SHIPS MAGでRIKACOさんを初めて取材したのが、ちょうど1年前の今頃。実はその取材終わりに、何気なく飛び出した「コラボしたいね」という一言から、今回のコラボレーション企画は始動しました。そして現在、店頭には「RIKACO for SHIPS」と書かれたタグ付きの白シャツが並んでいます。 そこで今回は、ご本人のこだわりとファッション哲学が隅々まで行き渡った渾身のコラボアイテムをピックアップ! RIKACOさんの白シャツに対する思い“白シャツ論”と一緒にお届けします。
??前回のインタビューでは「好きなファッションアイテムは、何年経ってもブレない」と言うお話が印象的だったんですが、ベーシックなものを好まれるRIKACOさんにとって、白シャツとはどんなものですか?
「白シャツというと、こだわって着るようになったのは16歳くらいかな。もちろんそれよりも前から着てはいたけど、こだわり出したのはその頃。
今、私には息子がいるんだけど、昔から食育と同じようにファッションに関しても10代から教育して行くべきだと思っていて、その第一歩が白シャツだと思ってる。きっと子供たちは、制服で初めて白シャツに触れると思うんだけど、大きくなってもそのイメージが強くて、なかなかスタンダードなものに触れていなかったりする。でも一枚、きちんとした上質なボタンダウンを持っているだけで、例えば冠婚葬祭や旅先で出掛けたドレスコードのあるお店にも、ネクタイ一つやジャケットを羽織るだけで決まって見える。そんなときの為に、必ず一枚は押さえておくべきものと言うことは伝えているつもり。
言うまでもなく白シャツは定番中の定番として、どんなシーンにも欠かせないよね」
??コラボレーションさせていただくにあたり、各白シャツのどの部分に注力されましたか?
「まずはこなれ感。最初に袖を通した時に、初めてだけどそう感じさせない着心地というか、フィット感になるようにこだわりました。新品なのに、もう何年も着込んだような馴染み感っていうのかな。
ボタンダウンシャツの生地はイタリア製のものを使ってもらっているんだけど、本当に肌馴染みが良くって感激しています。さすが、SHIPSチームの力だなって」
??今回、満を持して店頭に並ぶアイテムですが、どんな方々に手に取って欲しいですか?
「そうですね、SHIPS好きの女性というのは、私のイメージの中で堂々としている女性なんじゃないかって思っていて。こんなベーシックなアイテムを着るって、実は凄く勇気がいることなの。やっぱりどこかにデザイン性があることで、ちょっと違う自分になる感覚を味わえたりすると思うんだけど、ベーシックなものは自分そのままがむき出しになる。
それでも平気って思えるくらい、強い意志を持ってないと服に着られてしまう。でもSHIPSへ来る人たちは、自分をよく知っていて、ベーシックなものを自分らしく着れる人たちだと思うから、そんな人たちがそれぞれに個性を持つスタイルを作ってくれれば嬉しいな」
「今回、コラボレーションが実現して行く中で、他にも白シャツで“こうしたいな”って思う構想が浮かんできたりしていて、本当は白Tの案なんかもあったんです。
SHIPSはメンズ、ウィメンズとあるから、パパと息子とか、ママと娘で一枚のシャツを共有したり出来るような提案もいいなって。そうやって家族のつながりが生まれるようなアイテム提案もいいですよね」
??是非、これからも第二弾(!?)第三弾と素敵なコラボが見られると嬉しいです。でもまずは今回のアイテムの反響が楽しみですね! 今日は貴重なお時間をありがとうございました。
(左)ターコイズが好きなRIKACOさんらしく、ビッグシルエット気味に作られたワークシャツは、袖をロールアップして抜け感を創出。ダンガリーで作ってもマッチしそうなところを、あえて白シャツにすることで新鮮な面持ちに。
ピック ワーク シャツ ¥15,000(+tax)/SHIPS
(中)
とにかく生地の風合いにこだわり抜いて作られたオックスフォードシャツ。タブロイドでも着用しており、3枚の中で一番アイコニックな存在に。
オックス フォード シャツ ¥15,000(+tax)/SHIPS
(右)
生地にストレッチを効かせたボリュームシャツは、ヨーク部分にたくさんタックを寄せることで、エアリーで軽やかなシルエットに。50代、60代の女性でもスタイリッシュに着れるように考案。洗い晒してくしゃくしゃな状態に、タキシードパンツを合わせたり、ライトアウター風に着こなすなど、自由な発想で着用が可能。
タック ボリューム シャツ ¥17,000(+tax)/SHIPS
(左)
タブロイドではタックボリュームシャツに合わせているチェックパンツ。
ヒールやブーツもいいけど、コンバースやスタンスミスなど、ラフなスニーカーと合わせてギャップを楽しんでも◎。
ワイドパンツ ¥24,000(+tax)/SHIPS
(右)
スタンダードなオックスフォードシャツに合わせられたタイトスカートは、濃紺にゴールドボタンの輝きがノーブルにマッチした逸品。
タイトスカート ¥18,000(+tax)/SHIPS
RIKACOさん
持ち前のスタイルと、飾らず自然体でかっこいいキャラクターで多数のファンの支持を集め、バラエティーや雑誌、CM、女優としても活躍。また、オーガニックをテーマにしたbe myselfをプロデュース。RIKACOオリジナルのライフスタイルが共感を呼びフィールドは広がり続けている。
書籍「RIKACO’S BASIC」(¥3,000+税)/LDH発行
RIKACOがこれまで変わることなく表現してきたベーシックなファッションスタイルを、その核となるアイテムごとに、RIKACO本人の撮りおろしのモデルカットや物撮り写真で紹介。アイテムのセレクトやコーディネイトはすべてRIKACO監修で行い、読者の日々のコーディネイトの参考にもなるスタイルとアイテムが約130ページにわたって収録されています。
このほか、プライベートで撮影した日々のコーディネイト写真や、デビューから今までの雑誌等のアーカイブ写真、RIKACOがこの記念に撮影やスタイリングをお願いしたいスタッフとのスペシャルコラボレーションページの収録。今年3月に50歳の誕生日を迎えたRIKACOの節目を記念するスタイルブックにふさわしい、ゴールドカバー&上製本の豪華版の装丁で絶賛発売中。