香SHIPS 〜千葉市科学館プラネタリウム「星とアロマのひととき」〜

　千葉市科学館のプラネタリウムでは、毎月2日間だけ「星とアロマのひととき」という、香りを導入したプログラムを提供している。そこには、星空映像と香りのコラボレーションでリラックスできる空間をつくり、より幅広い年齢層に楽しんで欲しいという思いがあった。

「最近のプラネタリムは星空を映し出すだけでなく、CGを活用したものなどバラエティに富んでいます」
（千葉市科学館広報担当）

「星とアロマのひととき」は、宇宙関連のホットなニュースを届けるだけでなく、香りの雰囲気と季節に合わせた自然現象、星空映像、立体的な植物スキャン画像などを融合した特別番組を制作している。そんなユニークなプログラムと、天然エッセンシャルオイルの香りで満たされたプラネタリウムのコラボレーションが評判を呼び、いまではOLをはじめ、カップルや家族連れなど多くの人に親しまれている。

「星空と香りでのんびりリラックスして頂きたいですね。そこから、天文ファンになるきっかけが生まれればという思いで実施しています」（千葉市科学館広報担当）

　このプログラムは、全編生解説が楽しめるというのもポイント。ここでは月ごとで季節に合わせたプログラムが組まれており、取材に訪れた2月は春を迎えるにふさわしい花の名前の付いた星雲や銀河を中心に、花のスキャン画像と合わせて2月の星空を紹介していた。香りもプログラムに合わせ、体感的な温かをもたらすジンジャーやスパイスを中心としたアロマに。まさに春が待ち遠しくなるような演出に気分もポカポカ。ちなみに、毎月の香りはミュージアムショップでも購入することができる。

「始めたばかりの頃は、もっとシンプルで分かりやすい香りをコーディネートしていました。最近は複雑な香りも違和感なくマッチし、デザイン性の高い香りがむしろ好まれるようになってきたように感じます」（アットアロマ 小池梢さん）

星空を観る、アロマを香る、ともに感覚的なことだけにふたつの相性はばっちり。あなたの大好きな人を誘って、素敵な夜のリラックスタイムを過ごしてみてはいかがでしょう？

きぼーる1階アトリウムには、木星をイメージした大きな球体。この施設は、外径27.5メートル、内径23メートルのプラネタリムになっている。光学式の恒星投影機「ケイロン」と、CG映像を映し出すデジタル式プラネタリウムの「バーチャリウム�U」という2つのシステムを同時に使うハイブリッド方式を採用している。