毎号、各ジャンルで活躍されているゲストをお招きし、その生き方を訊く本連載。今回は音楽フェスティバル『ULTRA JAPAN』のクリエイティブディレクターを歴任し、未来型花火エンターテイメント『STAR ISLAND』の総合プロデューサーとして活躍している、元俳優の小橋賢児さんが登場。 クラブキングが企画協力している渋谷区の施設、代官山ティーンズクラブでおこなわれた小橋賢児さんのワークショップ後におこなった対談。「行動こそが大事」と語る小橋さんの物事の捉え方に注目です!
イベントは日常の中に起きる非日常
桑原 今日、小橋さんのお話を聞いて「常に奇跡が起こる人なんだな」と思ったんです。最後の質疑応答でバーニングマン(電気や上下水道もないアメリカの北西部の砂漠で約1週間おこなわれるイベント)の話が出てきましたけど、あのフェスティバルも「ギブ&ギブ」がコンセプトなわけですよね? そういう精神こそが、奇跡を呼び寄せる力なのかなと思ったんです。
小橋 役者を始めた8歳の頃は、後先考えずただ楽しくて。それが15歳である意味人気者になってからは、芸能人としてやっていくために「行ってはいけない」「やってはいけない」ことが増えて、自分の気持ちや感情をオフにして生きるしかなかった。その生活に耐えられなくて休業して海外に行って。何でもできるような気分で帰国したら、すべてがうまく行かずにお金もなくなり、彼女もいなくなり、病気にもなって死の淵をさまよって。そこからもう一度生きようとしたときに、自分が本当にやりたいと思える仕事を信じてやるしかなかったんです。
桑原 はい。
小橋 そうやって無我夢中でやっていったら、勝手にストーリーが生まれて、未来ができあがっていった。それはみんなにも起こることだと思うんです。今は情報がたくさんあるせいで、誰かが作った未来と自分の距離が遠いというだけで、行動する前に打ち砕かれる人が多い。でも、「そうじゃないんだよ」という話がしたかっただけなんですよ。
桑原 何かに挑戦して失敗すると、みんないろいろな言い訳をするじゃないですか。でも、小橋くんは「失敗なんてないんだ」という話をする。「考え方ひとつで、すべてがプラスに転じる」と語りかける。それって、どこか怪しげでスピリチャルな話でもあるけれど、小橋くんが語ると、「失敗が怖くなくなりました」って子どもたちの目がキラキラしてくる。
小橋 昔はリアルな場所に行かないと、新しいものに出会えなかったじゃないですか。よくわからないけどふらっと行ってみて、そこに面白い先輩がいて、楽しく遊んでいたら世界が変わったみたいな感覚が日常的にあった。そういう余白の中にこそ、新しい感情や自分が忘れていた感情が埋まっていた気がするんです。
桑原 そうだよね。
小橋 僕は、「イベントは日常の中に起きる非日常」だと思っていて。日常の延長線上にありながら、いつもの景色が違って見えることによって、自分が忘れていた感情に出会ったり、そういうことに気づくきっかけの場だと思っているんです。「答え」なんて教えられないけど、そういう場を提供することで、自分で気づいて欲しい。
イヤなことがあったから出会えた、素敵なハプニング
桑原 「自分がどういうものを見れば感動するのかを、どうやって見つけるのか?」という質問があったじゃないですか。そのときに、『ULTRA JAPAN』(世界最大のエレクトリックダンスミュージックイベントの日本版)や『STAR ISLAND』(未来型花火エンターテイメント)といった自身の成功体験ではなく、ネパールの話やインドの話など、生身で体験した本当にイヤだった話をされましたよね。そういうイヤな体験の中にこそ、人を感動させられる原資があるという話が面白かった。
