祝!『THE LIFESTYLIST』セルフブック創刊 ライフスタイリスト・大田由香梨さんの 現在地と最新冬STYLEを語る 祝!『THE LIFESTYLIST』セルフブック創刊 ライフスタイリスト・大田由香梨さんの 現在地と最新冬STYLEを語る

祝!『THE LIFESTYLIST』セルフブック創刊 ライフスタイリスト・大田由香梨さんの 現在地と最新冬STYLEを語る

ファッションスタイリストとしてそのキャリアをスタートさせ、「ライフスタイル」という言葉が知れ渡る5年も前からライフスタイリストとして多岐に渡り活躍している大田由香梨さん。過去にはSHIPS MAG でも密着取材をさせていただいたこともある大田さんがこの度、初となるセルフブック『THE LIFESTYLIST』を創刊されました。7月下旬に創刊してから各所でも話題になっている本について、発刊するに当たっての経緯や出来上がりまで、現在の心境から、この冬の気になるスタイリングについてお話を伺いました。

?ではまず、この本を創刊することになった経緯について、簡単に教えてください。
「ライフスタイリストという名刺を持つようになってから今まで、5年の月日が流れました。実は本自体の構想は昨年末くらいに持ち上がっていまして、今年、5年目という節目の年に、しっかりとした本を作りたいということで計画して、制作をしました」

?自費出版にあたり苦労されたことや、思い出深いエピソードはありましたか?
「自分の性格的に、絶対に妥協をしたくなかったので、そのためには、中途半端なことは絶対にしたくないと思いました。出来ないことを、環境や人のせいにもしたくなかった。その結果が、自主制作、自費出版という答えでした。いつも仕事をしているメンバーたちや、会社のチームと一緒になって、本当に1から10まで全て自分たちで制作することで、無から有に生み出す大変さを感じました。表紙の文字も私が書いています。 また、普段携わっているFashionのカタログなどとは違い、自分自身を客観的に見る作業から始めたり。その作業と経験はすごく、勉強にもなり、自分に足りないこと、意外な発見もたくさんありました」

?出来上がった時に心境はいかがでしたか?
「もうとっても幸せでした!! お店へ並ぶ状態になる一段階前に、サンプルとして形になったものを始めてみる機会があったんですけど、その時が一番感動しましたね。生み出すのが、とても苦しかったから、だからこそ、とても愛おしく感じました。そして、共に作ってくれた相方と仲間に本当に心から感謝しています?」

?この本を「作って良かったな」と思うシーンはどんな時ですか?
「この本を作った時に、オープンオフォスをしたんです。そこでインターネットなどで購入してくださった方々や、普段、私の手掛けている仕事を知っていてくれる方、長く応援してくださっていた方など、エンドユーザーの方々と対話する機会を設けられたことは、とても幸せなことでした」

?ではもう手に入れて読んでいる人や、これから読み進める人に対して見所を教えてください。
「いつも“ライフスタイリストとはどんなお仕事なのですか?”という質問をいただく度に、“衣食住をFashionという視点からスタイリングする”と言うことを伝えたりしているんですが、今回はそれ以上に、大田由香梨の『THE LIFESTYLIST』を通して、その世界を覗き見できる内容になっています。そして私の着こなしをそのままマネするのではなく、私のファッションに対する考え方を参考に、自分のワードローブを見直したり、みなさん自身の生き方を考える。小さなきっかけやヒントになれたらとても嬉しいです。」

?本日は貴重なお時間をありがとうございました。

「冬のスタイリングは、アウターが主役のことが多いです。
シンプルなスタイルが多いのですが、アウターはスタンダードでありながら、
シルエットが個性的なものが好き。
冬は、ベロア素材やファー小物が気になっています」と語る大田さんの最新冬スタイルをご紹介。

「ザックリニットにコットン素材のスカートを合わせていますが、今までだったらパンプスを合わせていたと思うんですけど、今年はファーを合わせたい気分でした。ブラックに続いて、最近はブラウンも気になっているので。 このスカートは、ちょっとハリ感があってシルエットがユニ?ク。カジュアルな素材だけど、ファーの靴に負けないインパクトがあると思うので、バランス良くまとめることができると思います」

「下はスウェット、デニムにトレンチコートを羽織っただけのシンプルなスタイルなんですけど、毛足の長いスヌードをプラスすることで個性的でアクセントを効かせることができます。 いつもブラックの服が多いんですけど、今年は気になっているブラウンやグレーやカーキも増えてきたので、“何にでも合うファー素材のスヌードがないかな”と思って探していたら、ドリス・ヴァン・ノッテンの新作で見つけました。何色とも合うのでこの冬は重宝しそうです」