洗えば洗うほど心地よさが増す『育てるタオル』をご存知ですか? 創業50年以上の老舗タオルメーカーによる、特殊な糸を使ったタオルブランドです。中でも『育てるタオル feel ワンウォッシュタオル』は、水洗いクリーニングのプロが一度洗いをかけたバスタオル。洗いたての感動をすぐに味わえるワンウォッシュタオルの魅力と、プロが教える家庭での洗濯のコツとは?
スタートから5年目を迎えた『育てるタオル』は、温泉タオルから高級タオルまでさまざまなタオルを作り続けてきたA-Z corporationのタオルブランド。世界7ヶ国で国際特許を取得した、綿糸の隙間に空気をたっぷり含ませる特殊技術により、洗うたびに空気を含んで成長していくタオルが生まれました。
その『育てるタオル』から新たに登場したのが『feel』シリーズ。圧倒的な軽さと薄さ、長いパイルによるふわふわ感など、従来の品質をパワーアップさせたワンランク上のタオルです。さらに今回、水洗いクリーニングブランド・Licue(リクエ)とのコラボにより、プロの技術でワンウォッシュした「育ち始め」のバスタオルが誕生! そんな『育てるタオル feel ワンウォッシュタオル』の生みの親であるお二人に、商品の魅力からタオルをうまく育てるコツまでお聞きしてきました。
右/株式会社英瑞(A-Z corporation) 代表取締役社長 佐藤昌子さん
左/株式会社アピッシュ(Water cleaning Licue) 洗濯士 永井良房さん
『育てるタオル feel ワンウォッシュタオル』が
生まれるまで
ーー育てるタオル』はどんな思いからスタートしたブランドですか?
佐藤 弊社はもともとOEMメーカーでした。いろんなタオルを作ってきましたが、タオルそのものの作り方や形状はどれもそんなに変わりません。タオルメーカーとしてのその先を考えていたときに出会ったのが、空気の層が格段に増す特殊な糸。それがきっかけで、消耗品ではなく愛用品として長く使ってもらえるタオルを作ろうと思い立ちました。
ーーLicueさんとコラボすることになった経緯をお聞かせください。
佐藤 『育てるタオル』は洗いたてがすごく気持ちいい。その気持ちよさをお客さまにすぐに感じていただくにはどうすればいいか、方法をいろいろと模索していたときに、弊社のスタッフがたまたまLicueさんのお店の前を通りがかったんです。水洗いのプロに一度洗っていただけば、『育てるタオル』の魅力を最大限に引き出すことができるのではないか。そう考えてLicueさんにご相談させていただきました。
永井 タオルの洗濯は、僕らのようなクリーニング屋ではなくリネンサプライの仕事だと思っていました。だから最初にお話をいただいたとき、大量なら受けられないとお答えしたんです。でも『育てるタオル』のコンセプトをお聞きするうちに、そういうことならぜひやりたいと感じて。
ーーご自身の思いと共通する部分があったのですね。
永井 僕は30年くらいクリーニング業界にいるんですが、経験を積む中で「いい洗濯って何だろう」「体にいいものだけで洗濯できないか」と考えるようになり、石鹸を使った洗濯を追求するようになりました。洗濯をすると、繊維には洗剤がわずかに残ります。肌の弱い方が衣類で炎症を起こす原因は、繊維に残った合成洗剤であることが多いですから、天然の油からできた石鹸で洗えば肌への負担を減らすことができるんです。『育てるタオル』のお話を伺って、「そこまでタオルにこだわっているなら、洗い方にもこだわりましょう!」と思わず伝えました(笑)。
佐藤 『育てるタオル』を販売するにあたり、上手な育て方のレクチャーは工場から受けていました。直射日光を当てると生きている綿を殺してしまうとか、柔軟剤の使いすぎは生地を傷めてしまうとか。でも、プロの洗濯士である永井さんのお話を聞いて、もっと勉強しなくてはと思いましたね。試しに洗っていただいた『育てるタオル』の綿本来の柔らかさには感動しました。
長く使い続けたくなる、
『育てるタオル』の魅力
ーータオルといえば、使い込むにつれて固くなったり薄くなったりするイメージですが、『育てるタオル』はどんなふうに育っていくのですか?
