「眺めのいい日々と、居心地のいい服」を提案するSHIPS Daysでは、一日一日を丁寧に生きている人たちのライフスタイルにスポットを当てた連載をお届けしています。第2弾は、アメリカ留学やハワイ移住など国境を越えてパワフルに活躍する、ヨガインストラクターのエドワーズ壽里(じゅり)さんが登場!
東京生まれ、東京育ち。「もっと広い世界を見てみたい」という衝動に駆られ、高校在学中にアメリカの高校へ転校したという壽里さん。カリフォルニア在住中にヨガと出会い、その後移住したハワイでインストラクターとしての活動をスタートしました。
ヨガに限らず、サーフィンやトライアスロンも好きという壽里さんのベースにあるのは、「アクティブに体を動かせばライフスタイルが充実する」という信念。現在は、ハワイ出身のプロサーファーである旦那さんのもとを離れ、再び東京で精力的に活動しています。
そんなエネルギッシュな彼女の、心地いいライフスタイルとは? 5つのキーワードから上質な毎日を送るためのヒントを紐解きます。
ヨガとの出会い
カリフォルニアに住んでいた頃は、不摂生な毎日を送っていました。しょっちゅう夜更かししていたし、タバコも吸っていたし。でも、あるときヨガを体験する機会があって、「体を動かすのってこんなに気持ちいいんだ!」と感動したんです。いま振り返れば、それが私の転機だったんだと思います。
本格的にヨガを始めたのは、ハワイに移住してから。最初は「ヨガのあとはタバコを吸わない」というところから始めて(笑)、体を動かすことに慣れてからはランニングなども始めました。人前で話すのが苦手だったので、ヨガインストラクターの資格を取ってからも2年くらいは教えていなかったんですが、ハワイで新しいスタジオがオープンしたのをきっかけにインストラクターの仕事も始めるように。クラスを受講される方が、ヨガを通じてメンタルもライフスタイルもポジティブに変わっていくのを目の当たりにして、この仕事に夢中になりました。
ヨガをもっとオープンなものにしたい
私が教えるヨガは、ポーズを極めるというよりは、気持ちよく体を動かしてもらうためのもの。ヨガだからこうしなきゃ、という定義にはとらわれたくありません。フィットネス全般に興味があるので、ヨガ中に音楽を流したり、途中で腹筋を入れたりとフィットネス寄りのプログラムにして、「運動した感」を持ってもらうようにしています。
双子キックボクサーの江幡塁さん・睦さんとコラボした『イグナイトヨガ』、SUMMER SONICでディジュリドゥ(オーストラリアの先住民族楽器)奏者のGOMAさんとコラボした『サマソニヨガ』など、新しい形のヨガイベントにも挑戦しています。日本ではまだ特定の層にしか浸透していないヨガですが、アメリカではカッコいい男の子がクールにやっていたりする。ヨガの入り口をもっと広げられるように、常識に縛られず自分らしい活動をしていきたいです。
「人とつながる」のが私の仕事
ヨガインストラクターと並行して、カナダのスポーツウェアブランド『lululemon(ルルレモン)』のPRの仕事もしています。ハワイに住んでいた頃にブランドアンバサダーを務めていたのがきっかけで、ルルレモンの立ち上げを任されて帰国しました。最初は3ヶ月の契約で、それが長引いていまに至ります。
ハワイではメジャーなブランドでしたが、当時の日本には店舗すらなくて、そんな中での私のミッションは「とにかく人に会ってブランドの魅力を広める」こと。人は汗をかくと素の自分になれるということから「1日1回汗をかく(The Sweat Life)」をポリシーにしているブランドで、私もそれに共感していたので、完全に手探りのスタートでしたが楽しかったです。現在は、世界で数人しかいない「達人」というポジションになり(笑)、人とのつながりを活かしたイベント企画などに携わっています。
お金よりも、好きなことを優先したい
人とつながるスキルは、ヨガの仕事でも活きています。コラボイベントもそうですし、いま担当させていただいているサーフ雑誌での連載もそう。一見関連のなさそうなヨガとサーフィンですが、「サーファーがヨガをやるとこんなメリットがある!」という切り口で、ヨガの魅力を伝えています。
