パン好きのBUYER天本! “MAISON KAYSER”でパン作りを体験
「パンからはじまる朝が大好き」と語るほど、パンの魅力にハマっているバイヤー天本が念願のパンづくりを3組の親子と一緒に体験! しかもそこは天本がトップ・オブ・パン屋さんとして通いつめている“MAISON KAYSER”。代表を務める木村周一郎氏との夢の対談も実現!! 「パンのある幸せな食卓、パンのある素敵な生活」とは……パンの魅力を思いっきり堪能してください。
発酵済みのクロワッサン&パンオショコラの生地に全卵をやさしくきれいにぬる作業。コツは、均一にぬること。
このあと、生地は250℃のオーブンで焼かれます!! オーブンの大きさと熱さに一同ビックリ!!
お店で売っているのはシンプルな丸型だけど、パン教室では子どもたちの好きなかたちを作ります。ちなみにプチパンの味はチョコとくるみとプレーン。チョコチップのかざりを目にしたり、大きなハートにしてみたり……とアレンジは自由!!
SHIPSチームの天本&西村は、SHIPS KIDS25周年を記念したモチーフづくりにトライ!!
バターとたまごがたっぷりで、しっとりとした味わいがリッチなブリオッシュには、サワークリームとフルーツで好きなように模様を描きます。サワークリームをしぼる作業は意外と難しくてみんな苦戦? だけど、フルーツを飾りつけることでキレイな仕上がりに!! こちらも発酵済みなので、あとは焼くだけ!!
発酵済みのピザパンの生地を自分の好みの大きさに伸ばしたら、トマトペーストをぬって、ベーコンやチキン、コーンにトマト、そしてチーズを自由にトッピング。好きな具を好きなだけのせて、オリジナルのピザパンを作ることができるので、みんな夢中モード!!
焼き上がったパンをさっそく試食☆ 自分で作ったパンはとにかくおいしくてみんな大満足なご様子。もちろん、食べきれなかったパンは家に持ち帰ることができるので家族みんなで食べるのもお楽しみのひとつ!!
子どもたちの感想は「上手にできてうれしかった!」「すっごく楽しかった! いっぱい食べれちゃう!!」「緊張したけど絶対にまたやりたい」と喜びの声ばかり。唯一のメンズ枠で参加した一朗くんは、大きくなったらパン屋さんになりたいとのことでした!
木村 “MAISON KAYSER”は、日本ではじめてフランスパンの専門店としてオープンしたパン屋なんです。それまでのパン屋は、フランス人が経営していても商品構成は日本人向けのパン屋だったんですよ。その中で思いっきりフランスのパンだけで勝負します!というパン屋がでてきたのがうちだったんです
天本 なぜ、フランスパンの専門店が日本にはなかったのですか?
木村 フランスパンって、昔も今も売れないんです(笑)。だって、みなさんふだんはどこでパンを買って、どういうときに食べますか?
天本 一般的にはコンビニとか? ランチにサクッと……という方も多いですよね
木村 そう! 日本人にとってパンってワンハンドスナックなんです。歩きながら食べたり、仕事しながら食べたり……っていう。ライフスタイルの中で、ゴツゴツとしたフランスのバケットパンなんかは不向きなんです。日本のライフスタイルの中にフランスパンは組みこまれていなかったから、だから日本にはフランスパンの専門店はなかったんです。なので、フランスパンの専門店をやっていく上で必要となってくることは、フランスパンを食べるとちょっと生活がおしゃれになって楽しくなる……その時間をどうやってプロデュースして、お客さまに想像しやすくしてもらうか、ということなんです
天本 それって、例えばどんなことですか?
木村 日本人の主食はお米ですけど、だいたいの家庭に炊飯器は1台しかないので、白米をたいたら白米だけ、炊き込みご飯をたいたら炊き込みご飯だけ……と一回に一種類のお米になるわけです。でも、パンはパン屋に行けばいろんな種類がお手頃な価格で売っているので、家族みんなでシェアして食べることができる。今、核家族化が進んでいて、せっかく家族で住んでいても1人でごはんを食べるなんてことが多いじゃないですか。でも1日の終わりの食事の時間や1日のはじまりの食事の時間というものは、家族で「今日こんなことがあった!」とか「昨日はこうだった」とか話しながら食べるのが、本来の食事のコミュニケーションだと思うんです。その食事がパンを軸にすると、今までよりもちょっとおしゃれになるんじゃないかなぁ……と
天本 たしかに「このパンおいしい!そっちは?」とかの会話が弾みそうですね
木村 そう。それにパンって、ちゃんとした料理がないと食事としてかたちにならないんです。たとえばそこにスープとサラダだけでもいいから、それがあるとテーブルがきちんと作られるでしょ? 生活にパンが介在することで、コストがそんなにかかることなくライフシーンがランクアップするというのはとてもいいことだし、そのパンがうちのパンであったらとてもステキだな……と考えています
天本 生活の提案までされるんですね?
木村 提案というと一方通行になってしまうのでちょっと違います。こちらが提案してもお客さまがスルーしたらそこでコミュニケーションは終わってしまう。だから、僕らが目指しているのは、相互通行のコミュニケーションであり、それができる空間です。でもそれはお客さまの為だけのものではなく、働いているスタッフも楽しめる空間であるべきだと僕は考えていますね。パンのあるステキな生活をお客さまと僕らで共有する……ということです
天本 パン教室を始めるきっかけはあったんですか?
木村 僕の友だちで、奥さんが病気で亡くなってしまった奴がいたんです。彼は、残された2人の子どもを育てながら働いていたんですけど、とにかく忙しくて……。そんなとき、夏休みの自由研究の宿題をどうしよう……と相談をもちかけられて「それなら1日あずかってあげるよ!」と僕が言って、せっかくだから「一緒にパンを作ってみる?」という話になったんですね。そしたら、子どもたちがすごく喜んでくれて、次の年の夏休みも「パンを作りたい!」と言ってくれたんです。それで、そんなに楽しいんだったらお客さまとやってみるのはどうだろう……と考えるようになったんです
天本 パンを作っていると、兄弟の絆も深まりそうですよね(笑)
木村 そうですね。兄弟じゃなくても、パン教室で出会った人たちの間にはひとつのコミュニティができて、そのまま友だちになったりとか、情報を交換し合う仲になったりとか、人間関係の幅もすごく広がるんですよね
天本 パン好きとしては、パンを作るだけでも楽しいけれど、コミュニティができたり、親子の絆が深まったり……といいことづくしですね
木村 今は基本、パン教室は親子参加ですが、機会があったらぜひいろんな方に参加して、楽しんでもらい、パンをもっともっと好きになってほしいと思いますね
天本 今日はありがとうございました☆ これからも“MAISON KAYSER”に通いつづけます(笑)
SHOP INFORMATION
今回、パン教室を行ったのは!!
MAISON KAYSER 高輪本店
住所:東京都港区高輪1-4-21
電話:03-5420-9683
営業時間:8:00〜20:00
HP:http://www.maisonkayser.co.jp/
※パン教室は、各店舗で募集しています。
詳しくは店舗へお問い合わせください。