小橋 そうですね。インドに行くと、道を知らないのに教えてくれたり、電車が10時間くらい来なかったり、平気で嘘をつかれたり、家族全員で僕のことを詐欺ろうとしたり、一日に何度もハプニングが起きるんです。もちろん、最初はイライラしていましたけど、彼らには一切悪気がない。それって結局、自分の勝手な常識に当てはめようとしていただけなんです。正しいことを教えてくれるはずだとか、電車は遅れないとか。それがわかったときに、すべてを当たり前だと思って楽しもうと思ったわけです。
桑原 ほぉ。
小橋 それからは、非現実的なことが起きるチャンスだと思って、何が起こるか実験してみようと。あるとき、いつものように電車が遅れて、その駅から離れることもできなかったので仕方なく夜の暗闇を歩いていたら、何かの準備をしていて。なんだろうと思ったら、4年に1度のお祭りだった。「あっ、こういうことだったのか!」みたいな。非日常が起きる回数が多い場所では、そのぶん素敵なハプニングも多いわけです。でも、日本にいると非常識なことが滅多に起きないから、3ヶ月に1回起きるとそうは思えずにドツボにハマっちゃう。こんなイヤなことがあったから、コレに出会えたという風に考えれられない。
桑原 ちょっとしたことでも不幸だと感じてしまう。
小橋 そう、SNSとかもひとつのコミュニティでしかないわけで。自分がフォローしている世界の反対には、まったく違う考えを持った人たちがいるんです。僕の好きな言葉で、「中道」という仏教の言葉があるんですけど、両極を知るからこそ、本質や真理がわかるというような意味。ある世界では「正しい」ことも、違う場所ではそもそもそんな議論にすらなっていなかったり、概念すらない。それは、都会と自然、日本と海外、ファッションの世界とファッションに興味のない世界など、あらゆるところにあって。だからこそ僕は、いろんな世界やいろんな人のところへ意識的に行くようにしているんです。
桑原 確かに、今はみんなSNSの情報に踊らされているし、「インターネットで個人は自由になる」なんて夢を見させられちゃって。その情報だけで社会を見ると、「実際に行く必要はないんじゃない?」って気になる。結局、我々を取り巻くシステムに懐柔されてしまい本当の自由を手放していることに気がついていない。それはとても怖い現実ですよね。
小橋 ネットで検索するとゴールが見えちゃいますからね。でも、大事なのはゴールよりも、そこに向かうプロセスの中で出会うハプニングとか、そこから生まれる感情のほうがよっぽど大事なんです。
桑原 でも、今のクールな感性の子どもたちに、そういう言葉が響くのかどうか不安にならないですか?
小橋 それはありますね。
桑原 でも、今日の講座は響いている感じがしました。
伝統が生まれたときのようなイノベーションやクリエイションを、
現代で再現したかった
小橋 人間には、世界を切り開いていくための普遍的な感情があるのかもしれない。今はその手前で情報処理をしてしまっているだけで、心の奥底では理解できる。それと、実体験だったから伝わったのかもしれない。
桑原 「自信」とは「自分を信じることだ」という話もたくさん出てきましたよね。とはいえ、『ULTRA JAPAN』の場合は海外の成功例があるからまだわかります。でも、新しいスタイルの花火大会(STAR ISLAND)というのは、誰も見たことがないものをやるわけじゃない? 最近は、前例がないものに協力してくれる人が少ない世の中だし・・・。
小橋 そうですね。「それって過去にやったことがありますか?」と必ず聞かれました。
桑原 その状況で、どうやってみんなをその気にさせたんですか?
