SHIPSスタッフに学ぶ、子どもがいてもおしゃれな家づくり SHIPSスタッフに学ぶ、子どもがいてもおしゃれな家づくり

SHIPSスタッフに学ぶ、子どもがいてもおしゃれな家づくり

出しっぱなしのおもちゃや、床にまで散らばる食べこぼし…。「小さな子どもがいると部屋が片付かない!」と悩む方は多いのでは? そこで、子持ちSHIPSスタッフのおしゃれと評判の自宅におじゃまして、きれいに保つ秘訣などを探ってきました。

出迎えてくれたのは、SHIPS ららぽーとEXPOCITY店 店長の井上裕文さんと、3歳の息子の新大(あらた)くん。北大阪急行・桃山台駅が最寄りの自宅マンションは、自然豊かで都心にもアクセスしやすい人気の北摂エリアにあります。
3〜4年ほど前にこのマンションに越してきた井上一家。窓から梅田のビル群や淀川・神戸の花火大会が見える、抜群の眺望が決め手だったそうです。スケルトンの状態から設計士と打ち合わせを重ね、和室が中心だった3LDKを2LDK+WCLにフルリノベーション。リビング、キッチン、ダイニング、テラスが一体となったような広々とした空間は、「家族みんなで一緒に過ごせる広いリビングがほしかった」という井上さんの理想そのもの。
「年齢とともに部屋の好みも変わるから、どんなテイストにも合うように無機質な感じにしたくて。自分たちでできることはやりたかったので、妻と一緒に天井をはがしたりしました(笑)」と井上さん。
コンクリートや配管がむき出しの天井に、温もりのあるインテリアやグリーンがマッチ。窓の外を眺めながら料理ができるようアイランドキッチンを斜めに配置し、それに合わせてフローリングも斜めに敷いたというこだわりぶりです。
電車と星野源が大好きという新大くんは、やんちゃ盛りの3歳児。部屋にはおもちゃが散乱していそうな年頃ですが、見てのとおりすっきりと片付いています。もともときれい好きな井上さん夫妻は、新大くんにも幼い頃から片付けの大切さを教えてきたのだとか。
「出したものはもとに戻すことを早くから教えて、『ちゃんと片付けたら公園行けるよ』とか『片付けないと鬼さんが来るよ』とか、片付けをすることでのメリットやデメリットも伝えるようにしています。あとは行動を起こすまできちんと待ってあげて、片付け始めたら手伝ってあげる。そうすることで自分から進んで片付けをするようになりました」
おもちゃは壁際にあるバッグやボックスに収納。なかには椅子の上にディスプレイとして置いているものもありますが、ドライフラワーやアートなど他のインテリアに馴染むものをチョイスしています。「寝室にしまっているものもけっこうありますけどね(笑)」と井上さん。
キッチンの壁に備え付けられたウォールシェルフは、井上さんのお手製。あえて加工していない耳の部分がいい味を出しています。ここにはお気に入りの食器やよく使う食器をディスプレイ。動物たちが可愛いアクセントに。
壁についた木箱のようなものが気になり開けてみると、なんと有線の機器でした! レトロマンションならではのユニークな設備ですが、井上さんは部屋の雰囲気に合わせて機器をすっぽりカバー。これ自体がおしゃれなインテリアのような存在感です。
もともと別の部屋があったスペースをシューズクロークに改装し、玄関とつなげて広々とした空間に。履いた靴はクローク内のもとの場所に戻すだけで、常にショップのような景観を保てます。これなら小さいお子さんでも楽に片付けられますね。親子愛用の自転車やリュックはあえて見せてディスプレイに。井上さんお気に入りというガラス窓付きの引き戸がほどよくレトロです。
ダイニングで景色を眺めながらコーヒーを飲むひとときが好きという井上さん。新大くんも、ノルウェーのストッケ社のキッズチェアで隣に並びます。
掃除は溜めていっぺんにするのではなく、夫婦で気づいたほうが気づいたときにこまめに済ませるスタイル。その分、親子で過ごす時間がたっぷりとれているのでしょう。便利なお掃除グッズを聞いてみると、教えてくれたのはスウェーデンの清掃用クロス『MQ・Duotex』。キッチンのステンレスや窓などが水拭きだけできれいになるので、何枚も常備しているそうです。
夫婦で片付けや掃除のルールを決め、子どもにもしっかり教えること。部屋のテーマに応じて、見せるものと見せないものを選り分けること。そうしたコツを探ることができた自宅訪問でした。空間の使い方やインテリア選びもぜひ参考にしてみてください。