スローライフやミニマルライフなど多様なライフスタイルが浸透している昨今ですが、あなたにとっていちばん心地いいのはどんな暮らしですか? 忙しくても、時間に余裕があっても、どんな場所にいても、自分らしく笑顔で日々を過ごすことができれば、きっとそれはあなたのベストな生き方です。「眺めのいい日々と、居心地のいい服」を提案するSHIPS Daysでは、一日一日を丁寧に生きている人たちのライフスタイルにスポットを当てた新連載をスタート。初回は、トライアスリートとして活躍する北川麻利奈さんをフィーチャーします。
高校時代から水球を始め、アテネオリンピック強化選手に選ばれた経歴も持つ北川さん。その後はリクルート、世界文化社、Apple Japanでビジネススキルを磨き、現在はトライアスリートとフリーランスのPR・エディター・ライターという複数の顔を持って活躍しています。
まさに、休む間もなく走り続けてきたような人生。今もなお、大会にトレーニングに仕事に忙しい日々を送っている北川さんですが、その顔に疲れや不満の色は一切見られません。むしろ、忙しいなかでも120%自分らしくいることを楽しんでいるような、清々しい笑顔が印象的でした。
そんな彼女の“心地いいライフスタイル”とは??? お話を伺っていくと、アスリートでなくても真似したくなるポイントがたくさん見えてきました。
トライアスロンとの出会い
水球選手を引退してから、自分の一部分を失ったような虚無感がずっとありました。リクルートに就職してゼクシィのコンサルティング営業に携わるようになり、充実した毎日を送ってはいたんですが、脳の疲れと体の疲れってやっぱり少し違うんです。ひとりで走ったり泳いだりはしていたものの、「もうあそこまで熱中できることはないかも…」「自分のアイデンティティって何なんだろう?」といつもモヤモヤしていました。
トライアスロンと出会ったのは、世界文化社に転職してファッション誌の仕事をやっていた29歳の頃。友人がトライアスロンをやっていて、一緒にやろうと誘ってくれたんです。やってみた瞬間「これだ!」と思いましたね。すぐに夢中になって、大会にも出るようになりました。当時は、早朝6?7時にスイム練習をして、ゴーグルの跡をつけたままロケに行ったり出社したり…という生活を毎日していました(笑)。
日本を離れ、孤独と戦う日々
そんななか、夫の転勤でニューヨークに行くことに。遠征や短期留学での海外滞在経験はありましたが、英会話が得意なわけでもなく、ビザの関係で仕事もできなかったので、一気に生活が変わりました。
トライアスロンは続けたかったので、マンハッタンのいくつかのトライアスロンチームに「練習に参加させてほしい」とオファーを出して、マンハッタン最大のチームに入りました。ただ、そこでもやっぱり言語の壁が…。コーチからの指導の内容を理解するのにひと苦労でしたし、チームメイトとの会話にもついていけませんでした。孤独感と結果を出したい気持ちの狭間でプレッシャーを感じて、家からプールまでの道のりをよく泣きながら走っていましたね(笑)。
でもそのおかげで、自分でトレーニングメニューを組んだり、高強度のトレーニングでも追い込めるメンタルが身についたりと、自らを奮い立たせてマネジメントできるようになりました。ずっと日本にいたら、今のように自立したトライアスリートにはなれていなかったと思います。
“アスリートの私”と“働く私”を両立
帰国後は、Apple Japanでセールストレーナーの仕事をしたあと、より自由に時間を使えるようにするためにフリーランスになりました。メディアのPRやスポーツメーカーなどのブランドアンバサダーをいくつか務めさせていただいていて、企業や商品のPRをしたり、イベントのオフィシャルライターを担当したりしています。
大会は、トライアスロンとバイクレース合わせて年間8レースくらい。平日は朝5時に起きて泳いでから仕事、土日も基本的には5?6時に起きて練習をしています。週1日はオフの日をつくりたいんですが、なかなか難しくて…。でも、アスリートの自分も働いている自分も同じくらい大切な”私”なので、どちらかに絞るつもりはないですね。
今年はワンランク上のレースに挑戦
2017年も8レースくらい出場予定ですが、9月の佐渡国際トライアスロン大会は私にとって大きなチャレンジ。これまで出場していたのはオリンピック・ディスタンス(スイム1.5km・バイク40km ・ラン10km)だったんですが、今回はミドル・ディスタンス(スイム2km・バイク105km ・ラン21.1km)という2倍以上の距離に挑戦するんです。しっかりトレーニングをして体をつくっていかないとですね!
