「眺めのいい日々と、居心地のいい服」を提案するSHIPS Daysでは、一日一日を丁寧に生きている人たちのライフスタイルにスポットを当てた連載をお届けしています。第3弾は、フリーランスのPRを経て現在は主にSmart Foodインストラクターとして活動する、ライフスタイルプロデューサーの浅倉利衣さんが登場!
エルメスでの販売・バイイング、ミス・ユニバース・ジャパンの元ナショナルディレクターのパーソナルアシスタント、フリーランスでのPRや商品プロデュースなど、多彩な経験を持つ浅倉さん。現在は、一般社団法人Smart Food協会の認定インストラクターとして、「食」の観点から生活を豊かにすることの大切さを広めています。
プライベートでは、アメリカ出身のご主人と愛娘2人と暮らす「妻」であり「母」。食について本格的に学び始めたのも、家族ができたことが大きなきっかけだったと言います。
「ハッピーに生きる秘訣は、まず自分の身のまわりに気をつかうこと。食事や服、運動など、身近な環境から質を高めていくと、周囲に求めすぎず自分の力で幸せを感じ取れるようになります」。そう語る浅倉さんの自然体で飾らない笑顔は、どんなライフスタイルに由来しているのでしょうか。
ライフワーク、Smart Foodとの出会い
今だから言えますが、以前は相当乱暴な食生活を送っていました。ポテトチップスとポッキーを一気に食べることに幸せを感じていたくらい(笑)。幸い体は丈夫なほうだったので、食生活を見直すほどのトラブルも特になかったんです。でも、結婚・出産をしたことで意識が変わりました。いつまでも健康で美しくいるには食が何よりも大切で、家族の体と心がヘルシーでいられるかどうかは私にかかっているんだと気づいたからです。
食を学ぶ方法をいろいろ探す中で、「これだ!」とピンと来たのがSmart Food。血糖値をコントロールすることと、腸内環境を整えることを重視し、科学的エビデンスをしっかり語っているので信憑性があるなと思いました。最新の遺伝子解析や研究者からの医療的情報だけでなく、「ベスト思考」より「ベター思考」を大切にしているところにも共感。何でも制限するのではなく、今より少しでも血糖値や腸内環境にいいものを取り入れる。普段このように意識して食事をしていれば、たまには食べたいものは何でも食べる。1週間単位で食事のバランスを考えるといったポジティブな思考が、継続しやすいと思ったんです。
さっそく資格を取り、現在はインストラクターとしてSmart Foodの魅力を発信しています。私自身が実感したことですが、食をチェンジするなら、まずは知識を入れることが大事。健康や栄養の仕組みを理解すると、行動も自然と変わるんです。最近は夫のお弁当作りも始めて、育児と両立する生活にもだんだん慣れてきたところ。栄養バランスを考えながら小さな箱に食材を詰めていく作業は、意外と楽しいです!
好奇心旺盛で、
トライ&エラーを繰り返した
20?30代
Smart Foodに出会うまではいろんな仕事をしていました。大学卒業後の就職先はエルメス。「販売員はお客様と直接対面するいちばんの広告塔」という当時の社長の言葉に憧れて販売職に就き、販売とバイイングの仕事を10年間担当しました。壁にぶつかることも多々ありましたが、がんばった甲斐あって成績優秀者としてパリに買いつけに行かせてもらったことも。毎日上質なものに囲まれ、夢あふれるアイデアに触れながら感性をビシバシ刺激してもらったエルメスでの経験は、今の私の「身近な環境から質を高めていく」というポリシーの原点。退社した今でも、ときが経てば経つほど感謝の気持ちが募ります。
退社後は、当時ミス・ユニバース・ジャパンのナショナルディレクターを務めていたイネス・リグロンのもとで働くことに。多くの日本人女性の心身を磨いて入賞へ導いていた彼女に魅了されて、募集もない中「アシスタントとして働かせてほしい」と自分からアプローチした結果、意欲を買って採用してくれたんです。ちょうど『プラダを着た悪魔』のアンドレアみたいに何から何までこなす役割で、英語も独学だったので苦労もしましたが、本当に成長させてもらいましたね。
そのあとは、イベントやSNSを通じたPRのお仕事をフリーランスで受けるようになりましたが、それができたのもエルメスやイネスのもとで培った経験や人脈があったから。若いうちにトライ&エラーを繰り返したことで、壁にぶつかったときの対処法や乗り越えたときの達成感を身をもって知ることができました。そのおかげで今の私があるとつくづく思います。
筋トレやヨガで、
心身を健康的にキープ
運動は昔から大好き。妊娠する前までは、有名なパーソナルトレーナーのもとに通って筋トレをしていました。今でも時間のあるときに出向いたり、家で彼のDVDを見ながら自分のペースでトレーニングしたりしています。ヨガも好きで、たまにレッスンを受けにいきます。子どもがいると時間がなかなか取れませんが、呼吸だけ意識するとか、朝起きたら太陽礼拝だけするとか、自宅で気軽にできることもけっこうあるんですよね。
運動のメリットって、筋肉量が増えて代謝が上がって太りにくくなる、というだけじゃないんです。汗をかくことで爽快感を感じたり、スタイルがよくなって自信がついたり、必ず結果がついてくるので成功体験を積み重ねることにもつながります。たとえば朝、簡単なヨガをして自律神経を整えるだけでも、その日1日が最高にハッピーになる。そういう精神的なメリットも大きいと思います。
運動を始めるなら、
“形”から入るのがおすすめ
運動は構えすぎるとなかなか始められないので、自分の興味の持てるところから始めるのがポイント。おすすめは、お気に入りのウェアを揃えること! 私が愛用しているのは、『urbanretreat(アーバンリトリート)』というLAブランドのヨガウェア。ファッションデザイナーであり、全米ヨガアライアンス公認のヨガインストラクターでもある日本人女性がディレクターを務めていて、運動はライフスタイルの一部というポリシーがとても好きなんです。
ライフスタイルを豊かに変えるには、最初の一歩を踏み出す勇気を持つこと。そして、高い目標を立てず、まずはできる範囲のことを少しでも続けてみること。この2つさえクリアすれば、新しい流れが自然とできてきます。その流れに慣れて、楽しめるようになってきたらこっちのモノ(笑)。「変わっていく自分」を一度体感すると、新しいことへのチャレンジがやめられなくなりますよ!
