35thスペシャルインタビュー ―MiChiさん―  自分を取り戻す、休日の過ごし方 35thスペシャルインタビュー ―MiChiさん―  自分を取り戻す、休日の過ごし方

35thスペシャルインタビュー ―MiChiさん― 自分を取り戻す、休日の過ごし方

− MiChi− 自分を取り戻す、休日の過ごし方

35thスペシャルインタビュー ―MiChiさん―
自分を取り戻す、休日の過ごし方

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音楽を通じて、みんなが元気になるメッセージを届けているシンガーのMiChiさん。高校卒業後、アートスクールかシンガーになるかの選択で迷い、夢だったシンガーになるため日本に帰国。そんな彼女がこれまでに迷ったとき、自分を取り戻したいと思ったときに続けてきたことを聞いた。それこそが、MiChiさんの「STYLYSH STANDARD」。


――休みの日は、どんなことをして過ごしていますか。

MiChi 今年3月にアルバムを発売して、そこですべてを出し切って空っぽになったので、今は静かに充電している感じですね。昔はよく「イェ〜イ」っていう感じでクラブで踊っていましたけど、最近はちゃんと人との会話を楽しみながら飲んでいることが多いですね。

――デビューしてから早くも4年が経ちますが、そのなかでの変化はありましたか。

MiChi デビューした頃は自分にまったく自信がなかったんです。いろんなメディアにも出させて頂いたんですけど、毎日仕事で余裕がなくて、よくわからない状態になっていた時期がありました。でも、そこからもう一度しっかり自分と向き合いながら、いまは見失っていた自分を取り戻せたような気がしますね。

――自分を取り戻す時間というか、リラックスして過ごす時間はどんなことをしていますか。

MiChi 映画を観ていることが多いですかね。あとランニングと、そういえば最近キックボクシングを始めたんですよ!

――へぇ〜、なんか意外ですね。

MiChi ずっと興味があったんですけど、友だちが始めたっていうのを聞いて。バイクや縄跳び、筋トレをして、最後にミット打ちをすると、本当にスカッといいストレス解消になりますよ。カラダを動かすことが好きなんですよね。

――今回は「STYLISH STANDARD」がメインテーマなんですけど、MiChiさんはネイティブなのでまた言葉から連想するイメージが違うのかなって思うんです。

MiChi 最初、どういう意味かよくわからなかったです(笑)。スタイリッシュっていうのは、かっこいいとかクールとかお洒落っていう感じで。スタンダードは、基本っていう意味ですよね。

――そうですね。でも、MiChiさんはスタイルのある女性なので、日常のなかでの好きなモノや好きな時間が、ひとつの「STYLISH STANDARD」になっていると思うんですよね。

MiChi 私が好きなことと言えば、絵を描くことです。その時間はとても大事にしていますね。今日はひとつ持ってきたんですけど、これは嵐の日に描いたものです。


――色使いがきれいで、かっこいいですね。絵は昔からよく描いていたんですか?

MiChi 高校を卒業して、マンチェスターにあるアートディレクションの学校に通う予定だったんですよ。でも、「シンガーになりたい」という思いが強くて、入学のちょっと前に辞退して日本に行くことにしたんです。昔はグラフィティっぽいものを描いたり、ペンで細かい作業をしていることが多かったですけど、仕事が忙しくなってからは描きたいと思うものも変わっていきましたね。気持ちの赴くままに、早く完成させたくて。

――どんなときに描くことが多いですか。

MiChi さぁ描くぞっていうのは少ないかな。外出先でいい話を聞いて刺激を受けたときに、家に帰ってからその気持ちを表現することが多いですね。あとは誰かにプレゼントするときとか。でも、家だと汚れを気にしてしまうのが嫌ですね。ベランダで描くことが多いんですけど、ペンキだらけで(笑)。自由に描けるアトリエが欲しいです。

――何故、日本でシンガーになろうと思ったんですか。

MiChi 10歳まで日本にいて、そこからイギリスに行ったので、日本語を忘れてきた時期というのもあるんですけど。それよりも、環境を大きく変えてチャレンジしたかったのかもしれないですね。引き寄せの法則かな、日本に帰ってきて知り合いも増えて、結果的にシンガーになることもできましたから。

――シンガーになるのがずっと夢だったんですね。

MiChi もともと恥ずかしがり屋なので、人前で歌うとは思ってもいなかったんですけど、歌うことは好きでした。でも、あるとき「絶対にシンガーになる」って強い思いが生まれたんですよね。

――やっぱりイメージして強く心に思うことは大事ですよね。ファッションへのこだわりは変化しましたか。

MiChi 昔から買い物は早いんですよ。欲しいものがあれば、すぐに買っちゃいますね。でも、昔ほど買い物はしなくなったかな。スタイル的にはちょっと大人っぽく、シンプルになっていますね。でも、基本はカジュアルです。やっぱりコンフォータブル(心地よい)じゃないと意味がないと思うんですよ。服に着られたら終わりだと思っています。でも、夜にいいレストランに行くときは、メイクもばっちりしてお洒落しますよ。そのメリハリが大事だと思いますね。

――ばっちりお洒落したMiChiさんも見てみたいですよ。では、最後にこれから挑戦したいことを教えてください。

MiChi バンドをやりたいですね。メンバー集めとか大変なんですけど、もしかしたらカタチになるかな? っていう状況になっているので楽しみです。ソロもいいんですけど、やっぱりバンドは別物だと思うんです。逆に、MiChiとしてはもっとポップなことに挑戦したいですね。

――これから新しいことが生まれそうで楽しみですね。今日はありがとうございました。


DVD

この5本は、日々の生活のなかで忘れがちなものを思いだしてくれるお気に入りのDVDです。『BASQUIAT』はアーティストとして大好きで、刺激をくれる存在。『THE SECRET』は引き寄せの法則というか、「自分がしっかりイメージすることで、ちゃんと運命に引き寄せられるよ」っていう内容で。「そうだよね」って思いながら観ていますね、気持ちがネガティブになったときにおすすめです。『FOODMATTERS』は、食べ物に関するドキュメンタリーです。西洋医学の薬はカラダによくないよとか、ちゃんと食を大事にしなきゃいけないよねっていう内容ですね。『MUTE MATH Live』は、ライブDVDなんですけどすごく好きなバンドで。ステージングの勉強にもなりますね。最後は『Pay It Forward(ペイ・フォワード)』。私は自分の歌でこういう世界を作りたいと思っているんです。優しさをみんなにパスすることで、みんながハッピーになっていく。そういう世界を表現していきたいんですよね。

写真集

写真集『TIM WALKER PICTURES』。とにかく写真がキレイで、コントラストのつけかたが上手なんですよね。一枚一枚、めくるたびに「ワァオ」って思える写真集です。写真を撮るのも趣味なので、すごくインスパイアされますね。

『THERAPY』

今年3月に発売された2ndアルバムには、映画やドラマの主題歌やCM曲などお馴染みの楽曲を含む全13曲を収録。エレクトロを基本に、ロックやポップの要素が詰まったMiChiらしいサウンドになっている。歌詞の世界に共感するファンも多い傑作。

MiChi

1985年イギリス生まれ。2才で日本に戻り幼少時代を神戸で過ごし、1995年に再び渡英。学生時代にアコースティック・デュオを結成し、ミュージシャンとしての活動を開始。18歳で日本に戻り、中島美嘉、加藤ミリヤなどを手掛けているプロデューサー松澤友和と出会い本格的な音楽活動をスタート。2008年シングル曲『PROMiSE』メジャーデビュー。
http://michimadness.tumblr.com/