―MEN’S CLUB 戸賀敬城編集長 ― 『デキる男の正解美容』発刊記念! 早期美容のススメ ―MEN’S CLUB 戸賀敬城編集長 ― 『デキる男の正解美容』発刊記念! 早期美容のススメ

―MEN’S CLUB 戸賀敬城編集長 ― 『デキる男の正解美容』発刊記念! 早期美容のススメ

―MEN’S CLUB 戸賀敬城編集長 ―
『デキる男の正解美容』発刊記念! 早期美容のススメ

SHIPS MEN

『デキる男の正解美容 〜誰も教えてくれなかった基本ルール70〜』(講談社刊)を発刊したばかりの『MEN’S CLUB』戸賀編集長。どの項目を開いても「うん、そうだよな」と思わず納得してしまう説得力のある内容となっており、すぐにでもメンズコスメ売り場に駆け出したくなるほど。詳しくは是非本書を読んで頂きたいのですが、ここではその前段階として、美容の魅力についてお伺いしました。


――ハワイでゴルフ取材をされていたようで、腕はかなり日焼けされていますね。本書のなかでも「インテリブラウン=質感のある、ほんのり焼けた肌が理想」というおもしろい項目がありました。

戸賀 腕の日焼けは男の勲章みたいなものだからね。でも、これはちょっと焼け過ぎ(笑)。もちろん色白で悪いことはないし、美容のプロは男性でも日焼けに注意しているけど、色白だからって「キレイですね」とは言われないからね。この本では、女性の美容がそのまま男にも当てはまるワケじゃないってことも伝えたかったんですよ。僕は美容オタクだけど、それをそのまま押し付けても仕方がないし。美し過ぎる肌って、女性に気持ち悪く思われることもあるから。いまの時代のストライクゾーンというか、現代の男性がどうにか頑張れる程度の美容を提案していますね。

――やはり若い世代のほうが美容意識は高いですか?

戸賀 10代、20代のコスメに対する意識はめちゃくちゃ高いですよ。一方で40代オーバーの意識も上がっているし、その年齢くらいから購入する化粧品がいっきに高額になりますね。この本は、『MEN’S CLUB』の読者層だけでなく、いまの若い子が30代40代になったときの指標になればいいかなという狙いもあるんです。でも、20代で美容に興味を持っている人たちには感心しますね。いまの時代、洋服だけとかクルマだけとか、偏ったお金のかけ方って流行らないでしょ? 多少それぞれのランクを落としても、360°バランスのいいライフスタイルがかっこいい時代。若いのにそれができているってすごいよね。

――本書にある「シャンプーは2本立て」というのは驚きでした。

戸賀 頭皮を洗わないと皮脂が詰まって成長を妨げる、洗ってもシリコンが詰まってよくないということで、いまノンシリコンシャンプーが大ブームですよね。でも、それだけに頼るのは少し懐疑的なんですよ。もちろん、毛穴に何も詰まっていなければ育毛成分が入りやすいことは確か。結局何が言いたいのかというと、大手のメーカーは整髪用のワックスやスプレーをいっぱい売っているのに、それを落とす商品をひとつも出していないということ。女性はファンデーションを落とすためにクレンジングオイルを使うでしょ? その後に洗顔をするわけ。髪で考えれば、まずはしっかりワックスなどの整髪料を落として、そのあとに育毛に働きかけることが大事。本当ならシャンプーのあとに育毛剤を使えばいいんだけど、いまの育毛剤ってニオイがおやじっぽい。それなら、2本目として育毛系シャンプーを使ったほうがいいよねってことなんですよ。

――いろいろとキャッチフレーズがおもしろいなと思って拝見させて頂きました。先ほども出た「インテリブラウン」もそうですし、「モバイル美容」も気を引きました。

戸賀 美容ページって、僕が読者だったときからあったんですよ。しかも、顔の洗い方は今も昔も変わらないし、みんな何となくわかっていることなんです。その中でどうすれば美容が拡大するかを考えて。僕が思うに、肌がキレイだと、その人の着ているものの価値を上げてくれるんです。オーラが顔から出るんですよ。何着てもかっこよく見えない人って、顔が汚いことが多いですから。もうひとつは、オンナにモテるためには、女性がいま一番注目していることを知ることなんです。ちょっと前なら、エミリオ・プッチのチーフを胸もとに挿していれば、「えっ、それプッチなんだ」って言われて1万5000円のチーフが100万円のスーツに勝てることがあるわけで。いまなら断然、モバイル美容。昔は、いい時計やいいクルマ、ワインやシャンパンに詳しいことが大事だったけど、いまや女性もワインに詳しいですからね。

