UTILITY canvasの魅力
UTILITY canvas(ユーテリティキャンバス)は、ニューヨークと下北沢にお店を構えているキャンバス地専門のブランド。ニューヨーク在住のブランドディレクター、ジリアン&ハル夫婦と下北沢ストアのオーナーで現在サウスキャロライナ在住の佐藤さんは1990年のブランド設立当初からの友人でした。そして佐藤さんの親友であり共同のオーナーでもある乾さんとで始めた衣食住にまつわる会社の「衣」部門として日本でのUTILITY canvasの活動が始まりました。自身もUTILITY canvasの大ファン、という乾さんとショップスタッフの宮崎さんに、商品の魅力について話していただきました。
―どういったきっかけでUTILITY canvasは誕生したんですか?
乾 デザイナーのジリアンが学生のときに“画材を入れるバッグが欲しい”と思いついたことがきっかけです。画材を入れるのであれば、丈夫で軽く、そしてシンプルなかたちのものがいい、となると、キャンバス地を使ったバッグしかないと。ヨットの工場に頼んで作ってもらったサンプルを持って街を歩いたら、“それ可愛いね”って友達の間からじわじわと評判になっていって。同じくデザイナーでジリアンの旦那さん、ハルは身長が2mくらいある山男のような(笑)アウトドアマンなんですけど、キャンバスバッグにもともと興味を持っていて。
ニューヨークの店舗では自ら接客をすることもあるという、ジリアン&ハル夫婦
だったら、ライフスタイルと絡めたブランドとして展開できるんじゃないか、という提案でブランドを立ち上げたんです。初めに発売にしたのがこのシンプルなロゴ入りのバッグ。UTILITY canvasの元祖ですね。
―UTILITY canvasをどう楽しんでほしいですか?
乾 UTILITY canvasは、もちろん”ファッション”なんですけどとがってなく優しい。お店には10年前から愛用しているバッグの糸がほつれたから、と”これ直してください”って持ってくるお客さんもいらっしゃるんです。他にはない柄だったり使えば使うほど風合いや味も出てくるので、これはキャンバス地の醍醐味ですよね。使用期間とか使用の仕方でまったく違う味が出てくる、お客さんによって違った顔のバッグになっていくんですよ。お客さんによって用途はさまざまなのも面白いですよね。例えばこのキルトは、僕の自宅ではカーペットとして敷いているんですけど、ソファカバーや車に積んでいる人、昼寝用のブランケットにしている人もいて。
キルトマット 各¥7','140/UTILITY canvas
アイディアを頂こうと、お買い上げしてくれるお客さんに、”これ何に使うんですか?”と逆に用途を質問しちゃうこともあります(笑)。小さいお子さんにもこのキャンバスのかっこよさを体感して”モノ”を大切に使うことのよさを学んで欲しいですよね。
―このアイディアもかわいいですね。
乾 これは、彼女(スタッフ宮崎さん)のアイディアなんです。
宮崎 こんなふうに巾着を花瓶のようにするのも可愛いですよね。ここで働く前からUTILITY canvasのファンだったので、ここのアイテムは大体持ってます(笑)。 あとおすすめなのはiPadケース、この大きさのポーチって珍しいし、ペンやガジェットなんかを入れるのにも便利な大きさです。
ドットポーチ(Large)各?2','520、ドットポーチ(Small)各?1','890、ドットペンシルケース?1','890/UTILITY canvas
―UTILITY canvasのシップス キッズ限定ショーツですが、この柄も珍しくて可愛いですよね。
乾 このショーツに関しては、僕たちが提案した柄のなかからシップス キッズのバイヤーさんに選んで頂いているんですが、オリジナルのアイテムに関しては、柄はニューヨークのデザイナーと僕が相談しながら選んでいます。UTILITY canvas的にこういうものがいいにちがいない、という柄をセレクトしています。日本に向けてとかじゃなく自分達目線が大切。そうすると、自然にあまり日本にはないような珍しい柄になるんです。
右 ショーツ(BOYS)(S?L)?9','240、左 ショーツ(GIRLS)(S?L)?9','240/UTILITY canvas
今季の新作で、くたっとした風合いのウォッシュトート。ヴィヴィッドなオレンジからピュアホワイトまで、カラーにもこだわりが光ります。使い方は人ぞれぞれ。裏返して使用するお客さんもいらっしゃるんだとか。
ウォッシュトート 各?14','700/UTILITY canvas
乾 昌弘 / UTILITY canvas 下北沢店 オーナー
チェロ奏者としてアマチュアオーケストラに所属、最近はキックボクシングも始めるなど、“生きていることを楽しむ”をテーマに幅広く活動中。