「Bijou.R.I」「EMIRU by magnum」を手掛けるデザイナー岩渕るみ子さんの事務所に潜入！

デザインをする際にインスパイアされるのは、音楽やインテリアですね。DJもやっているので、音楽は常に身近にあって、インテリアは昔から大好きで、そういうものを見ているときにアイディアが沸いてきたりします。この事務所にもたくさん置いてあるんですが、古いものが好きでパリやロンドンに行く度にアンティークマーケットを回ってオブジェなどをよく購入します。

その中でも今集めているのが、ディスプレイ用のシャネルの香水の瓶です。この瓶は、エミル バイ マグナムのブランドロゴのモチーフにもなっているんですが、シャネルの香水瓶の中でもこの形だけが好きなんです。どこから見ても完成されたバランスだなって思うんですよね。

集め始めたきっかけは、今のブランドを始める前に、何かしたいと思って１ヶ月近く友達も住むパリに旅行に行っていたんですが、一人で散歩をしたり、旅行で来た人は行かないような小さなマーケットに行ったりしていたときにこの香水瓶に出会ったんですよね。その後に、ビッグボトルのコレクターがいるっていうのを知って、一番大きな瓶を買ったりして、小さいものも家にたくさんあるんですけど、今も常に探しています。パリの有名な蚤の市とかでも同じ瓶が売っていたりするんですけど、値段が全然違うから、レアな所で見つけるのも楽しみだったりしています。

金色のアイスボックスもパリの蚤の市で購入しました。動物とか果物のモチーフのものが好きでビジュー アール・アイでも作ったりしているんですけど、これは60年代とかすごく古いもので、りんごとアーティーチョークの形になっています。ブロンズに近いゴールドも私好みで、実際友達が遊びにきたときには使っているんですよ。

あとは、Astier de Villatte（アスティエ・ド・ヴィラット）というブランドの白い陶器も大好きです。日本でも売っているんですが、パリのサントノにあるショップで買うのが好きで、そのお店には何時間でも居られますね。

なんとなく、全体的に統一感のある感じになっていますね。白いものに囲まれていたいっていうのが基本にあるのと、色のあるものは自分らしくないので、自然とこういうものが集まっていくんですよね。

私のアクセサリーは、今回紹介したようなヴィンテージのものがヒントになることもありますが、とにかく今女の子が付けたときに、かわいく見えるもの、キラキラ感のあるものをオリジナルのパーツで作っています。
主張しすぎず、その人のパーソナリティを活かせるようなものにしていきたいって思っています。アクセサリーがひとつの個性じゃなく、つけたときのバランスとかトレンド感とかが大事だと思うんですよね。
今後は、シルバーの素材だけを使ったボリュームのあるラインと、宝石類を取り扱ったラインはやろうと思っているので、そちらも楽しみにしていてほしいです。