小橋 僕は、物事を作るときに「出会い・ストック(経験や過去の出会い)・世の中への違和感」の3つを大事にしているんです。『STAR ISLAND』に関しては、『ULTRA JAPAN』での花火師さんとの出会い、才能あるクリエイターと出会ってきたストック、そして「伝統を守ろう」という言葉への違和感で動いたんです。というのも、伝統を守ることもいいけれど、それが押し付けになったら現代の人たちには響かないと思っていて。今では「伝統」と呼ばれるものも、当時の人たちが画期的なイノベーションをして、すさまじいクリエイションを発揮したからこそ、全身の毛穴が開くような体験となったわけで。それが受け継がれて現在に至っている。ならば、僕らも現代の才能をつむいで、ものすごい熱量で創造して、当時と同じように毛穴が開く体験をさせたいと思ったんです。
桑原 なるほど。
小橋 最初は「ワクワクする」とか「やりたい」という情熱を語っていましたけど、本番が近づくにつれて胃が痛くなって・・・。花火ってリハーサルができないんですよ。それなのに、前代未聞の300台のスピーカーを会場に置いて、立体音響で響かせるという試みをして。そもそも、ちゃんと花火と音が合うかもわからない。うまく行かなかったら詐欺師だし、失敗したら首吊るしかないくらい追い込まれたんですよ(笑)。
桑原 あははは、まぁそうだよね。
小橋 最初の夢は、あれの100倍くらいのものを描いていたんです。そこからお金のこと、行政のこと、法律のこと、地域のこととかいろいろあって。あれができない、これができないと3日前まで頑張った。そもそも、行政からOKが出たのが5ヶ月前で、あまりにも時間が足りないので、1年遅らせようという話も出たんです。でも、「このエネルギーは今しかない、やりましょう!」と言って。そこからひとりひとりお台場に連れて行って口説いて、「どんなイベントなの?」って聞かれたら「感覚拡張だ!」とかなんとか言って、花火師さんも説得して。
桑原 うん。
小橋 さらに大変だったのは、名前が決まらなかったこと。自分が描いているものをどう定義づけていいかわからなかったんです。ずっと悩んで、コピーライターの人にも相談したんですけど、なんかピンとこなくて。そうこうしているうちに子どもが生まれて、その名前も決めないといけなくなった(笑)。そのとき、たまたま一緒に仕事をしていた美術さんに「名前どう思います?」って聞いたら、「スターがいいんじゃない?」って言われて、その瞬間にすごい鳥肌が立ったんです。「よし、スターで行こう!」と思って申請をしたら「スター」が使えなくて。最終的に「スターアイランド」になったんですけど、「花火の文字がなくて大丈夫か?」という声もあって。そうこうしているうちに、 開催発表ができたのは2ヶ月前。
桑原 それは恐怖だね。
小橋 しかも、過去にやったことがないので宣伝するにも素材がないんですよ。仕方ないのでデジタル素材でイメージを作ったら、デジタル花火だと勘違いされたり。チケットも1万5000枚売らなければいけないのに、初速は良かったものの1ヶ月前なのに3000枚しか売れていない。そうなると根拠のない自分を信じるしかなくて、「行動は誰でもできる錬金術だ!」とか訳の分からないハッタリをかまして、ビラ配りやポスティングをみんなでやって。そんな感じで行動していたら、開催の4〜5日前にテレビ局から取材が来て、そこからイッキに売れて3日前にソールドアウトする奇跡が起きたんです。でも、天気予報は1週間前から雨の確率が90%。でも、予報通りずっと豪雨だったのが、前日の夜にぴたっと止んで、開催日から30℃超えの夏日になった。そんなお台場の夕陽を見ているときは、本当に不思議な感覚になりました。でも、本番までは生きた心地がしなかったです。
今この瞬間にフォーカスすることで、
自我が抜けてすべてのものとつながる
桑原 そういうのって、「登山家がさらに高い山を目指す」みたいなものなの? つまり、『ULTRA JAPAN』が成功したことで次のチャレンジをしたくなったということ?
小橋 来てくれた人に、圧倒的にあり得ない非日常の中で、気づきのきっかけを持って欲しいとうのは、もちろんあります。でも、それよりも自分自身の「直感」を信じたいという気持ちのほうが強いですね。そこからできることを動いていくと、なんかつながっていく。
桑原 小橋くんは山に登ったり、瞑想をしたり、自分の内側を見つめる精神修行的なこともいろいろとやっているんですよね? その感覚とも近いのかな?
小橋 そうですね。山登りも、落ちたら即死みたいな崖をブルブル震えながら登っていると、目の前のことにフォーカスするしかなくなるんです。そうするとクライマーズ・ハイみたいになって、自分の能力を超えたことができるようになる。いわゆるゾーンに入るみたいなことです。そうなると、自分の身体と山が一体化したような感覚になって、触る前に浮石かどうかわかるようになる。気づいたらスイスイ登っていて、いつのまにか頂上に着いていたりとか。そういう体験をするうちに内面を探求するようになって、ヴィパッサナーという瞑想を取り入れたり。
桑原 へぇ〜。
小橋 人間って過去と未来ばかりに意識があって、今この瞬間にいないんですよ。それを、瞑想によって今この瞬間をフォーカスすることで、山登りと同じように、自我が抜けてすべてのものとつながるみたい感覚が生まれる。それも、フローとかゾーンと呼ばれるものですけど。
桑原 ということは、自分の内側に入っていく訓練というか成長と、現実世界での新しいチャレンジはイコールなんですね。
小橋 そうなんですよ。目の前にお客さんがいるとか、期限が限られているとかは、ある意味で死に直面するくらいの、「なんでもいいから、やらなきゃいけない!」という状態に近い。その瞬間に、自分の能力を超えた何かにつながるというか。それは天気なのかもしれないし、急にチケットが売れることかもしれないし、新しいアイディアかもしれない。
桑原 その状態になると、無尽蔵な「自信」みたいなものが生まれてくるんですか?
