中田真由美さんが作り出すHAPPYなキャンドル★ 中田真由美さんが作り出すHAPPYなキャンドル★

中田真由美さんが作り出すHAPPYなキャンドル★

秋の投入アイテムで着回し

中田真由美さんが作り出すHAPPYなキャンドル★

Khaju

キャッチーなビジュアルの中に、女の子のハッピーがぎゅっと詰まったキャンドルを展開するSWATi(スワティー)と、香りとビジュアルにこだわった12種類のキャンドルからなるUN DOUZE(アンドゥーズ)のデザイナー、中田真由美さんにインタビュー。キャンドル作りを始めたきっかけや、Khajuとのコラボキャンドルも展開しているアンドゥーズに関する制作秘話を伺ってきました。


??キャンドル作りを始められたきっかけは?

短大卒業後にアパレル会社に就職して販売をやっていたんですけど、すぐに辞めてしまって、仕事について友達に相談をしていたら「キャンドル作ったら」って言われたんです。私は全く記憶になかったんですけど、学生の頃にキャンドルを作って友達にあげていたらしいんですよ。それで、キャンドルを作っているっていう人も聞かないし、単純におもしろそうだなと思って色々と勉強し始めたんですけど、やっていくうちにロウの質感と色にハマっていったんですよね! 少し経ってからきっかけをくれた友達に「人生変えてくれてありがとう」って言ったらアドバイスしてくれたことを覚えてなかったんですけどね(笑)。

??その人がいなかったら、今の中田さんはいなかったんですね!

そうですね。あとは親が英語の先生をやっていて、小さい頃から年に1度は海外に行く機会があって、その時におこずかいで買っていたのがキャンドルかお菓子だったんですよ! 実家の段ボールの中にそれが全部残っていて、私にはこの仕事なんだなって思いました。

??キャンドル作りを始めてから、お仕事として成り立つまでどの位かかったんですか?

5年くらいは、昼間アパレルのアルバイトをして夜はキャンドルを作ってという生活が続いていました。でもその当時、よく友達が遊びにきて手伝ってくれたのを覚えています。毎日10人くらい泊まりに来ていて、キャンドルの材料のパラフィンは20kgの米袋みたいなものに入っているんですけど、1度宅急便のお兄さんに何か入っているのかと怪しまれたこともありました(笑)。

??そんな時代を経て今があるんですね! スワティーで最初に作ったキャンドルは覚えていますか?

牛乳パックに色々な色のロウを削って入れたものを固めたり、あとは紙コップをつぶして、それにロウを流しこんだものとか。

??今のスワティーの感じとは違いますね?

そうですね。今の形になるまでには、色々な人との出会いがあったんですけど、最初自由が丘にあるお気に入りのアクセサリー屋さんにキャンドルを置いてもらっていて、あるブランドの方がそれを見てくださって連絡をくれたんです。それで「テニスラケットのキャンドルを作って!」とか、「顔のキャンドル作れる?」って言われて、できないって言いたくなくて「できます! できます!!」って言ってがんばっていました。その後も某ブランドの方から、ディスプレイ用にとケーキの形のキャンドルを頼まれたりとか、色々なアイディアと同時に辛口なアドバイスをしてくださる方々に出逢って、それがターニングポイントになっていますね。



??ここからはアンドゥーズを中心に伺っていきますが、全く違うコンセプトなんですよね?

そうですね。私が元々やっているスワティーというブランドは、「ポップな遊び心」「キュートなオブジェ」「ありそうでないもの」がコンセプトなのですが、アンドゥーズは毎回メッセージのある12種類を1コレクションとして展開しています。1ダースっていいなぁって思っていて、12種類の中の1つが誰にでも当てはまるように作っているので「1/12」をフランス語にしてアンドゥーズに。 ラグジュアリーラインではありますが、5000円以下なので、女の子同士でも男の人から女の人へのプレゼントとしても買いやすいラインです。

??アンドゥーズを始められたきっかけは?

アンドゥーズはスワティーとは全く違う形にしたかったんですよ。スワティーは瞬発的にかわいいって直感で思っていただけるようなものを作っているので、かわいくてキャッチィなデザインのものが多いのですが、もったいなくて灯せないって友達が言うんです(笑)。私も灯したくなるキャンドルを開発したいと思っていたので、アンドゥーズを作りました。構想にはより時間をかけていて、香りとビジュアルでメッセージのあるものを作っています。

??Khajuで展開があるのが、アンドゥーズの中でもそれぞれのキャンドルに人の名前と職業がついているユニークなラインですが、その発想ってどこからきたんですか?

アンドゥーズの第一弾が誕生石をモチーフにしたものだったんですけど、そのリリース時から、今までにない位たくさんの方と名刺交換をするようになったんです。今までそういうことがあまりなかったので、顔と名前が覚えられなくて(笑)。それで、この人は何色っぽいとか、こういう香りが好きそうってスタッフと話すようになって、これをキャンドルにしようって思ったんですよね。

??アンドゥーズの次のシリーズは、何か考えられていますか?

次で第六弾なんですけど、個人的にも集めているカラフルな和紙の茶筒をずっと使いたくて...もうすぐそのお茶筒を使ったシリーズが完成します。和洋なものが自分の中のブームで。こないだも香港でおもしろいリボンをたくさんみつけてきたんですよね。あと、デパ地下もアイディアの宝庫です??

??中田さんが楽しみながらやっているのがすごく伝わってきますね。

そうですね。気持ちが落ちていると全然アイディアって生まれないんですよ。なので、いつも楽しい気持ちでいるようにしています!

??今後も素敵なキャンドル楽しみにしています。ありがとうございました。

“贈る相手のイメージで花束を作る”そんな感覚から誕生したこのキャンドルは、フリーズドライした生花入り。すべて花の香りになっており、それぞれに名前と職業が付けられています。また、このコラボキャンドルならではのこだわりが盛りだくさん。星とハートのブレスレット付きなだけでなく、パッケージも貴重な花柄の古紙を使用。プレゼントとして買ったけど、ついつい自分のモノにしてしまいたくなる、そんなキュートな一品です。

キャンドル?5','145/UN DOUZE


Audrey[女優]…いろいろな表情を持った器用な女性 “ホワイトジンジャーの香り”
Naomi[主婦]…いつも優しくて、暖かい女性 “サクラの香り”
Lulu[お花屋さん]…いつまでも少女の心をもった自分の世界観をもっている女性 “ミュゲの香り”
Tina[シンガー]…元気で、自由でみんなが寄ってくるような女性 “トロピカルフラワーの香り”
Marie[パティシエ]…誰からも好かれるおちゃめな女性 “デザートフラワーの香り”
Anne[銀行員]…しっかりしていて頑張り屋で芯の強い女性 “ラベンダーの香り”


中田真由美


1976年東京都生まれ。田中千代学園短期大学(現:東京田中短期大学)の服飾造形学科を卒業後、アパレル会社に就職。その後退社し、キャンドルブランド「スワティー」、「アンドゥーズ」を立ち上げる。キャンドル制作のほか、ウインドウディスプレイやエキシビションなど、多方面で活躍中。