Gitman Vintageのディレクターに直撃インタビュー! Gitman Vintageのディレクターに直撃インタビュー!

Gitman Vintageのディレクターに直撃インタビュー!

Gitman Vintageのディレクターに直撃インタビュー!

SHIPS MEN

SHIPSレーベル35周年を記念したコラボレーションでも話題のGITMAN BROS.(ギットマン ブラザーズ)による、復刻モデルを中心とした新ブランドGitman Vintage(ギットマン ヴィンテージ)。そのディレクターを務める、クリス・オルベルディンさんが来日。バイヤーの篠原渉が、今後のブランド展開についてなど、多岐に渡ってお話を伺った。



篠原 日本には何度か来られていますよね、いつもどんなところに行くことが多いですか?

クリス 日本には年2回ほど来ていて、毎回楽しみにしています。特に、日本は別注品が多いので、アメリカブランドなのに僕らが見たことのないものがたくさんあっておもしろいですね。代官山や青山なども行きますが、個人的には上野を巡るのが好きです。いろんなスタイルの小さいお店が点在していて、あの感じは日本ならではですよ。それと、帰国するときはいつも日本の雑誌を大量に買って帰りますね。商品情報が多くて参考になります。

篠原 ギットマンとSHIPSは、御社の創業当時からのお付き合いですが、何か思い出に残っていることはありますか?

クリス 3年前に、SHIPS 渋谷店でトランクショーをやらせてもらって。そのときに、20年ほど前のシャツを持ってきてくれたお客さまがいたんですよ。それが新品みたいにきれいで。日本のお客さまはものを大切にしてくれて感激したことを思い出します。また、ベテランスタッフの方が、ギットマンの創業当時のカタログや資料を見せてくれて。私が入社する前のものだったので、とても刺激を受けましたね。

篠原 今回、35周年コラボレーションをお願いしましたが、この話を聞いてまずどんなことを思いましたか?

クリス 嬉しかったですね。私たちは1978年創業で、35周年に1年足りないのが残念です(笑)。今回のコラボレーションでは、オックスフォード生地で2型、カシミールという生地で2型のシャツを復刻しました。オックスフォード生地は、当時と同じ日本製のものを使っています。実は、70年代まで、オックスフォード生地は日本の西脇地方で作られたものを使っていたんです。80年代からはイタリア製に移行してしまいましたが。

篠原 クリスさん的には、今回のコラボシャツの見どころはどこだと思いますか?

クリス カシミール生地を作っているTTX社の織りネームが、当時と同じ位置にある点ですね。かつては、襟の型崩れを防止する立体プラスチックを付けず、そのまま平面的にビニール詰め(フラットパック)していたんです。そうすると、首もとのブランドロゴが隠れてしまって、TTX社の織りネームしか見えない。そのせいで、ギットマンではなく、TTXシャツと呼ばれていました(笑)。そんな懐かしい思い出も今回は復刻しています。

篠原 クリスさんがディレクターを務める「ギットマン ヴィンテージ」はどのようにして生まれたのですか?

クリス 「ギットマン ヴィンテージ」は4年半前にスタートしました。そのきっかけは、トム・ブラウンの生産をしているときなんです。彼に新しいアイデアはないかと聞かれたので、昔の生地サンプルを探して見せたんですね。すると、これを使いたと言ってきた。それがきっかけになって、自分たちの会社でもやってみようとスタートしました。ただ、クラシックなものが若者に支持されるかは不安でしたね。最初にN.Y.の展示会に出したら意外に好評で、その後のイタリアの展示会でも多くのお客さんが来てくれて。いまや世界中で話題になっています。

篠原 トム・ブラウンなど、メイド・イン・USAが再び注目されていますが、ギットマンはずっと本国生産にこだわり続けていますよね。現在の潮流についてはどう思われますか?

クリス 私たちの会社があるペンシルバニアの小さな街には、工場がたくさんあります。その街を守るためにもアメリカ製は必要ですし、今後も守り続けていきたいと思っています。たとえ儲けが少なくなっても、こだわっていきたいところですね。

篠原 最後に、今後の展開を教えてください。

クリス 今シーズンからレディスが本格的にスタートして、そちらも好評を頂いております。その他、シャツの生地を使ったジャケットやショーツ、ネクタイなどの展開も始まりました。今後はパンツなど、アイテムを広げていきたいですね。とはいえ、トータルブランドを目指すというわけではなく、あくまでもシャツブランドとして、シャツ生地を使うなどしながら広げていきたいと思っています。

篠原 最後に、今後の展開を教えてください。

GITMAN BROS.(ギットマン ブラザーズ)はアメリカ、ペンシルバニア州の北部にある伝統的なシャツメーカー。すべての製品は、1978年の創業当時から受け継がれている伝統技術をもとに、アメリカで生産されています。SHIPS Label35周年限定モデルでは、日本人に合うサイズにモディファイしながら、創業時の生地を完全復刻しています。

シャツ 各¥17','850/GITMAN BROS.
ネクタイ ¥6','930/GITMAN BROS.