grown & sewnの世界観が詰まった  ショップ イン ショップが始動! grown & sewnの世界観が詰まった  ショップ イン ショップが始動!

grown & sewnの世界観が詰まった
ショップ イン ショップが始動!

2010年にNYで設立され、程なくして日本にも上陸したパンツ専業ブランド「grown & sewn(グロウン&ソーン)」。ラギッドなアメリカンプロダクトの魅力と、品のある美しいシルエットを併せ持つラインナップは、世代を問わず支持されている。そんな同ブランドがSHIPS渋谷店及び銀座店にて、ショップ イン ショップをオープンさせた。什器や店内イメージは、NYのお店を再現したという大掛かりなプロジェクトだけに注目度も高い。オープンに合わせて来日したデザイナーのロブ・マグネス氏に、その真意とヴィジョンを伺った。

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「今回の企画も、意見を出し合って
自然なかたちで決まったんです」

??今回のショップ イン ショップは長期でオープンする予定とのことですが、NYのお店のイメージを再現しているそうですね。

「そうです。NYのお店の雰囲気をできるだけ忠実に出せるように、細かな部分までこだわりました。友人でもあるグラフィックアーティストが全体のデザインを起こしてくれて、それを形にしています」

??具体的にはどういったところにNYのイメージを反映しているんですか?

「空間全体もそうですが、ラックにかかっているフックや木材の発色、素材感なども、できるだけNYのお店とリンクさせています。日本の担当業者にも、細部までイメージを伝えて仕上げていったんです。大分満足のいく形になったと思っています」

??そもそもは、どういう経緯で今回のショップ イン ショップをオープンすることになったのでしょうか?

「SHIPSは、〈グロウン&ソーン〉が2010年にデビューした当初から、ずっとお付き合いのある大切なお店です。これまでも密にコミュニケーションを取っていろいろな企画をやってきましたから、今回のショップ イン ショップも意見を出し合って自然な形で決まったという感じです。とても充実した企画になると思っていますよ」

??SHIPSに〈グロウン&ソーン〉を目当てに足を運ぶリピーターも多いようですが、日本で展開を始めて6年が経って、ニーズに変化はありますか?

「そもそも自分が一番最初に作ったのはデニムパンツなんです。いわゆるベーシックなストレートで、“リーバイス501”のようなものでした。それから試行錯誤して様々なパンツを作ってきましたが、2010年のデビュー以降は、チノパンツに特化し展開しています。今もっともベーシックなものとして受け入れられているのは、 “independent(インディペンデント)”というモデルです。厳密に言えばスリムシルエットのモデルなんですよ。とはいえ、ぴったりしているスキニーとは違って、程よくテーパードがかかっています。今、日本で求められているは、そういったシルエットだと感じています」

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太もも部分に余裕があり、美しいシルエットを描くスリムテーパード“independent”。もっとも支持されるアイコニックなモデルだ。
パンツ ¥22,000(+tax)/grown & sewnMORE

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こちらは、“independent”を“feather twill”と呼ばれるライトオンス生地で仕上げた夏にぴったりのバージョン。季節によって派生モデルも登場する。
パンツ ¥20,000(+tax)/grown & sewn

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ディテールは、デニムをイメージしたボタンフライやウエスト内側のチェーンステッチ、パッチポケット風デザインなど、“デニムとチノパンの融合”を具現化している。カラバリも、カーキ、ベージュ、ネイビーなど、豊富に揃う。

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??確かに“independent”は、今の日本のトレンドともマッチしているように感じます。他にSHIPSのエクスクルーシブとしては、どんなモデルがあるんですか?