ハワイでは一時期、高級コンドミニアムを販売する仕事をしていたこともありました。収入がよかったんですよね。でも、自分には向いていなくて辞めちゃいました。私はやっぱり、お金のためじゃなくて、自分の好きなことをして生きたいんです。来年1月には、私と参加者のみなさんでハワイに行ってヨガやトレッキングを楽しむリトリートツアーを開催する予定。冬はスノーボードをやりたいので、スノーボーダーにヨガを教える仕事もしてみたいし(笑)、ゆくゆくは自分のスタジオも持ちたいと思っています。
ハワイは、アクティブな毎日を送れる場所
高校生のときにはじめてサーフィンをしたのが、ハワイのマウイ島。そこから「もっとサーフィンがしたい!」と思うようになり、カリフォルニアの大学を卒業後、OPT(留学生が卒業後に1年間アメリカで働ける制度)でオアフ島に住み始めました。
ハワイの魅力は、日常の中に海があって、思い立ったらすぐにサーフィンができるところ。日本でも湘南に行ったりしますが、なかなか気軽には行けず…。たまに行けるとそれだけでありがたく感じます(笑)。あとは、ただ走るだけでも気持ちいですし、住んでいる人の人柄もいい。自然とアクティブなライフスタイルに変化していく、魅力的な場所だと思います。
週1回のジュースクレンズでスッキリ!
週1日、夜の予定がない日に決まってやるのが、ジュースクレンズ。カリフォルニアに住んでいた頃からジューススタンドによく通っていて、今年の6月まではハワイでコールドプレスジュース専門店のオーナーも務めていたんです。
いまは兄が経営しているコールドプレスジュース専門店『SUNSHINE JUICE』のジュースをよく飲んでいます。ジューサーを使ってフルーツを絞ると摩擦熱で栄養素が減ってしまいますが、コールドプレスジュースは熱を加えないので栄養満点。消化もよく、いつも消化に使っているエネルギーをリペアに使えるので、週1回でもすごくスッキリします!
ハワイに住む大事な家族たち
夫はハワイ出身のプロロングボーダー。共通のサーフィン友達を通じて知り合いました。いまはハワイと日本で離れて暮らしていて、もちろん寂しいですが、お互いに自立して自分の好きなことができるのは幸せだなと思っています。
ハワイにいるもうひとりの家族が、フレンチブルドッグのルル。写真や動画をよく送ってもらうんですが、可愛くて可愛くて。愛犬家の友達としょっちゅう自慢し合っています(笑)。
1984年、東京生まれ。16歳で渡米し、カリフォルニアのチャップマン大学で平和学を専攻。卒業後はハワイに移り、ヨガインストラクターとしての活動を開始。カピオラニコミュニティーカレッジにてスポーツ科学を専攻し、ACSM(アメリカ医学会)認定パーソナルトレーナーの資格を取得する。2015年にはハワイのインストラクター代表として、アメリカ最大級のヨガフェスティバル『ワンダラスト・ヨガ・フェスティバル』でもクラスを受け持った。現在は活動拠点を一時的に日本に移し、ヨガインストラクター、カナダのスポーツウェアブランド『lululemon』のPRなど、幅広い分野で活動中。
http://www.juriedwards.com
DEUS EX MACHINA HARAJUKU
(デウス エクス マキナ 原宿)
1F/カフェ、モーターサイクル・カスタムショップ
豚肉の余分な脂肪を取り除いて低温調理する「プルドポークサンドウィッチ」など、シェフが一つひとつ手作りするカフェメニューが人気。
2F/アパレル・雑貨ショップ
モーターサイクル・サーフィン・スケートボードなどのカルチャーをクロスオーバーさせた、シドニー発のブランド『DEUS EX MACHINA』のアイテムを幅広くラインナップ。
B1F/シェイプルーム併設のサーフセクション、ラウンジ
通常はラウンジとして開放。毎週金曜はバーラウンジになるほか、さまざまなアーティストの作品を展示するギャラリースペースにも。
★B1Fでは、曜日で講師が異なるデウスモーニングヨガを開催(水・土除く)。
毎週金曜の朝9:00?10:00は、エドワーズ壽里によるヨガレッスンを実施中!(1レッスン2500円/1ドリンクつき)
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前3-29-5
東京メトロ各線「明治神宮前駅」より徒歩8分