春は行楽のシーズンですね。そしておでかけのお供に欠かせないものといえば、音楽です!そこで今回はTSUTAYA、Tポイント、T-SITEでおなじみのカルチュア・コンビニエンス・クラブに勤務する音楽マニア、野中真穂さんにご登場いただき、おでかけシーン別におすすめの曲を紹介していただきました。これを参考に、お気に入りの1曲を見つけてみてください。
スピッツ/「青い車」
スピッツは春の歌やドライブに合うので絶対入れたいと思いつつ、多すぎて何を選ぶか迷いました。そんな中から選んだのは、94年のアルバム
「空の飛び方」に収録されている「青い車」。サビで「青い車で海に行こう」というフレーズが出てくるので、テーマにぴったりですよね。この曲をもとに描かれた
漫画があって、さらにその漫画から
映画も作られているんですよ。
フリッパーズ・ギター/「Happy Like a Honeybee」※邦題「ピクニックには早すぎる」
この曲が入ったアルバム
「Three cheers for our side」には「海へ行くつもりじゃなかった」という邦題がついていて、そこからまず選びました。タイトルも歌詞も全編英語なんですけど、この曲は「ピクニックには早すぎる」という邦題がついているので、それもおでかけっぽいですよね。かなりキラキラした曲で、ミュージックビデオもかわいいんです。フリッパーズはいわゆる「渋谷系」のハシリで、当時からおしゃれでした。
トラッシュ・キャン・シナトラズ/「オブスキュリティー・ノックス」
90年代のイギリスのバンドで、ネオアコースティックの金字塔と称されるアルバム
「ケーキ」からの1曲です。これはタイトルとか歌詞ではなく雰囲気ですね。このアルバムが本当に名盤で、特にこの1曲目が名曲なのでぜひ聴いてもらいたいです! 私の中では爽やかソングのナンバー1と言ってもいいほどで、とにかくフレッシュで爽やかな曲です。
ビーチバッグのような巾着型のキャンバスバッグは、海を連想させるブルーをセレクトしました。浜辺を歩くイメージで、つば広のストローハットもプラスして。足元はあえてビーチサンダルではなく、トングタイプのビルケンシュトックを。ロングスカートに合わせてチラッと見えるのがかわいいです。(左から)サンダル¥9,000(+TAX)/BIRKENSTOCK、バッグ¥12,800(+TAX)/TEMBEA、ハット¥16,000(+TAX)/Muhlbauer
キリンジ/「TREKKING SONG」
アルバム「
SUPER VIEW」からの1曲です。ジャケットにも山が描かれていますが、よく見るとキリンジの2人の横顔なんですよ。曲は「トレッキング・ソング」というタイトルです。邦楽はやっぱりタイトルや歌詞から連想して選ぶことが多いですね。「靴の紐を結ぶ」とか「デイパック」といった言葉も出てくる、まさに“山”のテーマにぴったりな曲です。
エミ・マイヤー/「オン・ザ・ロード」
このエミ・マイヤーは日本とアメリカのハーフで、英語の歌詞が多くてどちらかというと洋楽っぽいです。この曲はTOYOTAプリウスのCMで使われていたので、知っている人も多いのでは? 車のCMなだけあってドライブ向きの、軽やかな曲です。PVも彼女がバンド仲間と一緒にドライブをしている作りで、楽しい雰囲気が伝わってきます。ミニアルバム
「LOL」に収録されているんですが、このジャケットも山っぽくないですか?
マルーン5/「サンデイ・モーニング」
これはもう説明不要の大ヒット曲ですね。もう11年前になりますが、この曲が収録された1stアルバム
「ソングス・アバウト・ジェーン」でグラミー賞を獲って、マルーン5は一躍有名になりました。実はこの曲も車のCMに起用されていました。タイトル通り、日曜日の朝から出掛ける時に聴くと、爽やかで気持ちよさそうですね。
山歩きに欠かせないスニーカーは、歩きやすさ抜群のニューバランスで決まり! グレーやネイビーの定番カラーを避けて、ワインレッド色で足元にポイントを。“山”つながりで、クマのプリントTシャツで遊び心を取り入れました。ニットキャップは綿素材のローゲージで通気性がよく、汗をかいても蒸れにくいのでおすすめです。
(左から)ニットキャップ¥3,500(+TAX)/liflattie shipsMORE、Tシャツ¥5,500(+TAX)/RETRO BAND
MORE、スニーカー¥9,800(+TAX)/new balanceMORE
奇妙礼太郎トラベルスイング楽団/「オー・シャンゼリゼ」
奇妙さんは大阪出身のシンガーで、去年、バンドと一緒に出したカバーアルバム
「東京ブギウギ」に入っているんですが、フランスの有名な曲を日本語でカバーしているんです。すごく春に合うな〜、これを聴きながら桜並木を走ったりしたら気持ちいいだろうな〜、と思って選びました。彼は声が特徴的で、カバーを自分のオリジナルのようにしてしまう才能と、原曲の良さを改めて感じさせてくれる才能があると思うんです。
原田知世/「ロマンス」
97年にリリースされたミニ・ベストアルバムですが、そのタイトルが
「FLOWERS」ということでまず選びました。リリース当時はスウェディッシュ・ポップというジャンルが流行っていて、その代名詞的な存在であるトーレ・ヨハンソンがプロデュースしています。すごくポップで爽やかで、PVも本当にかわいいんですよ。原田知世さん、今もめちゃくちゃかわいいですけどね!
紫外線や急な雨対策に持っていたいコンパクトな傘は、春らしさあふれるリバティプリント。持っているだけで気分も上がりそうです。横長タイプが使いやすいかごバッグは、マチも広めでたっぷり入るので、お弁当を持ったおでかけにもぴったり。桜をイメージさせるピンクの色使いがかわいいチェック柄のリネンストールは、肌寒い時にさっと羽織れる優れものです。
(左から)アンブレラ¥17,000(+TAX)/Traditional Weatherwear、カゴバッグ¥18,000(+TAX)/MUUN、ストール¥5,000(+TAX)/Glen Prince MORE
野中真穂さん
カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社 CCCデザインカンパニー 総合企画室
入社して6年ほどTSUTAYAの商品データベース担当をしていた際に音楽への興味がどんどん深まり、いつの間にかマニアに。現在は湘南T-SITEや15年5月上旬にOPENする二子玉川 蔦屋家電等の新しいライフスタイル提案店舗のサポート系業務の合間に、『ツタプレ』でオススメをしています。
撮影協力:代官山 蔦屋書店