小橋 いや、もう自分でもなくなるみたいな。我が抜けて、何かに助けられるような感じです。もしかしたら、それこそが人間にとって一番居心地のいい場所なんじゃないかなと思います。
桑原 それって、スターウォーズの「フォース」みたいなもの?
小橋 スターウォーズも神話が元ネタなので、ひとつの真理だと思いますね。昔からいろいろなアプローチ方法がありますから。
桑原 そうか、我々は物語として観ちゃうからいけないんだね。「良いこと言ってるな」と思っても、神棚の中にあるようなもので自分にも起こるなんて考えもしない。でも、小橋さんのところには、頻繁に降りてきているんだね。
小橋 まぁ、それは心を無くした俳優時代とか、すべてを失って死の淵をさまよった経験、そこから生かされたことで、何かそういうものを信じようとしたんでしょうね。
言葉を声に出して、行動してみる
桑原 戦争とかを経験して「一度は捨てた命」と、何かを成し遂げる方がいますけど。自分の命なんだから好き勝手にしていいではなく、この世界へ預けられた自分の命をどう使うか、そういう感覚がないと「ギブ&ギブ」の方向には進まないのかもしれない。
小橋 すごく切羽詰まっている状態って、究極に忘我の世界じゃないですか。子どもの頃って我が少ないから、好きなことに夢中になって、気づいたら夕方になっていたみたいな。ああいう経験ってどんどん無くなっていく。僕の場合、その感覚をどう作るかみたいなのが結構あって。やりたいと思った大きな仕事が、気づいたら忘我の世界だったということかもしれないです。そこまで計算してやっていないですけどね。
桑原 最後に、「言葉にしろ」って話をしていたじゃない? 読者のためにあの話をもう一度して欲しいんだけど。
小橋 不安なときほど、自分に「大丈夫だ」「自分を信じるんだ」って、青春ドラマみたいで臭いですけど言ってみるんです。すごく嫌なことが起きるたびに「ありがとう」「ありがとう」って言ってみる。
ーー実際に声に出してですか?
小橋 そう、声に出して。
桑原 声に出してみるのはかなり恥ずかしいですよね。
小橋 恥ずかしくて見せられないですけどね、車の中で泣きながら叫んでる(笑)。でも、青春ドラマみたいなことをやってみて奇跡が起こると、何か直結しているように思えるんですよ。本当に直結してるかはわからないですけど。
桑原 なるほど。
小橋 最後は本当に行動でしかないと思っているんで、ピンチなときこそ行動だと思っています。
桑原 面白い話をいろいろとありがとうございました。ぜひ読者の皆さんにも今日の話を「自分にもできる話」と思って欲しいですね。今日はありがとうございました。
- Don't Worry About Me
- Frances
これはSTAR ISLANDの初年度にかけた曲で聞くだけで泣けてきつつ、勇気や元気をもらう曲でよく聞いてます。
- Imogen Heap
- Hide and Seek
これは宇宙を感じる曲で、旅をしながら今の自分とどこか違う意識みたいな世界を感じる曲です。
- SOS (Fan Memories Video)
ft. Aloe Blacc - Avicii
ULTRAに出会って、昨年クリエイティブディレクターを引退するまで、彼なしではこのシーンは語れないですし、昨年なくなった時はショックを隠しきれませんでしたが、この曲がとても悲しくもあり、僕のこの10年を走馬灯のように思い出す曲です。
こなさん みんばんわ。初代選曲家の桑原 茂→です。
今夜の選曲のゲストはマルチクリエーターの小橋賢児さんです。
彼の語り口から、「 実るほど頭を垂れる稲穂かな 」人格者ほど頭の低い謙虚な姿勢である。という諺を思い出しました。アメリカ型の勝馬が闊歩する亡国某国では、謙虚に振る舞うことは一歩間違えば自信の無さに映る場合もあるかもしれません。ですが、人は成功者の話より、しくじり、ぺけ、ポカ、ミス、チョンボ、エラー、などなど不成功の話の方により耳を傾けるのではないでしょうか?実はそこが味噌なんだと思います。相手を油断させて、心を解放させ、そのポッカリに一番伝えたいことを伝える。実は、成功者の方々の語り口にはこのテクニックが特有の個性で生かされていると思うのです。 何よりも素晴らしいのは、自分を信じていること。自分自身を愛してやらねば人は愛せない。私自身に置き換えればそこまでの自信はありませんが、まさに正論だと思います。自分を愛するためにより困難な道を選ぶ。信じているからこそ成功する。そして自分をより愛するようになる。シンプルだが、成功の道の正しい歩み方だと思います。どんないい話も、本人がその気にならなければ聞こえてこない。 聞こえて欲しいのは、彼と私の選曲です。さて、今回私が小橋賢二さんのお話から選んだ選曲はこちらです。
