通年でデイリーに使うビジネスバッグは、汎用性の高いものを選ぶのが鉄則。しかも長年使えるものであれば、自ずとコストパフォーマンスも高いということになる。そんなメインバッグをお探しなら、クラフツマンシップが宿るハンドメイド仕上げのものをオススメする。そこで日本、イギリス、イタリアが誇る信用度の高い3ブランドをピックアップした。見た目の高級感に加えて、便利な内部構造は、ビジネスの多様なシーンに対応する。この秋は、ワードローブに新しい相棒を加えてみてはいかがでしょう?
2005年にデザイナーの坂井一成氏がスタートさせた日本ブランド。山羊革を使用したラインナップに定評があり、アイコニックなディテールとして真鍮金具を取り入れたデザインが大きな特徴になっている。無駄をそぎ落とした丸みを帯びたブリーフケースにも、真鍮のアクセントがさりげなく施される。
真鍮金具には穴が空いているため、キーフックなどを接続することもできる。継ぎ目のない上品なシボ革のボディに、そんな無骨なアクセントが映える。内部にはベルクロストラップつきのポケットやファスナーポケット、ペンホルダーなどを装備。さらに内側にはクッションポケットを内蔵しているため、タブレット端末なども持ち運びができる。
ブリーフケース¥60,000(+tax)/TOFF & LOADSTONE W41×H30×D10cm
タンナーとして1875年に創業した老舗。英国ノーザンプトンが誇る数あるブランドのなかでも“ブリティッシュレザー・マエストロ”として世界が認める貴重な存在でもある。同ブランドが作るブリーフケースは、なんといっても高級感と耐久性を併せ持った上質なレザーが最大の持ち味。それでいて近年は都市型のライフスタイルに対応すべく、ポケットの数を増やすなど内部構造を充実させている。実用性の高さもまた大きな魅力だ。
上品なオイルドカーフレザーの内部には、光沢のあるコットンを貼り込み、部分的にボディと同様のレザーを配している。都市での使いやすさを考慮して磨耗にも強く便利なデザインを採用。小分けのポケットは携帯電話や手帳などが収納できるように設計されている。クラシックなデザインだけに固執しないというブランドの進化が感じられる。
ブリーフケース ¥54,000(+tax)/TUSTING W38.5×H30.5×D8cm
1955年に、イタリアのトスカーナ地方にある小さな町、キエジーナ・ウッツァネーゼで創業。昔ながらの手作業で仕上げられるバッグは、細部まで抜かりがなく経年変化でまた魅力が増していく。それでいて見た目はスポーティなデザインも多く、近年再注目を浴びている。オールネイビーの大きめなトートはビジネスシーンにも最適だ。
職人技は随所に反映されているが、コバ(縁)の処理にこそこだわりと技術が集約されている。コバ磨き及びコバ塗りが施されているため、強度も高くデザイン的にも美しい仕上がりになっている。内部には仕切り的にジップポケットが中央に配されているため、書類やタブレットなども入れやすい。ネイビーで彩られた光沢のあるカーフレザーは、どんなスーツにもマッチする。
トートバッグ ¥55,000(+tax)/Boldrini W34×H35×D14.5cm