SHIPS銀座店 店長の栗田が、4泊6日という強行スケジュールでロンドンを探訪。実は、意外にも今回が初の英国体験となった。新鮮な目で自身が足を踏み入れたかったサヴィル・ロウ、ノーザンプトン、ジャーミンストリートなどを満喫(?)。子供の頃から『007』などのイギリス映画が好きだったと豪語する英国好きは、はやる気持ちを抑えながら駆け足で各地を巡ったのだった。今回は、写真を中心にそんな弾丸探訪記をお伝えする。
お昼頃日本(成田)発の飛行機でロンドンに向かうと、到着は15時頃となる。初日は友人とディナーを食べて就寝。次の日、起きるやいなやどうしても行きたかった紳士靴の聖地、「ノーザンプトン」へと向かった。特急で1時間ほどで到着!
「クロケット&ジョーンズ」、「トリッカーズ」、「チャーチ」、「ジョン ロブ」などの工房が点在している光景は想像通り。とはいえ、のどかな田舎町といったイメージで、ゆっくりとした時間が流れていた。ここが、世界に誇る伝統靴を作っている場所とは感慨深い!
こちらは、アウトレットで購入したストレートチップ。あの憧れのブランドが日本円で約9万円也!ちょっと考えられない価格。ちなみに「クロケット&ジョーンズ」や「トリッカーズ」も日本では考えられない価格で、さまざまなモデルが売っていた。
3日目以降は、ロンドンの東側などを中心に駆け足で巡った。ビッグベンに代表される西側のクラシックな街並とは少し異なり、今東側は近代的な建物などが急速に増えているという。
途中、どうしても食べたくてメリルボーンにあるフィッシュ&チップスで知られる老舗「ゴールデン ハインド」に立ち寄った。創業から100年以上を数える名物店。これを食べて英国に来たことを実感。美味い!
いよいよ自分が好きなクロージングを求めて、サヴィル ロウやジャーミンストリートを徘徊。確かにクラシックな英国トラッドを継承したテーラーショップはひしめき合っているが、意外にも現代的なお店が増えていることにも驚いた。時代は変わってきているのだろうか?
最後は世界のビッグメゾンや高級店が立ち並ぶボンドストリートへ。美しいディスプレーやショウウィンドウに圧倒されたが、ここもやはり英国クラシックの匂いよりも、より現代的な提案が主流だと感じた。ただ、今回ロンドンを巡ってみて、多く見かけたのはバブアーを着ている人たちだった。新しくて綺麗なものも、古着のように着古したものも各々楽しんで着ているのがわかった。人によって着方やテイストは異なったが、そんなところに英国らしさを強く感じたのだった。その反面、昔ながらの英国トラッド風なコーディネイトを見かけることは少なく、そこは意外でもあり新しい発見でもあった。