ビーチ、フェス、旅行…夏のあらゆるシーンで身に着けたい必需品、サングラス。そこで今回はオーストラリア発のアイウェアブランド「LOCAL SUPPLY」にフォーカス! デザインも機能性もプライスも優秀なサングラスを手掛けるデザイナー・Sean氏の来日中にインタビューを敢行しました。ブランド誕生のきっかけと魅力に迫ります!
――今回の来日は何度目ですか? また日本の印象は?
2008年に来てから今回で2度目です。この滞在中は奈良、神戸、広島、大阪へも行きました。花見のシーズンに来たのが初めてなので、前回とは違った景色を見られてよかったです。日本のいろんなお店を回りたかったので、プライベートと仕事の両方を兼ねて楽しめました。
――各地を回ってお花見も楽しめたようですが、滞在中にデザインのインスピレーションを得たり、感性を刺激されることはありましたか?
そうですね、桜がすごくきれいだったので、次のコレクションのカラーパレットに入れたいなと思いましたね。それに日本のファッションはオーストラリアと違うし、すごくおしゃれで刺激を受けました。LOCAL SUPPLYの来シーズンのコレクションに必ず反映されると思います。
サングラス各¥9,200(+TAX)/LOCAL SUPPLY
――2012年にブランドをスタートさせていますが、Seanさんはそれまではどのような活動をされていたのですか?
以前はエンジニアの仕事をしていたんですが、30歳を境に違うことがやりたくなったんです。それでエンジニアを辞めて、友人とこのサングラスブランドを始めて今に至ってます。
――エンジニアからデザイナーに転職されて、創作において苦労したことはありますか?
ファッションデザインの勉強はしていなかったけど、エンジニアの経験から学ぶものがたくさんありました。オーストラリアの人たちはどこでもサングラスをするんですよ。ランニングする時や、レストランへ行く時、ドライブする時など…。そんな生活の中で、軽くてUVカットもできるサングラスを作るということにフォーカスして始めました。基本的には自分でやっているけど、コンサルティングしてくれる友人はたくさんいるんです。例えばデザインのPRなんかはアーティストの友達が手伝ってくれたり、双子の弟がロンドンにいるので、ビジネスのことで話し合ったりしますね。
――ではLOCAL SUPPLYの魅力、こだわりは?
まずクラシックなデザインなのでユニセックスで着用できるということ。そしてマテリアルは現代的なもので、軽くて丈夫なポラロイドレンズを採用していること。それからフレームやレンズのカラーリングが豊富なことも特徴です。サングラスのショップへ行くとどれも同じように見えるので、自分のブランドでは違ったものを見せたかったんです。
――性能もデザイン性もよく、リーズナブルな価格設定でコストパフォーマンスに優れていますが、そこのバランスは難しくはなかったのですか?
それもエンジニアをやっていたことが役立っていて、良い工場を見つけるまでに苦労はしたけど、自分の経験が活かされているんです。そもそも高価なサングラスは気軽にビーチなどに着けていけないじゃないですか。高いサングラスを1つしか持たないのではなく、手頃な価格のものを色違いでたくさん持ってもらえたらいいなと。その時々の気分で使い分けてほしいですね。
――コレクションのテーマ、今季のおすすめがあれば聞かせてください。
まずはイエロー、ブルー、レッドの基本的な3原色をベースにあらゆる色を作り出せること。そして多様性と統一性、品質というテーマのもと作っています。今シーズンはベーシックな型に加えて新しいシェイプを2タイプ揃えたので、それもおすすめですね。
――人種や性別などによって骨格が違い、似合うサングラスも違ってくると思うのですが、自分に似合うものを見つけるためのアドバイスはありますか?
西洋人でも顔の形はみんなそれぞれ違っているので、まずはいろんな形にトライしてみて、その中から自分に似合うもの、着け心地が良いもの、気に入ったものを探すことが大事だと思います。それがその人の自信になるし、魅力にもなってくると思うんです。
――とにかくいろいろ試してみることですね。では最後に、今後のビジョンについて聞かせてください。
まだ会社自体が若いので、コレクションを大きくするというよりも、クラシックなものをベースにカラーリングを増やしていくことと、新しいシェイプを考えています。マーケットとしては今はオーストラリア以外に日本とヨーロッパ、アメリカがありますが、今後もっと広げていきたいですね。