日本にもサードウェーブが定着し、コーヒーを楽しむ文化がグッと身近になった昨今。今度はコーヒー好きのあの人に、世界でたったひとつのブレンドコーヒーを贈ってみませんか? 豆の直輸入、シェアロースターの運営などを手がけるHOOP(フープ)から、新しいコーヒーの楽しみ方を伺いました。
パーソナルブレンドコーヒーは、贈る相手をイメージしてオリジナルのブレンドコーヒーをつくることができる、HOOPとONE BIRTHDAYSがコラボレーションして生まれたサービス。ユニークなギフトを取り扱うサイト「ONE BIRTHDAYS」で販売されています。25個のキーワードからその人を表す言葉を選び、ブレンド比率を決めれば、唯一無二の香りと味わいを楽しめるパーソナルブレンドのできあがり。ラベルに記すブレンド名やパッケージカラーも、その人の個性に合わせてチョイスできます。
パーソナルブレンドコーヒーをつくるための
エキゾチックかつ透明感のある風味。
世界で最もコーヒー生産技術が発展。
アンビバレントな国。
時間の感覚がないといわれる国民性。
誕生日のお祝い、結婚式の引き出物、ブランドの周年記念、社員や部下へのギフトなど、さまざまなシーンで選ばれているというパーソナルブレンドコーヒー。今回は特別に、SHIPS Daysで取り扱いをスタートしたHouse of Rym(ハウス オブ リュム)のカップ&ソーサーからイメージした、“Rym Blend”をご用意していただきました。
House of Rymはチュニジアの夫妻が立ち上げた食器ブランド。スウェーデンのデザイナーによる北欧デザインと、チュニジアのハンドクラフトが融合したブランドです。カップとソーサーは別売りのため、好きな組み合わせを選べるのも魅力(SHIPS Daysでは3種類ずつラインナップ)。大切なあの人を思い浮かべて選んだカップ&ソーサーを、パーソナルブレンドコーヒーと一緒に贈ってみてはいかがですか?
カップ 各¥2,300(+tax)/House of Rym
ソーサー 各¥2,300(+tax)/House of Rym
仕事仲間へのギフトアイデアから生まれた、パーソナルブレンドコーヒー
ーー今までにない素敵なギフトサービスですが、どんな経緯で生まれたのでしょうか。
山田 大阪で焙煎所を始めたとき、仕事でお世話になっている人にコーヒーをプレゼントしたいねという話になったんです。冨樫さんという方だったので、みんなでいろいろ考えて「冨樫ブレンドをつくろう!」ということになり、知的が○%、甘さが○%…と盛り上がっていたのがパーソナルブレンドコーヒーの始まり。それがすごく楽しくて、いろんな人たちに贈ってみたら、みんな予想以上に喜んでくれて。
ーー自分のことを考えながらブレンドしてくれたんだと思うと、感激しますよね。
山田 そうなんです。コーヒーをきっかけにいろんな感情が芽生えたり、会話が始まったり、産地に思いを馳せたり。そういう人と人の繋がりを私たちは大切にしているので、パーソナルブレンドコーヒーからまた新しい繋がりが生まれてくれればとても嬉しいですね。
コーヒーとの出会い、そして焙煎士になるまで
ーー山田さんは昔からコーヒーがお好きなのですか?
山田 実は以前はまったく飲めませんでした(笑)。でも、大学時代にバイトしていたスターバックスでコーヒーについて勉強してから、すっかり夢中になったんです。産地によっても淹れ方によっても味が全然違うことにびっくりして、いつしか飲むことも大好きに。卒業後は一度ワインの会社に入ってからスターバックスに戻り、20代後半から焙煎の仕事をしています。
ーー焙煎士になったきっかけは?
山田 プライベートでサンフランシスコに旅行に行ったとき、まだ日本に本格的に上陸していなかったサードウェーブコーヒーに初めて出会いました。ルワンダのエスプレッソを飲んだらめちゃくちゃ酸っぱくて、でもすごくおいしかったのを覚えています。そんな新感覚のコーヒーに対してサンフランシスコの人たちは行列をつくり、カフェは街に溶け込んでいる。そのカルチャーに衝撃を受けて、コーヒーを生み出す側である焙煎の仕事をしてみたいと思うようになりました。
コーヒーでライフスタイルをイノベーションする、HOOPの活動
ーー2014年に3人で創業したHOOPは、どんな活動をしているのですか?
山田 アメリカのサードウェーブコーヒーの焙煎所から直輸入した豆の販売に始まり、現在はロースターとして自家焙煎の豆を販売しています。ですが豆を売ること以上に、生産国の文化や哲学を伝えたいという思いを持っています。私たちが目指すのは、コーヒーの川上から川下まで関わり、そのすべての人たちを繋げること。最近では焙煎機を時間貸しする「シェアロースター」も始め、飲み手を増やすことは徐々にできているので、次は生産地との取り組みに注力していきたいです。
ーー具体的に動き始めているプロジェクトはありますか。
山田 今はキューバとの関係性を築いているところです。キューバにはまだスペシャルティ・コーヒーがなく、安価なコーヒーばかりが出回っているのですが、実は歴史的にすごくおもしろい国。コーヒーはもともとエチオピア原産で、そこからカリブ海のマルティニーク島にコーヒーの木が植えられ、キューバを経てグアテマラやコロンビアに伝わったとされています。そのため、キューバにはティピカというコーヒーの原種が現存しているんです。ティピカは害虫に弱く生産性が低いので、品種改良の対象になってしまっていますが、味自体は素晴らしい品種。キューバと連携してティピカの流通量を増やすことができれば、新しいコーヒー文化をつくれるのではないかと考えています。
ーー山田さん流の、コーヒーのおいしい飲み方があれば教えてください。
山田 味を大きく左右するのが、挽いた豆の粒度。粉の大きさが均一であればあるほど、おいしく淹れることができます。安価なミルは粒度がバラバラになりがちなので、ぜひ刃の精度が高いミルを選んで。私のおすすめはCOMANDANTE(コマンダンテ)。ちょっと高いんですけどね(笑)。コーヒーは温度帯によっても味が変わるので、あえて時間をかけてゆっくり飲むのも楽しいですよ。
株式会社フープ
山田 彩音Ayane Yamada
1984年 兵庫県生まれ。10代の頃からバリスタや焙煎士としてコーヒーの仕事に携わる。数年前はじめてアメリカ西海岸を訪れ、現地のコーヒーシーンに強い影響を受ける。生産者と生活者が育みあうコーヒーのソーシングを目指している。
[ HOOP HP ]
https://hoop.coffee
[ Personal Blend Coffee オーダーページ ]
https://birthdays.life/product/2615
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