この秋説明不要のトレンドアイテムと言えば、ハット! そこで人気スタイリストの樋口かほりさんにご登場いただき、ハットについてアレコレ聞いてみました。さらにハットを取り入れた私服コーデと、Khajuのアイテムを使ったスタイリングも披露してもらいました! 最新ハットコレクションとともに、この秋のファッションの参考にしてみてください!
――今シーズンはハットがかなり豊富に出ていますが、樋口さん個人としてはどんなデザインに注目していますか?
シンプルな、ウールのつば広タイプが可愛いと思ってます。色もベージュやグレーやカーキなどのベーシックものがいいかなって思います。あとは今年は高さのあるハットが可愛いと思っていて、高さがあるぶん身長も高く見えるので全体のバランスが良くなると思います。
――普段からハットは私服でも取り入れてますか?
実際はそんなに被らなかったんです。だけどここ最近は被るようになりましたね。可愛いものが多いので。普段から服がシンプルなので、ハットを被るだけでおしゃれに見えるかなって。結構何にでも合うと思うし。ハットを被っても着飾った感じにはしたくないですね。あくまでもシンプルな服のポイントで加えたいなって感じです。
――ハットを被る時のヘアスタイルで気を付けていることってありますか?
ボサボサなくらいで可愛いと思います。髪を下ろす時もあるんですけど、基本的には巻いたりしないで適当にくしゅっと結わえてる感じが多いですね。
――ハットを取り入れるコーディネートで、樋口さん流のコツってありますか?
あまりおしゃれしすぎる時にプラスしないというか。例えば見た目にも着てて疲れそうな服で、アクセもジャラジャラ着けてメイクもバッチリだと、それはやりすぎだと思うんです。メイクもナチュラルな方がバランスがいいと思います。洋服は無理してない方がいいですね。秋だったら黒のタートルニット+デニムにハットとか。ハットを取ったら普通のシンプルな格好っていうのがバランスがいい気がしますね。今年の秋冬はロングコートとかが多いので、つばが広いハットに大げさな(シルエットの)アウターを合わせるくらいが可愛いかなって思います。逆にアウターがコンパクトだと今年らしくはないですね。あとは、ハットをコーディネートの差し色にしがちですが、あえてトップスと合わせるのがおすすめです。まとまるし、初心者でも取り入れやすく、今年らしくもなると思います。
――今日のスタイリングのポイントは?
このハットはシンプルでつばの広さもちょうどよくて、ちょっと沿っているデザインとテープ(リボン)が無いところが好きです。テープがあるとメリハリが付くので、それはそれでいいとは思うんですけど、無い方が大人っぽいかなって思います。ボトムは古着のスカートを自分で適当にカットしました。ブーツは昔ヴィンテージショップで買ったものです。普段から古着のデニムを穿くことが多いので、だからこそウールのハットで上品にきちっと見せています。
――ハットのケアや保管方法はどうしていますか?
一応型崩れしないように、重ねて置くようにはしています。できればボックスに入れた方がいいとは思います。インテリアとしても可愛いですしね。あとはショップで買い物した時にも付いてくるような不織布を間に入れたりしてます。吊るすよりは置いて保管した方が型崩れは防げると思いますね。
――ハット選びのポイントや、購入する際のアドバイスをするとしたら?
帽子って、質の良いものかどうかっていうのが出るというか、見てわかるアイテムだと思うので、多少お金はかけてもいいと思います。シンプルであればあるほど合わせやすいし長く使えるので、いいと思いますね。
「カーキのハットには、タートルネックのノースリーブニットとウールパンツ、ショルダーバッグを合わせて全体のトーンを揃えました。足元はあえてスニーカーでハズして。首元が詰まっているので顔周りはノーアクセで、腕周りにゴールドのバングルを加えてポイントにしています。」
ハット¥5,500(+TAX)/KhajuMORE、ニット¥18,000(+TAX)/KiiRA、パンツ?30,000(+TAX)/RUMBLE RED、スニーカー¥10,000(+TAX)/VANSMORE、バッグ¥9,200(+TAX)/KhajuMORE、バングル¥9,200(+TAX)/Bijou R.I、バングル¥7,000(+TAX)/a.v. maxMORE
「ストライプのガウンにネイティブ柄のスカートを合わせた柄×柄コーディネートです。全体の色をブラックで統一したことですっきりした印象に。スカートがひざ丈なので足元はヒールのあるブーツでバランスよく。ボアのバッグでカジュアルな要素をプラスしています。ハットに付いた小さなゴールドの羽根を引き立てるために、ノーアクセで仕上げました。」
ハット¥5,500(+TAX)/KhajuMORE、ガウン¥17,500(+TAX)/KiiRA、ノースリーブニット?9,000(+TAX)/KhajuMORE、スカート¥14,000(+TAX)/KhajuMORE、ブーツ¥30,000(+TAX)/K. Spin、トートバッグ¥4,900(+TAX)/CONTROL FREAK
つばが狭くマニッシュな印象のシルエットに、つば端に並んだ小さなパール使いが甘辛MIXなデザイン。ベージュやグレーなどニュアンスカラーならより女っぽい雰囲気に。
ハット¥4,900(+TAX)/Casselini
今年らしいシルエットとデザインのフェルトハットは、一点投入するだけでコーデが旬顔に。2連になった細いレザーリボンと、ゴールドのフェザーモチーフがアクセント。
ハット¥5,500(+TAX)/KhajuMORE
ハンサムムードなHat attackのハットは、こっくりとしたボルドーカラーが秋らしさ◎。太めのレザーリボンがメンズライクなメリハリをプラス。
ハット¥14,000(+TAX)/Hat attackMORE
コーディネートのしやすさではダントツのプレーンなデザインが決め手。つばが広くエレガントな雰囲気もありながら、旬のムード満点なアイテム。
ハット¥5,500(+TAX)/KhajuMORE
サイドとブリムに入ったカラフルな刺繍に思わず一目惚れしてしまいそうな、遊び心あるキュートなデザイン! 丸いフォルムのトップクラウンもポイント。豊富なカラーバリエーションも嬉しい♪
ハット¥16,000(+TAX)/Son of the Cheese
樋口かほり
スタイリスト渡邉恵子氏に師事。3年半のアシスタントを経て、2005年に独立。「ジゼル」、「ミーナ」、「レイ」などのファッション誌を中心に、カタログやTV等でも活躍中。キメすぎない大人のカジュアルスタイルが得意。