パンのある日々 〜breadworksで、いつもの毎日を“贅沢”に〜
2010年、パン屋のなかった天王洲に真新しいベーカリー&カフェが誕生しました。その名も『breadworks(ブレッドワークス)』こだわりの手作りパン、天井が高く開放的な店内、水辺を望めるロケーション。まさに“贅沢”ぞろいのこのお店には、近郊に住まいや勤め先のある方はもちろん、遠方からのお客様も多く訪れています。今回は、オープンから4年が過ぎた今もなお人気の『breadworks』を直撃取材。アートワークを手がけた高橋信雅さん&佐々木葉月さんへのインタビューもお見逃しなく!
運河沿いの倉庫をリノベーションしてつくられた、ビール工場併設レストラン『T.Y.HARBOR』水辺の夜景を堪能できる水上ラウンジ『WATERLINE』そして、焼きたてパンのお店『breadworks』水辺に並んだこの3店舗は、早朝から深夜までのすべての時間を敷地内で楽しめるとあって、終日多くの人で賑わっています。週末の朝に家族で朝食をとったり、仕事の合間の限られたランチタイムにほっと一息ついたり、愛犬を連れてテラスでお茶をしたり…。『breadworks』は、忙しない日々に“贅沢なひととき”をもたらしてくれるお店です。
『breadworks』でいただけるのは、素材と手作りにこだわったパン。自社製ビール酵母を使ったビアブレッドをはじめ、ハードタイプのパン・惣菜パン・菓子パンなど常時40種類以上をそろえています。『T.Y.HARBOR』『WATERLINE』その他グループ内のお店やレストランで提供されるパンもつくっているため、コーヒーや紅茶だけでなくお酒のお供としてもオススメ。オリジナルジャムや夏限定のビールソフトクリームも人気です!
倉庫・オフィス・シアター・スタジオ…とさまざまな使われ方をしてきた建物を、天井の高さを活かしてリノベーション。ナチュラルな雰囲気の広々とした店内と、水辺に面したテラス席、どちらも居心地は抜群です。シーンや気分にあわせてチョイスして。
breadworks Tennoz
〒140-0002 東京都品川区東品川2-1-6
東京モノレール・りんかい線 天王洲アイル駅より徒歩約5分
03-5479-3666
8:00〜20:00(年中無休)
http://www.tyharborbrewing.co.jp/jp/breadworks/
ふわふわのヴィエノア生地でカスタードを包んだ、breadworks流クリームパン。甘すぎず軽い口当たりのカスタードなので、デザート感覚でペロッといけちゃいます!
自社製ビールを使用したもちもちのパンとパリッとしたソーセージ。異なる食感を同時に楽しめる、ボリュームたっぷりの一品です。
ハム&チーズをはさんだクロックムッシュと、そこに目玉焼きをプラスしたクロックマダム。どちらも香ばしい焼きあがりが美味。
ビアリーとは、茹でずに焼きあげるベーグルのこと。もっちりとした生地を、クランベリー・ドライトマト・カカオの3フレーバーで楽しめます。具を挟んだビアリーサンドもオススメ。
『breadworks』のもうひとつの魅力は、クラシカルでキュートなイラストレーション。ショップカード・パッケージ・コーヒースリーブをはじめ、マグカップやトートバッグなどのオリジナルグッズにもプリントされています。思わず集めたくなるほど可愛いアートワークを手がけたのは、アーティストでイラストレーターでもある高橋信雅さんと、グラフィックデザイナーの佐々木葉月さん。お二人に制作ストーリーをお聞きしてきました!
――『breadworks』との出会いは?