ページをめくっているうちに、
思考がポジティブに
辛いときや悩んだときは、誰かにすがるのではなく「本」を読みます。ページをめくって能動的にヒントを探す行動が、気づけば思考をポジティブに変えてくれるから。今よりも若い頃は、まわりと比較したり、仕事やプライベートで悩んだりすることも多かったので、自己啓発本をよく読んでいました。アドラー心理学のアルフレッド・アドラーが書いた『人生に革命が起きる100の言葉』という本は、それこそ穴が開くほど読んで、付箋もマーカーもびっしり(笑)。40歳になる今になってようやく、人と比べずに自分のスタイルを楽しめるようになってきたように思います。
最近は言葉が美しい人の本をよく読みます。美術作家の杉本博司さんの評論集『苔のむすまで』は、ものごとの捉え方やそれを表現する言葉に感銘を受けました。子どもの教育にと思って買ったのが、文化・歳時記研究家の広田千悦子さんの『おうちで楽しむにほんの行事』。私の夫はアメリカ人で、日本の文化を子どもたちに教えられるのは私だけなので、本を参考にしながら親子でいろんな行事を楽しんでいます。
タオルに垂らすだけで、
極上のリラックスタイム
リラックスしたいときに欠かせないのがアロマ。ディフューザーがなくても、タオルやティッシュに数滴垂らすだけで香りを楽しめる手軽さが大好き。寝る前に子どものぬいぐるみに垂らすこともあります。持ち前の好奇心を発揮して、今はアロマテラピーインストラクターの資格を取るために勉強中!
おすすめのアロマオイルは、『MYTHΘS(ミトス)』というブランドのもの。100%天然の上質なエッセンシャルオイルです。日中は「ユーカリグロウブルス」でやる気を高めて、夜は「ラベンサラ」でリラックスする、というのがお気に入りの使い方。どちらも免疫力を高める作用があるので、これからの寒い季節にもぴったり。
大切な夫と2人の娘たち
夫とは共通の友人のパーティーで知り合い、出会って3ヶ月後にプロポーズされました。今は2人の娘にも恵まれて4人家族に。普段は家事や育児や仕事でなかなか時間が取れないけど、お休みができたときは家族みんなで海外に行きます。節目にはハワイで家族写真を撮影してもらうのが恒例。お気に入りの写真は家に飾っています。
いつか家族に贈りたい、
大切な3冊のノート
私の宝物は、3冊のSmythsonのノート。娘のイニシャルが入った2冊は、1ヶ月に1ページずつ心を込めて書いている子育て日記兼ラブレター。娘たちが成人したときやお嫁に行くときにプレゼントして、人生の壁にぶつかったときの糧にしてもらえたらと思っています。もう1冊は、私の目標や夢を思うままに綴っているもの。私たち夫婦は将来のことをよく話すので、私の夢のほとんどは家族についての夢であり、夫の夢でもあります。いつかこのノートを一緒に見て「こんなときもあったね」と笑い合いながら、自分たちの軌跡を懐かしみたいなと思っています。
1977年、東京生まれ。大学卒業後、エルメスジャポン(株)に入社し、10年間販売とバイイングを経験。その後はミス・ユニバース・ジャパン元ナショナルディレクター、イネス・リグロンのパーソナルアシスタントを務め、グローバルにファッションと美容の世界に長年携わる。結婚・出産を機に、内側美容・健康に関するさまざまな資格を取得しながら、2017年には一般社団法人Smart Food協会認定インストラクター資格を取得。現在は、これまでの経験で養われた審美眼やセンスと、国内外の最新のウェルネス・食情報も含めた専門的な知識を活かし、洗練されたライフスタイルや賢く食べて健康的にキレイになることの大切さを発信している。
instagram @rietokyo_
一般社団法人Smart Food協会 公式HP
http://smartfood.or.jp
Restaurant 8ablish
(レストラン エイタブリッシュ 表参道)
浅倉さん行きつけのヴィーガンレストラン。Smart Foodのサロンの近くにあり、仕事の合間に立ち寄るそう。
ギリシャの串焼き料理をトーフとテンペでヴィーガンにアレンジした「スブラキプレート」のランチセット。
食事をしなくても買いものができるショップコーナー。選りすぐりのプロダクトがラインアップ。
浅倉さんお気に入りのピーナッツバター。グルテンフリーのマフィンなども人気。
〒107-0062 東京都港区南青山5-10-17 2F
東京メトロ各線「表参道駅」より徒歩5分
03-6805-0597
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