お気に入り服をオシャレにお直し!
人気スタイリストが営むSARTO二子玉川店
メンズファッション誌や、文化人のスタイリングなどで活躍する大西陽一さん。ベテランスタイリストとして知られる大西さんが、高級リフォームテーラー SARTO二子玉川店の店長としてお店をオープン。今後はスタイリストを続けながらも、お直しをメインに活動していくという。そこで今回はお直しをお願いするとともに、その魅力を探った。
どんな感じに仕上げたいのかを相談しながら決めて行く。最新のファッションスナップをパソコンで見ながら考えていくなど、スタイリストならではの視点でアドバイスがもらえるのも魅力。
カラダにフィットしながらも、腕が動かしやすいなど洋服としての機能性が生きるように考えながらピンを打っていく。フィッティングをしながらのファッション談義も楽しみのひとつ。
身幅詰め
バスト -16cm
ウエスト -16cm
ヒップ -16cm
肩幅詰め
片側-4.0cm (全体-8.0cm)
アーム詰め
二の腕 巾-3.5cm (全体-7cm)
袖口 巾-2.0cm (全体-4.0cm)
価格
¥31','500(トグル釦用紐交換含む)
※生地の種類、詰め寸によってお直し料金は異なります。
ーー大西さんがお直し(リフォームテーラー)の世界に興味を持ったきっかけを教えてください。
大西雑誌の取材でお直し企画があって、大きなコートをタイトに仕上げているのを見て「凄い!」って関心したんですよ。それから自分の持っている洋服を直すようになって、魅了されるようになったんです。カラダにフィットしているかどうかはファッションの大前提ですけど、改めてその重要かわかったんです。いい生地を使ったおしゃれな製品でも、カラダに合っていなくては台無し。逆に、安くてもカラダにフィットしていればかっこいいんです。
ーースタイリストの仕事との違いはどんなところにありますか?
大西これまで「この洋服はいいですよ」と紹介していましたけど、それはトレンドだったりディティールだったり生地の良さでした。そうやってスタイリストという仕事を長くやってきましたけど、本質的に長く着られるものを、直しながら長く使っていくというのは盲点でした。また、今の時代感とそういう思いがばちっとハマったのも大きかったですね。
ーーお客さんが持ち込むアイテムはどんなものが多いですか?
大西やはり、スーツの直しがメインになりますね。体系的に合わなくなったというお客さまが多いんです。40代以上の方は健康に気をつけている方が多く、サイズを絞ることが多いですね。あとはシルエットに関する直しです。昔は裾幅20cmでも細かったのに、最近は17cmとかまできていますから。でも、やり過ぎもどうかと思うので、最新ファッションの写真を見ながらお客さまと一緒に考えます。そこはスタイリストとしての経験が役立ちますね。
ーーSARTOが他のお直し屋さんと違う点はどこにあると思いますか?
大西一般的なお店は簡単なお直しですよね、フィッティングもあまりゆっくりできない。また、SARTOでは部分的に直すのではなく、テーラードの経験がある職人が全体のバランスを考えながらバラして調整します。肩幅を詰めるにしても一カ所だけでなく、両サイドを割って仕上げるなどひと手間かけていますね。そのために納期を頂くことも多いのですが、仕上がりの満足感は大きいと思います。
ーーもはやテーラーで仕立てるような感じなんですね。
大西SARTOではモンクレールの丈詰めや、ダウンの量を減らすといったこともできます。また、マッキントッシュコートのお直しも。もちろん、ムートンや毛皮といった革製品もできますよ。
ーートレンド的にはもう着られないけど、捨てられない、捨てたくない服って誰しもありますよね。そういうものをお直しして着てみたいと思いました。
大西これまでは、お直しっていうとネガティブなイメージがありましたよね。でも、いまではエコカーのようなポジティブなものに変化しています。また、お直しすることで、長く着てきた洋服ならではのヨレ感というか「味」を残せるんです。二子玉川店ではスタイリストとしてのアドバイスもできるので、是非足を運んでみてください。
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SARTO二子玉川店
住所/東京都世田谷区玉川3-20-4 グランフォレ1階 A号
TEL&FAX/03-3708-0361
定休日/水曜日
営業時間/11:00〜19:30(日・祝11:00〜19:00)
最終受付/18:30(日・祝18:00)
http://www.sarto.jp
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大西陽一
サルト二子玉川店店長&スタイリスト。最近は、毎年2回フィレンッエで開催れるメンズファッションの展示会「ピッティ ウオモ」でスナップを撮影し、雑誌やサルトホームページ上で発表中。