「いくつかありますが、代表的なものは、パッチワーク風のリメイクを施したモデルです。アイデアを出し合って、手間暇をかけて作った特別なもので、見た目のインパクトも非常に高いと思います」

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“artisan(アルチザン)”independentと名付けられたパッチワーク調のリメイクパンツ。independentのシルエットを継承し、一点一点手作業でリアルなダメージ加工と別布を施している。
パンツ 各¥55,000(+tax)/grown & sewn

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こちらは、ワタリから裾にかけてストレートに伸びるワイドシルエットで別注したモデル。今、スリムテーパードに次いで注目度が高い。
パンツ ¥27,000(+tax)/grown & sewn

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フラップポケットを複数配したファティーグカーゴも定番のバリエーションとして定着している。
パンツ ¥26,000(+tax)/grown & sewn

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「日本のマーケットは自分の提案に
フィットしていると感じています」

??ラインナップもかなり増えていますが、やはり未だにアメリカメイドは徹底しているんでしょうか? 

「もちろんそうです。一本一本スキルのある職人が手がけるというスタイルを変えるつもりはありません。基本的に手の込んだ加工は、一人のアーティストが手縫いで仕上げています。ブランド設立当初から付き合っている工場がサンフランシスコにあるんですけど、そこをメインにモノづくりをするというスタンスもずっと変わっていません。そもそも〈グロウン&ソーン〉は、“デニムとチノパンの融合”というコンセプトから始めています。それを満足のいくかたちで突き通すには、今のやり方がベターだと思っているんです。もちろん、ほかにもLAなどには稼働している工場がありますし、シャツなどに関しては、日本で作るという構想もあります。でも、モノづくりのやり方を大きく変えることはないと思います」

??なるほど。これからこのショップ イン ショップは、どういう機能を果たしていく場所になっていくのでしょうか?

「まだ始まったばかりですから、具体的には何も言えませんが、常にユニークなアイデアは試していきたいと思っていますよ。いい環境ができたことは間違いありません」

??日本は好き嫌いが激しいマーケットでもあると思うんですけど、何か難しさは感じますか?

「難しさより、むしろ日本のマーケットは、オーセンティックなアメリカのスタイルを受け入れてくれるので、自分が提案するものととてもフィットしていると感じています。それは日本での展開を始めた頃から変わっていません。これからは、もっと幅のある提案を積極的にできればと思っています。パンツのシルエットに関しても、もっとアップデートしていければいいですね。そのときどきで求められるニーズは変わりますが、大切なのはCURRENT(カレント)=今。今の気分をしっかりと取り入れていくことが重要なことです。それをずっと意識し続けていこうと思っています」

??アメリカは大統領が代わりましたけど、アメリカメイドを貫いていれば、スタイルを変える必要もなさそうですね(笑)。

「それについては、これからどうなっていくのか我々もまったく見当がつかないですよ(笑)。自分たちは、今までと変わらずにいいものを作っていくだけど、これから世の中がどうなるかは、次に会った時にはきっとわかってるんじゃないかな」

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こちらはSHIPS渋谷店3Fで展開されているショップ イン ショップ。渋さと上品さが漂うNY仕込みのディスプレイや什器が並ぶ。ちなみに1Fのファサードでは期間限定で〈グロウン&ソーン〉の世界観が表現されている。

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SHIPS 渋谷店

東京都渋谷区神南1-18-1 神南1丁目ビル B1-4F
?03-3496-0481
営11:00?20:30 無休

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SHIPS 銀座店

東京都中央区銀座3-4-15 菱進銀座ビル B1-3F
?03-3564-5547
営11:00?20:00 無休

※渋谷店同様に、銀座店B1にもショップ イン ショップがオープン!

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Rob Magness

ロブ・マグネス

テキサス州出身。NYでラルフ ローレンのメンズディレクターを経て2010年にgrown & sewnを設立。同年、NYのトライベッカに直営店をオープンさせる。加えて日本にも上陸を果たし、“美脚のメイド・イン・USAチノ”は、多くのファショニスタに受け入れられた。2014年よりウィメンズラインも始動。2017年から、日本での展開はSHIPSのみの完全エクスクルーシブとなっている。

http://grownandsewn.com/