スイム、バイク、ランのほかに、今シーズンはヨガも本格的にやりたいなと思っています。普段は動のスポーツしかしていないので、静の要素も入れてバランスよく体を動かしていきたいです。
ルート:
都内なら駒沢公園・代々木公園・外苑前などのコースも走りやすいですが、続けられるか心配な方には自宅の近所がおすすめ! 思い立ったらすぐに走り出せますし、いつもの道でも新しい発見があったり、季節の移り変わりを味わえたりします。最初は2kmくらいから始めて、8分走って2分歩くのを3セット…など無理のないペースで。慣れてきたら走る時間を延ばすか、セット数を増やしていくと、気がつけば自然と10kmくらい走れるようになります。
シューズ:
せっかくランニングを始めても、7割の人が怪我や故障が原因でランニングをやめてしまいます。シューズは最初からランニング用のものをきちんと選んだほうがいいです。ショップの方に聞けばいろいろ提案してくれるので、ぜひ相談してみてください。
効果:
無重力のなかで体を動かすので、消費カロリーは高いのにケガをしにくいというメリットがあります。また、“水泳は究極の全身運動”ともいわれるように、全身の筋肉だけでなく、関節もバランスよく使えるスポーツ。運動不足解消はもちろん、血行を促して疲労やむくみをとってくれる効果も!
泳ぎ方:
まずは水の中って気持ちいい!と思えることが大切なので、自分のペースで楽しく続ければOK。泳ぎが苦手な方は、水中ウォーキングから始めてみてください。それだけでも高いリラックス効果が望めます。
最近はどこにでもヨガスタジオがあるので、体験クラスなどに行ってみるといいと思います! パワーヨガのインストラクターの友人がいて、私もたまにやるんですが、エクササイズ感覚で体をたくさん動かしたい方には強度の高いヨガがおすすめ。
お気に入りのウェアを着る、テンションの上がる音楽を聴くなど、まずは自分が楽しめる環境をつくってみることが大切。たとえばヨガなら、好きな香りのオイルを首あたりにつけて、ヨガの最中に香りを楽しむ…なんて方法も!
疲労やストレスが解消される感覚、自分との約束を果たした満足感などをしっかり記憶しておくこと。私も、ゴールシーンで自分やまわりの人たちが喜ぶ姿を鮮明にイメージしたり、その感覚をスマホにメモしてスクリーンショットを待受にしたりして、トレーニング前に自分を奮い立たせています!
ファッションが大好き!
アスリートなので外にいることがどうしても多くなりますが、「日焼けしてシミだらけだけど気にしない!」というふうにはなりたくなくて。日焼け止めをこまめに塗ったり、オイルマッサージをしたり、スキンケアには気をつかっています。爪もボロボロになりやすいので、ネイルサロンにも頻繁に通っています。
あと、もともとファッションが大好きで、ミモレスカートとかフラワープリントとかアスリートっぽくない服もたくさん着ます! 地方の大会に行くときは、レース用のウェアやグッズとは別におしゃれアイテムを必ず持参。服はもちろん、靴、帽子、サングラス、アクセサリー、時計なども、レース用とプライベート用の2種類ずつ持っていきます(笑)。
DANSKINアドバイザリースタッフとして
現在アドバイザリースタッフを務めさせていただいている、アクティブライフスタイルブランドのDANSKINとは、トライアスロンを始めたばかりの頃に出会いました。当時DANSKINは本格的なアスリートをアドバイザリースタッフに起用し始めていて、私もそのひとりとしてお声がけいただいたんです。
DANSKINのウェアは、シンプルでスタイリッシュで日常にもなじむのが魅力。DANSKINのタイツにリブニットと白スニーカーとか、DANSKINのパーカにフラワープリントスカートとか、全身DANSKINで街を歩くときもあります! ニューヨークでは、朝にランニングやヨガをしたあと、そのウェアのままでランチしている人がたくさんいました。それがみんなすごくおしゃれなんです。日本でもそういう景色がもっと当たり前になるといいですよね。
たっぷりめのシルエット、鎖骨が見えるくらいのゆとりのあるネック、裾をきゅっと絞れるデザインなど、女性らしく着こなせるポイントが満載のTシャツ。汗の乾きが早いポリエステル素材で、ヨガなどのウェアとしてもおすすめ。
T-シャツ ¥5,000(+tax)/DANSKIN
まるで「セカンド・スキン」のような、着ていることを忘れるほどのなめらかな肌触り。特別な裁断方法によるフリーカットで、シームレスのウェアにありがちな裾が丸まってくる現象が生じにくいのが特徴。デオドラント機能のある糸が使われていて、汗も怖くない!
