メガネ生地で世界シェアNo1のMAZZUCCHELLI(マツケリ)社に潜入!
おかげさまで大好評のSHIPSオリジナルアイウェア。春夏シーズンより新モデルが3型登場します。今回は、SHIPSのオリジナルモデルで採用しているフレーム生地メーカー、イタリアのMAZZUCCHELLI(マツケリ)社をバイヤーの篠原渉がレポート。
イタリアはミラノから北へ60q、コモ湖の近くのバレーゼにあるマツケリ社。本社前は、マツケリ通りとなっている。
ミッドセンチュリーな内装がキュートなエントランス脇のスペース。
商品開発室。ここにはこれまでに作られた2万枚以上の生地見本と、その生地からできた製品の一部が資料として保管されている様は圧巻。
バッグやアクセサリーなど、眼鏡以外の製品生地も作られている。ランウェイの写真はベルサーチのコレクションで使われたもの。
1920年代から現在もなお使われている工場。工場内には巨大なプレス機がおかれ、日々さまざまな生地を作っている。
作られた生地はこの状態で世界中に出荷される。それを眼鏡メーカーが必要な薄さにスライスし、型を使って眼鏡のフォルムにくり抜いていく。
気さくで親切な工場の職人さんたち。写真中央の女性は4代目である現社長の娘さん。
イタリアはミラノから北へ60q、コモ湖の近くのバレーゼという場所にあるマツケリの本社。創業は1849年と、日本の歴史で考えれば江戸時代から続く老舗メーカーで、当時は鼈甲やホーン(角)の素材屋さんだったようです。その後、1920年代にセルロイド、1950年代にはアセテートと常に時代をリードする生地を発表し、革新的な企業として現在まで高い地位を築き上げています。その証拠に、眼鏡の生地においては世界No.1の出荷量、品質、シェアを確立。マツケリ社の生地デザインがプラスチックメガネのトレンドを左右するとまで言われています。そして、近年もっとも話題になったオリジナル生地は「M49」と呼ばれるバイオプラスチック。綿の繊維から作られる特許技術のプラスチックで、この生地を使用したメガネは土に還るという再生可能な製品になるんです。ちなみに、SHIPSのオリジナルアイウェアは、この「M49」を日本で初めて採用しています!
彼らが生地開発において重視していることは、ファッションのトレンドを知ること。そのため、ファッションの展示会には必ず出向いて色の傾向を探っています。その一方で、メガネ業界の展示会には一切行かないというポリシーがあるようです。いかにメガネ業界をリードするかを考えている彼らなりのプライドで、そこはとても面白く感じました。また、彼らしかできない「ブロック製法」という生地に立体感が生まれる作り方があるのですが、その手間暇のかけ方には驚愕。それがどのように作られているのかは、次の機会にお話しできればと思います。(SHIPS MEN バイヤー 篠原渉)
フレームを細身にすることで都会的な雰囲気を演出した「スリム ウェリントン」。オンでもオフでも使え、かける人を選ばない万能なデザインに仕上がっている。生地にはマツケリ社のバイオプラスチック「M-49」を採用。
アイウエア ¥15','750/SHIPS EYE WEAR
もはやSHIPSアイウエアの定番になった、ウェリントンとボストンのいい点だけを融合した「ボスリントン」。そんな人気フレームを細身に仕上げた「スリムボスリントン」が、鼈甲柄を加え3色で新登場。こちらも「M-49」生地を採用。
アイウエア ?15','750/SHIPS EYE WEAR
ウェリントンとボストンのいい点だけを融合した「ボスリントン」に、ちょっぴり横幅が長い「45」モデルが新登場。接合部分が見えにくい、40年代のディティールを再現した45°カットの蝶番もポイント。「M-49」生地採用。
アイウエア ¥17','850/SHIPS EYE WEAR