高橋:『T.Y.HARBOR BREWERY』では、2000年から店内イベントなどいろいろアートワークを手伝わせてもらっています。2005年にはホールの常設作品も担当させて頂きました。その中で『breadworks』のアートワークのお話もいただきました。いつでも気軽に、テイクアウトもできるパンは、私たちの日常生活に密接した存在。「若いお客様にも親しんでもらいたい」というお店の想いもふまえ、「必要以上の価値を獲得していくパンとそれを取りまく人々の不思議な生活」というストーリー仕立ての可愛らしいテイストで表現することにしました。
――独特のタッチが魅力的ですよね。
高橋:これは、1920〜1940年代のアメリカの写真を元に、パンの世界観を加えた『breadworks』の為に考案したイラストです。元は、私の「CLASSIC」というシリーズ作品のアレンジです。2007年に、青山の『CIBONE GALLERY』の個展でこの手法を発表しました。この時はヨーロッパの写真をアレンジしたのですが、ただ写真をトレースするだけではなく、実は密かに「ありえない」仕掛けが施されているのがポイントです。それによって、なぜか目に留まる不思議な世界観を生み出しています。どんな仕掛けが隠れているか探してみてください。
佐々木:この仕事を担当した頃はまだキャリアが浅く、「いいものをつくらなければ」と必要以上に気負っていました。そんな私に高橋さんがかけてくれたのは、「楽しい現場にしよう」という一言。そのおかげで肩の荷が下り、ものづくりを思いきり楽しむことができました。目がまわるほど忙しいのに、ジャムの瓶に貼るシール(しかもお客様の目には触れない部分のデザインを何パターンもつくったり(笑)。
高橋:店舗全体を見据えたトータルデザインにもこだわったよね。
佐々木:そうですね。たとえばマグカップにプリントされているイラストは、最初はもっと小さいサイズでした。マグカップ単体で見る限りでは、そのほうが断然オシャレだったからです。でも、広々とした店内で改めて見たときに違和感を感じ、現在のサイズに引き伸ばすことにしました。『breadworks』というブランドは、店舗空間もすべて含めて成り立っている。そう実感した瞬間でした。
――お気に入りのパンはありますか?
高橋:水分をたっぷり含んだ生地でつくるロデヴシリーズはとてもおいしいですよ。あとはカカオ ル・クールが大好きなんですが、表参道店限定みたいで…。差し入れにもぴったりなのでよく買っています。
佐々木:私はデニッシュ! 栗のデニッシュって、ほかではあまり見かけませんよね。季節限定ではなく年中食べられるのも嬉しいです。リンゴや洋梨のデニッシュも爽やかでオススメ。
高橋:パン以外のアイテムにもぜひ注目してみてください。通常の白いビニール袋もいいですが、私のお気に入りは茶色の手提げ紙袋。テイクアウト用のコーヒースリーブや、パンを個包装する紙袋は、イラストのバリエーションを複数用意しています。店舗によって異なるものもあるので、集めると楽しいかも!? イラストの世界のように、『breadworks』のパンのある生活が私たちにとってもっと当たり前のものになったら――。制作者としても、一人の『breadworks』ファンとしても、幸せですね。
高橋 信雅 Nobumasa Takahashi
アーティスト/イラストレーター/アートディレクター
1973年生まれ。桑沢デザイン研究所在学中からフリーランスで活動を始め、卒業後にアトリエ「ばあちゃんハウス」を設立。2007年には桑沢卒同期の藤沼憲隆と「株式会社NN」を設立する。さまざまな絵の具や画法を混合する手法「ミクストメディア」で絵描き活動を行なうとともに、グラフィックやプロダクトデザイン、作家のサポート活動も展開。主な実績は、箱根 彫刻の森美術館 開館40周年記念 所蔵/常設 壁画作品、SUMMER SONIC「SONICART」、エヴァンゲリヲン:破「PREMIUM14」など多数。 http://www.nobumasatakahashi.com
佐々木?葉月 Hazuki Sasaki
アートディレクター/グラフィックデザイナー
1981年生まれ。慶應義塾大学文学部、桑沢デザイン研究所を卒業後、フリーランスのグラフィックデザイナーとして活動。2009年、株式会社NNのSLEEPING GHOSTチームにデザイナーとして参加。温かみのある空気感を大切に、使う人に心地よい風が流れるような作品制作を心がけている。主な実績は、経済産業省 四国経済産業局「アーティストインファクトリー」ロゴマークデザイン、バッグブランド「amiacalva」ロゴマーク及びショップアイテムのデザインなど。 http://hazukisasaki.com
株式会社NN
個と個をつなぎ、「人の心を動かすもの」を最優先し、「人」を対象としている会社。「肉タオル」「ウルトラちびマッチ」「立体手袋シリーズ」など、プロダクトでは独自の視点で制作を続け、業界にマニアックな旋風を起こしている。 http://www.enuenu.com/
ハイゲージのショートスリーブスウェットに、Max MaraとDOLCE & GABBANA出身のデザイナーが立ち上げた注目ブランド『TELA』のパンツで、シルエット美人スタイルの完成。夏小物をさらりとあわせて、水辺の爽やかなひとときを楽しんで。
トップス ?10','500(+TAX)/SHIPS
パンツ ?38','000(+TAX)/TELA
トングサンダル ?18','000(+TAX)/Vincenzo Ferrara
カゴバッグ ?10','000(+TAX)/BERTINI
ハット ?23','000(+TAX)/LOLA
ネックレス ?40','000(+TAX)/DANNIJO