https://www.mixcloud.com/moichikuwahara/moichi-kuwahara-pirate-radio-victory-of-justice-0315-465/
[Victory of Justice] 邦題
「正義の勝利」しりあがり寿さんのアート作品からのインスパイアーでもあります。
海賊船 PirateRadioはこのmixcloudから毎週金曜日夜11時から出航していますが、この回はお聞きになると分かると思うのですが、この番組への反応は時代の空気感を顕著に表していると思います。途中で番組は一度消されてしまいましたが、今日現在30750名の方々がお聞きになっています。何より嬉しかったのは、世界87各国からのアクセスがあったことです。どのような思いでお聞きになっているかは定かではありませんが、音楽を選曲する行為を辞めなくて良かったと思う瞬間でもありましょた。良かったらぜひお聞きください。
初代選曲家 桑原 茂→
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moichi kuwahara Pirate Radio Victory of justice
PROFILE
LeaR株式会社 代表取締役/クリエイティブディレクター
1979年東京都生まれ。88年に俳優としてデビューし、NHK朝の連続テレビ小説『ちゅらさん』など数多くの人気ドラマに出演。2007年に芸能活動を休止。世界中を旅しながらインスパイアを受け映画やイベント製作を始める。12年、長編映画「DON'T STOP!」で映画監督デビュー。同映画がSKIPシティ国際Dシネマ映画祭にてSKIPシティ アワードとSKIPシティDシネマプロジェクトをW受賞。また『ULTRA JAPAN』のクリエイティブディレクターや『STAR ISLAND』の総合プロデューサーを歴任。
『STAR ISLAND』はシンガポール政府観光局後援のもと、シンガポールの国を代表するカウントダウンイベントとなった。
また、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会主催の東京2020 NIPPONフェスティバルのクリエイティブディレクターにも就任したり、キッズパークPuChuをプロデュースするなど世界規模のイベントや都市開発などの企画運営にも携わる。
小橋賢児(こはし・けんじ)著
きずな出版刊
¥1,400(+tax) *5/25発売
【人気俳優】→【突然の休業】→【世界をまわる旅人】→【死の淵をさまよう病人】→【日本を代表するマルチクリエイター】と、いくつもの「アイデンティティ」を生きてきた著者が初めて語る、これからの時代を生きるために必要な「セカンドID」という生き方とは?
「僕らはまだまだ人生という名の旅の途中。この多様化した世界で、もうひとつの自分のアイデンティティ、つまり『セカンドID』をもつことが、人生の旅をさらに楽しくしてくれる秘訣なんじゃないかと思う」――Prologueより
取材協力
仲間との交流を育む場としての団体利用(ルームレンタル)、週末にはさまざまな分野で活躍するクリエイターが講師を務める「アートスクール」、平日夕方には日替わりで興味ある分野を体験できる「ミート・ザ・クリエイターズ」を開催するなど、クリエイティブとはどういうことかを体感しながら、自分の可能性の扉をひらき、将来の職業選択に対しても興味と関心を持つきっかけづくりを提供している。
ADD:東京都渋谷区代官山町7-9
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