デザイナー安東聡氏に直撃! 大注目のニットバッグブランド“KNIT IS CANVAS!”ってどんなブランド?
今シーズンからKhajuにて取り扱いが始まったバッグブランドの“KNIT IS CANVAS!”。アイテムすべてがニットなのはもちろん、目を引くのはオリジナルのテキスタイル。デザイナーの安東 聡さんにブランドを始めるきっかけや、デザインソースについて伺ってきました。
?ブランドを始めたきっかけはなんですか?
安東もともとは、レディースのウェアのデザインをやっていたんです。刺しゅうやジャカートとか素材をオリジナルで作るのが好きで物作りを始めました。4年ほど前にお付き合いのあったニッターさんのところでブランケットをを見せてもらう機会があって、すごくグラフィカルで表現としておもしろいなって思ったんです。それでウェアじゃなくて別のアイテムを作りたいな、と思ったのがきっかけですね。
?KNIT IS CANVAS!というブランド名の由来はどこから来たのですか?
安東 これは、ストレートに“ニットで絵を描く”ということをそのままブランド名にしました。グラフィックやイラストをニットで表現すると、いい意味で曖昧になるというか、柄が違ってもニットという共通点があって、同じにおいになるところが楽しいですね。
?KNIT IS CANVAS!は毎シーズン出る柄がすごくユニークですが、イメージソースは何かあるのでしょうか?
安東 イメージソースはほんと様々です。昨年末に旅したモロッコなどがインスピレーションとなっているものもあるし、アートや、ウェアのコレクションから影響されている部分もあると思うし。特にアートの場合はエネルギーがないと作れないと思うので、展示会やアートブックを見て、創り手のエネルギーを感じています。作品を作るためには、真剣にやらないと作れないですよね。そういうのを誌面から感じるのが面白いです。
?毎シーズンテーマはあるのでしょうか?
安東 明確なテーマは決めないで、そのときの気分を楽しんで作っています。もともと僕はファッションがすごく好きなんです。男性ってどちらかというと、好きなテイストがあまり変わらないと思うんですけど、僕はその時々の気分を楽しみたくって。ウェアでもコレクションブランドからギャルブランドまで、好きなブランドはいろいろあって。その中でも好きなのは、デザイナーの意志を感じる服。そういうブランドにKNIT IS CANVAS!もなるといいなって思っています。ただ、バッグの場合、あくまでもウェアにマッチしてこそのアイテム。だから、ある程度ウェアを気にしながらは作っています。
?テキスタイルはどんな風に生まれるのでしょうか?
安東もともとは木漏れ日の写真だったり、手書きのイラストだったりからスタートして、色味を変えたり、ピッチを変えたり、最終どこに何が入ってるのかわからなくなるくらい(笑)、バージョンを変えて作成しています。ひたすらMacで作業して、出力して、という作業で、だんだん生まれていきます。正解があるわけではないので、納得がいくまで、1つのパターンを作るのに1週間以上かかるときもあります。
?今回Khajuで取り扱うアイテムはどんな風に持つのがオススメですか?
安東 とくに何に合わせて、っていうよりも、ハズし感覚というか、遊びアイテムとしてコーディネートするのがオススメです。“このバッグを持っていると、テンションが上がる!”みたいなスペシャルアイテムとして持ってもらえるとうれしいです。
武蔵野美術大学を卒業後、助手を経て、28歳でウェアブランドを立ち上げる。4年前より“KNIT IS CANVAS”を立ち上げる。スタイリスト、コスチュームデザイナーとしてもCM/広告を中心に活躍中。