頼で。それならどこに住んでも同じだなと、地元の岡山に引っ越したんです。家は広くなったのに家賃は下がって最高ですよ（笑）

ーー今後、何かやってみたいことはありますか。

金安　個展をやりたいとか、そういう欲が全然ないんです（笑）。なので、これまで通り、楽しみながらイラストの仕事を続けていければと思います。