デザインってなんなんでしょか? デザインってなんなんでしょか?

デザインってなんなんでしょか?

デザインってなんなんでしょか?

デザインってなんなんでしょか?

その他

全くもっていまだに良くわかんないす。デザインってなんなのか。考えても結論が出ないのです。
デザインってあくまでも媒介するだけの存在のようにも思うし、でも、伝えたいことが伝わらない。ってこともデザインの影響として存在するみたいだし。なんなんでしょネ。今回の大きな地震と津波が起こった後もあらためて考えたけど、どーしても結論にたどり着かない。そういう時にポスターやらロゴマークやらを作る必要があるのか?それ自体は人に対して喚起させるモノにはなるのだろうけど、うーん、俺はそこに向かえない。なんつーか、そこにわざわざデザインしました。ってフィルターは必要ないと思うのね。俺の方が世の中とズレてるのかもしんないけど。ま、グラフィックの場合、伝達という役割の比重が高いから、よりそういうことが起きるんだろうな。と思う今日この頃。

そこで、自分がデザインでしたいこと、出来ることってなんだろうかと考えてみる。
突き詰めて考えると、当然、自分の存在は認めてもらいたい気持ちも心の隅っこにカビが生えてるくらい残ってるけど、でも、必死に俺はここにいるよ!ってことでもないし(苦笑)そう考えてくと、単純に目の前の小さなディテールに対して向かい、その世界に入り込んで、自分なりに考え、自分の中でのパラダイムシフトを見つけること。ただ、そんなことが楽しくてデザインしてるような気がする。いやはや、結論に辿り着かない。なので、それはまた今度考えるとして、いま気になってることをメモ代わりに書きます。


「自然に起きる単純なこと」がたまらなく美しかったり、感動したりと気になっていて、たとえば、たくさんの落ち葉が、風で竜巻のようにクルクルと回る場面だったり、風によって木の葉がザワザワと音に変わることだったり。ザワザワって音は風の音じゃなくて、物質と物質が接触する音なんだ。とかっていう非常に単純なことが面白くてたまんない。風のビューって音はなんの音?もともとの風には音はないの?とかね。そんなことに迷い込む。
太陽光が揺れる水面に当たって、それが反射し、光となりユラユラと投影されてるときとか。水の重さや反発を感じることで水自体も物質なんだなと思ったり。なんというかね、当たり前のことが美しく、それだけで十分じゃないかって。そんなことばっかり考えてしまって、いわゆる社会的な「仕事」という状態にならないのだ。でも、今の自分はそれらを見つめることで、次の意識に踏み込んでいけるんないかと思い込み、それを楽しむことにするのでした。


『breath of wind #01』
物質と風の動き。風が移動させる。
『breath of wind #02』
物質と風の動き。風が呼吸して形として浮かび上がる。
『breath of wind #03』
光と風の動き。光が自然の映像を映し出す。

尾原 史和


おはら・ふみかず 1975年高知生まれ。グラフィックデザイナー。スープデザイン代表。雑誌や本、展覧会のデザインからプロダクトなどを手掛ける。2011年1月、ミシマ社より『逆行』を上梓。

www.soupdesign.co.jp
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