薄青?ネイビーを使ったいわゆるブルーコーディネイトは、近年の世界的なトレンドです。ブルーはご存知の通り定番色であり、なおかつ清潔感や上品さもプラスできる万能色。濃淡を効かせてワントーンでまとめるもよし、装いを引き締める差し色として取り入れるもよし。そんな“青色スタイル”を街のファッショニスタはどのように実践しているのでしょうか? それを探るべくSHIPS銀座店でショッピングを楽しんでいた15名を突撃スナップ。みなさん、思い思いの見事な装いを披露してくれました!
MANABUさん 53歳
会社員
モダンなエンメテエンネのチェックシャツとサントーニのローファーをブルー系でシンクロさせたMANABUさん。ワイズを抑えたドレッシーなスエード仕様の足元とピーディゼロウーノの美脚パンツがスタイル全体をすっきりと見せています。イタリアならではのアイテムをバランス良く合わせているのが印象的です。普段からイタリアブランドがお好きで、休みの日のカジュアルも自然と今日のようなコーディネイトになるとのこと。
伊藤 孝さん 33歳
会社員
全身ネイビーのワントーンで統一した清潔感のある着こなしです。それでいてジャケット、インナー、ボトムスと質感を巧みに変えることでこなれた印象にまとめています。ポイントはなんといってもジョシュアサンダースのスリップオン。モダンな迷彩柄で軽さを出すことで、都会的な雰囲気が漂っています。伊藤さんは仕事の都合で一年の半分は海外にいるそう。帰国した際は、必ずSHIPS銀座店をチェックするとのこと。
左/谷内洋貴さん 28歳
会社員
右/谷内文菜さん 30歳
会社員
お買い物中だった谷内夫妻。洋貴さんは2週間に一度は銀座で買い物をするという洋服好きです。濃いブルーのチェックジャケットと薄青のチェックシャツはトム・ブラウン、ホワイトデニムはRRLのもの。休日はそんなお気に入りのアメリカブランドに袖を通すことが多いとのこと。さらに小物はブレゲの時計で高級感をプラスして、落ち着いた大人カジュアルを上手に演出しています。ちなみにウィークデイは、イタリアもののスーツを着るのが基本だそうです。
ジーン・クレールさん
GQ/VOGUE JAPAN ファッションディレクター中山明彦さん 59歳
会社役員
ブルー×ホワイトというクリーンな2色使いを徹底している中山さん。それでいてコンチョボタンを配したざっくりニットを羽織り、程よく脱力。トレンドのインディゴアイテムを取り入れ、こなれ感を漂わせています。さらにスタイリッシュに見える要因は、AGの美脚デニムとスエードシューズでボトムスをシャープにまとめているため。手首にはロレックスのエクスプローラーで、硬質な男らしさもプラスしています。貫禄のある大人だからこそ、歴史ある定番時計のワンポイントも自然にマッチするのです。
大津さん
会社員
パタゴニアのナイロンパーカにグラミチのクライミングショーツ、さらにスニーカーはニューバランス996というヘヴィデューティーかつスポーティな装い。スタリッシュに見えるのは、体のラインを綺麗に見せるサイズ選びとブルーとホワイトという清潔感のある色選びが効いているから。まさにファッションブランドならずとも都会に溶け込むスタイルは可能だという好例です。ちなみに、仕事中はボタンダウンシャツとチノパンが自身の定番スタイルだそうです。
氏家正太さん 30歳
商社勤務
ホワイトデニムに古着の色落ちデニムシャツで、爽やかな着こなしを披露している氏家さん。首元にはボリュームのあるワーク ノット ワークのカモ柄ストールを巻くことで、モダンなポイントを加えています。さらにスニーカーのシューレースに配されたネオンカラーも、ブルー×ホワイトという定番の色合わせに効果的なアクセントをもたらしています。そんな柄とヴィヴィッドカラーのスパイスを上手に効かせることで、一味違う装いを演出しています。
内山武士さん 39歳
会社員山田達也さん 55歳
会社役員
ミウラ&サンズの時代からSHIPSに通っているという山田さんは、ネイビーで統一したワントーンコーディネイトを実践しています。とはいえ重たさを感じさせないのは、くるぶし丈で合わせたラルフ ローレンのデニムのサイジングが絶妙だから。加えてグルカのバッグまでオールネイビーという徹底した色合わせが、上品さを漂わせています。長年アメリカブランドが好きで愛用しているというだけあって、装いにも説得力があります。仕事場が近いこともあり銀座店には頻繁に足を運ぶとのこと。
山口雅也さん 24歳
食品会社営業
圧倒的に30代以上の来客が多い銀座店で、一際若い友人3人でショッピングを楽しんでいた山口さん。それでいて着こなしは極めてシック。シャツ、パンツ、ストールをすべてネイビーで統一して上品なワントーンでまとめていました。袖口からちらりと見えるボーダーのカットソーもマリンカラーという徹底した色合わせには、こだわりを感じます。嫌味のないグッチのブレスも爽やかな印象です。無駄な装飾を一切省いたミニマルな装いであっても、定番色ネイビーでまとめたスタイルならスタイリッシュかつ上品に見えるのです。
村田興則さん 37歳
医師
お手本のようなブルーの濃淡コーディネイトが爽やかな印象の村田さん。ウインドウペーン柄がうっすらと浮き出たリングヂャケットのジャケットに、ピーティゼロウーノの細身パンツをくるぶし丈で合わせています。色の統一感はもちろん上下のボリュームバランスも巧みなため、よりスタイリッシュに見えます。最大のポイントは深みのあるグリーンのタッセルローファー。ブルートーンに悪目立ちしない変化を与えるだけでなく、足元をぐっと引き締めています。ブラックのシューズなら重すぎますが、グリーンなら逆にお洒落度がぐんとアップ。まさに脱帽のコーディネイト実例です。
左/古川智子さん 24歳 右/児玉大雅さん 28歳
会社員
仲睦まじくショッピングをしていたお二人。児玉さんは、サマーニット、ストール、色落ちデニムをブルー×ホワイトの2トーンでさり気なく統一しています。ネイビーとホワイトなら定番のマリン風配色ですが、ライトブルーを基調にしているため、より涼しげに見えます。さらにシューズにはキルティ・タングが付いたユニークなスエードシューズをチョイス。色も足元のみ濃いネイビーをチョイスしているため、シックな印象を受けます。2週に一度は銀座でセレクトショップ巡りをするのが楽しみとのこと。
仁藤雅文さん 35歳
不動産会社勤務
仁藤さんもブルー×ホワイトの2色で上品なコーディネイトを披露しています。注目すべきはジャケット、ストール、バッグで各々テイストの異なる柄をチョイスしている点です。色でしっかりと統一感を出しているため、毛色の違う柄を合わせても決して違和感がありません。むしろ落ち着いた装いに主張と遊びが加わっているため、スタイリッシュです。ストールはアルテア、バッグはザネラートという、職人気質なイタリアブランドで小物選びをしているところも抜かりはありません。ウィークデイはビジネススーツ、休日はこちらのようなジャケパンが基本とのこと。