――美容は、モテの観点からしても大事なんですね。

戸賀 肌がキレイになってモテる、服を格上げしてくれるからモテる、それに加えて、モバイル美容グッズをチラ見させてモテることもあるから。食後にさりげなく高級リップバームを取り出して、女性の視線を感じたら「キタキタキタ」っていう。リトマス試験紙だよね。そこで喰いつかなかったらやめたほうがいい。オンナはコスメの生き物だし、コスメに興味のないオンナなんて付き合わないほうがいいと思うんです。でも、世界一高いリップバームですら1個1万円。僕の大好きなドゥ・ラ・メールなら6300円しかしない。でも、6300円のリップって、クルマで言ったらフェラーリでしょ。気に入ってくれたらその女性にあげてもいいし、乾いていたら塗ってあげることもできる。それがモバイル美容の楽しいところかな。

――体型キープも美容のひとつということで、戸賀さんも人から「丸くなった?」と言われてやるようになったとか。でも、運動してキープするのは難しいことですよね。

戸賀 意識といえば意識の問題なんだよなぁ〜。世の中が豊かになると「これを飲めばいい」とか「これを身につければいい」とか、お財布を開ける作業ばかりで汗をかかなくなるんですよ。でも、大事なことはカラダを動かしたり、汗をかいたり、力を使うこと。そこは頑張ったほうがいい。その意識をどうやってもっていくか。僕の場合は、一番のモテ期だった22〜23歳の頃のままでいたいという気持ちですね。高校生も楽しかったなぁ(笑)。

――モテるって、どれくらいのレベルだったんですか?

戸賀 バレンタインデーとか、いまは義理チョコばかりだけど、学生時代は100以上もらってたよ。

――マジですか!?

戸賀 高校時代は通学距離も短かったから、家を出てから帰ってくるまでに止められてはもらい、止められてはもらい。下駄箱もいっぱいで、机の上も中もいっぱいでしたね。高校時代は親衛隊がいたときもあって恥ずかしかったけど。でも、昔はこんな顔がモテたんだ、不思議だよね(笑)。

――レベルが違いますね。大学時代もすごかったんじゃないですか?

戸賀 当時は女子大生ブームだったので、大学時代は合コンをセッティングして社会人の先輩からおこずかいをもらっていましたね。かなり裕福な大学生活でした。

――エピソードが凄すぎです。では最後に、オトコのシワがかっこいいという意見についてはどう思いますか?

戸賀 それは絶対に正しいと思います。では何故いま加齢と戦っているのかというと、僕はマイナス5歳を目標に戦っているんです。44歳で「39歳くらいですか?」って言われるとめっちゃ嬉しいじゃないですか。45歳で「43歳?」って言われても微妙な気分。マイナス5歳っていうのは、大台をいっこ落とせる数字なんです。某タレントさんみたいに、マイナス10歳までいくとサイボーグですよ。つまり、シワは男の年輪なんだけど、年輪は深くないほうがいいっていう考えです。だから、シワを消しましょうという美容は進めていないですね。とはいえ、20〜30代でのシワは早過ぎると思います。40代になれば必ず出てくるので、そのときにマイナス5歳に見られるよう早く美容に取り組んで欲しいと思います。

――今日はありがとうございました。

戸賀 敬城

1967年、東京生まれ。MEN’S CLUB編集長。学生時代からBegin編集部でアルバイト、大学卒業後にそのまま配属となる。1994年MEN’S EXの創刊スタッフ、2002年MEN’S EX編集長に。2005年時計Begin編集長、及びメルセデスマガジン編集長兼任。2006年UOMOエディトリアル・ディレクター就任、2007年4 月現職(ハースト婦人画報社)。

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