キャミソール ¥5,500(+tax)/DANSKIN
ラクに穿けてシルエットも美しいパンツをお探しならこちら。ややテーパードのきれいめデザインでありながら、伸びのいい素材で抜群のフィット感。ファスナーはフェイクで着脱もストレスなし。撥水加工が施されているので気兼ねなく穿きまわせます。
パンツ(ネイビー) ¥10,000(+tax)/DANSKIN
パンツ(ストライプ) ¥11,000(+tax)/DANSKIN
料理もお酒も大好き!
私は料理が好きで、アスリートフードマイスターの資格も持っているので、よく自宅で食べたいものをつくっています。お酒も大好きで、ほぼ毎日飲みます!(笑) 外ならワイン、家ならビールに多めのトマトジュースを加えた自家製レッドアイ。レッドアイはお肌にもいいのでおすすめです。
炭水化物は練習中に摂ったり、脂質は摂らないようにしたり、気をつけていることはもちろん多いですが、好きなものを楽しく食べることも大切にしています!
人間の脳って、運動をし始めると「食べてもいい」というマインドに切り替わってしまうんです。そんなときは、豆乳、ヨーグルト、ゆで卵など筋肉の疲労を回復させるたんぱく質で、一旦お腹を落ち着かせてみてください。日焼けしたときは、お肌にいいにんじんスティックやトマト丸かじりもおすすめ。そうすると食欲が落ち着いて、本当に食べたいものはなんだろう?と体の声を聞けるようになります。これを継続すればドカ食いともお別れ!
癒やしのひととき
心身ともにリラックスできるのがストレッチ。お酒を飲みながらゆる?くやったりしています。あと、愛犬のフランとハクと過ごす時間も、最高に癒やされるひととき。イタリアン・グレイハウンドという犬種なんですけど、もう、本当に可愛いんです(笑)。
ネットで数千円で買えるストレッチポールというアイテムがイチオシ! その上に寝転がってゴロゴロするだけで、全身の力が抜けて副交感神経が高まるんです。肩こりや腰痛にも効果的で、普通に寝ると肩や腰が床につかない状態でも、ストレッチポールを使うと歪みが改善されてきちんと床につくようになります。
幼少の頃からスポーツが好きで、水泳や少年野球を経験。高校で水球に出会い、全国大会に出場、その後ジュニアナショナルチーム、アテネオリンピック強化選手に選ばれる。現在は2012年から始めたトライアスロンに打ち込み、数々のエイジレース、エリートレースに出場。2016年ホノルルトライアスロン優勝、日本選手権にも2回出場している。
DANSKIN(ダンスキン)
1882年、ニューヨークで生まれたアクティブウェアブランド。今日では"FOR THE ATHLETIC WOMEN"をコンセプトに、ヨガやワークアウトなどのアクティブウェアから、日常を快適にポジティブに過ごすためのライフスタイルアイテムまで幅広く展開。
NEUTRALWORKS.TOKYO
(ニュートラルワークス.トーキョー)
「スポーツライフスタイルで、24時間を過ごしたい人たちのためのココロとカラダをニュートラルに整える」をコンセプトに、高品質な商品やサービスを提供するスペシャリティストア。3F・NEUTRALWORKS.ROOMSでは、プロスキーヤー佐々木明氏とリラクゼーションスタジオRe.Ra.Ku監修によるパーソナルストレッチルームなど、カラダを整えることに特化した独自のサービスを提供。
<FLOOR GUIDE>
1F/NEUTRALWORKS.TOKYO(ウェア・グッズ販売)、NEUTRALWORKS.STAND(カフェ)
2F/NEUTRALWORKS.TOKYO(ウェア・グッズ販売)
3F/NEUTRALWORKS.ROOMS(低酸素トレーニングルーム、水素吸入サービス、パーソナルストレッチサービスなど)
<ACCESS>
〒107-0061
東京都港区北青山2-7-22 H・T・神宮外苑ビル
東京メトロ銀座線「外苑前駅」より徒歩2分
<CONTACT>
NEUTRALWORKS.TOKYO/03-6455-5961
NEUTRALWORKS.ROOMS予約専用/03-6455-5964
<OPEN>
11:00?20:00(3Fの一部は13:00?)