佐藤 洗うたびに糸が空気を含み、ふんわりボリュームアップしていきます。その変化は見ただけですぐにわかるくらい。空気の層がたくさんあるので、吸水性や速乾性にも優れています。それでいて驚くほど軽いのも特徴。一般的なタオル7枚と『育てるタオル』7枚を比べたときは、半分以上重さが違いました。拭くのではなくまとう感覚で使えるタオルです。
ーー『育てるタオル』というネーミングもいいですよね。結婚、出産、開店などのお祝いにもよさそう。
佐藤 ギフトとしてお求めいただくケースも多いです。寝ている赤ちゃんにかけても起きないくらい軽く、毛羽落ちも少ないので、出産祝いにもおすすめ。タオルと一緒に成長して、大人になったら自分で自分の1枚を選んでもらえるような、受け継がれるタオルブランドでありたいと思っています。開店記念にお店の化粧室に置いてくださった方もいました。長く使っていただくことで、贈る側と贈られる側の関係性を「育てる」ことにも繋がると感じます。
ーー従来の『育てるタオル feel』は丸い箱のパッケージですが、ワンウォッシュタオルは巾着仕様ですね。
佐藤 ワンウォッシュタオルは一度洗っているので、すでに育ち始めています。見た目にも、開けた瞬間にも、育ち始めたその風合いや手触りがわかるように巾着にしました。私たちが説明しなくてもお客さまに手に取っていただけるように、『feel』はパッケージにもこだわっています。
ーー『育てるタオル feel』をLicueさんの技術でワンウォッシュすることで、具体的にどんな変化があるのでしょうか。
永井 Licueでは石油系の有機溶剤を一切使っていません。刺激の少ない弱アルカリ性の純石鹸で洗い、ドライクリーニングでは落ちにくい汗などの水溶性汚れをしっかり洗浄するのが特徴。綿にできるだけ負担をかけずに洗い、『育てるタオル』本来のよさを最大限に引き出したのがワンウォッシュタオルです。柔軟剤は繊維の表面をコーティングし、徐々に吸水性を悪くしてしまうので、代わりにクエン酸を使っています。石鹸をクエン酸で中和させることで薄い油膜ができ、それが天然の柔軟剤になるんです。
『育てるタオル』を
上手に育てるコツ
ーー家庭で洗濯する際に気をつけることはありますか?
永井 ポイントは「温度」「濃度」「時間」の3つ。まず温度は40℃程度がベスト。体から出た汚れの温度は体温と同じくらいなので、それより少し高めにすると落ちやすいんです。高すぎると逆に汚れが固まってしまうので気をつけて。頑固な汚れを落としたいときは、40℃以上のお湯に洗剤を濃いめに溶かしてつけ置きするといいでしょう。次に濃度ですが、洗濯機に入れる洗濯物は容量の7割。入れすぎると洗剤が薄まってしまいますし、洗濯物がまわりきらないので汚れが落ちません。
ーー容量いっぱいまでは入れていいと思っていました…!
永井 それだともみ洗いができず、汗が抜けるだけで皮脂汚れは残ってしまうんです。忙しいときは洗濯物を詰め込みがちですが、タオルや衣類を長くきれいに保つためにはぜひ7割を心がけて。最後に時間ですが、洗う時間は5〜15分以内。5分以上まわさないと汚れは落ちにくく、15分以上まわすと洗剤の効力が切れてしまうので意味がありません。
佐藤 洗濯機の自動コースを使う場合は?
永井 適切な時間に設定されていると思いますので大丈夫です。ただし、お急ぎコースは5分も洗っていないかもしれないので、洗濯機の設定を確認したほうがいいでしょう。
ーータオルをふんわり仕上げる干し方も教えてください。
永井 まず、干す前に3回くらいバサッと振り、空気を入れてパイルを起こします。バスタオルなら2つ折りにして両方からバサバサしてください。干すときは風通しのいいところで陰干しを。乾燥機を使える場合は、5分くらい軽く乾燥機にかけて、生乾きの状態で干します。タオルの水分に熱が加わって水蒸気になり、空気の穴ができるので、その状態で乾かすとふわふわに仕上がるんです。最後にまた軽く乾燥機にかければ完了。最初から最後まで乾燥機だけで乾かすより電気代も抑えられますよ。
『育てるタオル feel』シリーズから新登場した、ワンウォッシュのバスタオル。育ち始めた瞬間の心地よさをぜひ確かめて。
バスタオル(ワンウォッシュ) ¥5,000(+tax)/Sodateru towel
[ WASH&FOLD 中目黒高架下店 ]
水洗い・乾燥・おたたみ・お届けまで一貫して行う洗濯代行サービスを提供。店舗ではコインランドリーやクリーニングも利用可能。LicueはWASH&FOLDがスタートした水洗いクリーニングブランドです。
東京都目黒区上目黒 2-45-14 高架下78
TEL:03-6303-3811
OPEN:8:00〜23:00(定休日なし)
HP:
https://nakameguro.wash-fold.com