“HIGHER”
伝説の男 Jeremy Jones 登り続ける軌跡
生きる伝説のスノーボーダーJeremy Jones。彼のバックカントリー・スノーボディングの旅を辿ったドキュメンタリーDVD三部作、DEEPER、FURTHER、HIGHERのフィナーレとなるHIGHERが今年の秋に遂にリリースされる。Jeremyの幼少時代の貴重なライディング映像から、ネパールのヒマラヤ山脈での画期的なファースト・ディセントが収録され、山の頂点に登りきってから、信じられない場所を滑り降りてくる姿を追い続ける軌跡。世界で注目のドキュメンタリー作品が上陸目前!今年の冬を熱くさせる作品を徹底解剖!
スノーボードに夢中になったことのある人であれば、一度は彼の名前を聞いた事があるだろう。
“Big Mountain Rider of the Year”を10回も獲得したプロスーボーダーだ。
世界中の幾千とある山の中で、美しいランディングコースを持つ山の噂を聞きつければ、足を運び、山を登り、スノーボードを足に付けて滑り降りてくる。
そこに美しい世界があると聞いた彼は、ネパールからヒマラヤ山脈へアタックし、標高5700mオーバーの斜面を滑り降りる。
彼は広大な自然と向き合い、自らの足で一歩づつ歩いて登っていくバックカントリースノーボーダーだ。
常人では真似が出来ない。いや、真似をしてはいけないほどに危険と隣り合わせなスノーボーダーである故に、“生きる伝説のスノーボーダー”と言われている
Jeremy Jonesは雪山の壁を自力で登り、立っていることも出来ないような信じられない場所を滑り降りてくる姿など、世界中の山を制する姿を自らが主演者となってフィルムに残し続けている。
彼のバックカントリー・スノーボーディングの旅を辿ったドキュメンタリー映画は過去に2作品発表されている。
JEREMY JONES’ DEEPER (2010)
JEREMY JONES’ FURTHER (2012)
2010年にDEEPERと2012年にFURTHERの作品を発表し、毎年11月カナダ','バンフで開催される、山岳、冒険をテーマにした歴史ある映画祭、「バンフ国際映画祭」で受賞歴をもっている。
彼らの作る作品を見ると人間として純粋な姿を目の当たり、彼らからのメッセージに心うたれる。そして、彼はフィルムを通して私たちの地球の美しさ教えてくれるのである。
Jeremy Jonesを中心に集まったクルーのメンバーは、目標とした山を見つけては登り、滑り降りてくる彼の姿にフォーカスを合わせて記録を残し続けている。
彼らは、最も危険な雪山にカメラとスノーボードを持って登るクレイジーな人ではなく、ムービープロダクションとして非日常的な世界に飛び込んでは作品を作り続けているアーティスト集団でもある。
彼らが行っているバックカントリー・スノーボードは自然の山中を徒歩やヘリコプターなども利用して雪山を登っては滑ることを繰り返す。人工的に管理されていない自然の中に足を踏み入れるため、より高度な滑走技術だけでなく雪崩のリスクマネジメント、怪我の応急手当、安全に関わる知識を学ばなければならない。
知識も無く登る事は自殺行為もう同然。
雪山登山に必要なスノーシューやストック、専用のウエアとバックパックとテント。雪崩に巻き込まれた場合、救助活動に必要なビーコン、プローブ、シャベルといった様々な装備を身にまとい山へと足を踏み入れるのである。
雪山にアタッックする前のJeremy Jonesとメンテナンスをするクルースタッフ
JeremyJonesのクルーには、山に対して敬意をもち、同じ意識を共有する心を通わせる優れた仲間が集まっている。だからこそ、過酷な環境の中で起きたトラブルでのメンタルダメージを克服することができる。一人一人の仲間たちがそれぞれの役割に責任を持ち合うことで、支え合うチームワークがうまれ、素晴らしい時間を共有した瞬間が映画となって表現されている。
THE FINAL CHAPTER
“HIGHER”
Jeremy Jonesが仲間たちとともに撮り続けてきた30年間のスノーボーダーとしての歴史。
遂にバックカントリー・スノーボーディングフィルムの至上最高傑作が今年の秋に日本に上陸する。
人間が足を踏み入れた事の無い山に登り、スノーボードをする彼の言葉の一つ一つは、デジタル社会で形成される現代に不足しているヒューマニズムや生きることの大切さを気づかせてくれる。
一歩踏み出すところを間違えてしまえば、命を落としてしまう状況に挑み続ける伝説のスノーボーダーの軌跡は、私たちに本当に大切なことはなにか?と問いかけてくる。
そして、“HIGHER”を見終わる頃には、あなたにとって本当に大切なことを気づかせてくれる。