140年の歴史を誇る“MoonStar”のスニーカーに迫る!!
古くからゴム産業のまちとして栄えた福岡県の久留米で140年もの間、靴を作り続けてきた“MoonStar”。長い伝統と変わらない靴への愛情を誇る“MoonStar”が今回、liflattie shipsの別注スニーカーを作成!! 靴を作り続けてきた“MoonStar”の魅力をたっぷりとお届けするべくスニーカーの作業工程や会社の歴史についてお伺いしてきました! この春は“MoonStar”のスニーカーではじめませんか?
「福岡の久留米で座敷足袋を作るためにアメリカからミシンを買いつけていたとき、アメリカ人のはいているスニーカーを見て、座敷足袋にもゴムをつけたらどうだろうか? というところから始まったのが“MoonStar”の靴づくりなんです。足の快適さを約束するために人の足型を研究し、特にゴム素材にこだわることで今も昔も変わらずに履き心地の良さを保っています。また、デザインに関して言うと、決して機をてらわない……つまりは、一番のお気に入りの靴! というよりは、一番長く愛用される靴! を目指して、とてもベーシックにしてあります。作り手のエゴがですぎない……これがデザインに関するこだわりですね。でも、もちろんはいたときのキレイなシルエットには自信を持っています!」
裁断の仕方ひとつで靴の履き心地が変わってくるのですが、“MoonStar”では細心の注意をはらい、素材の性質と効率を考慮して、職人が手作業で裁断を行います。
平面の布から立体的な人の足に合った靴を作るには、熟練の技術が必要になります。人の手による丁寧な縫製により“MoonStar”の靴の履き心地の良さは支えられているんです。
ソールに使われる生ゴムは粘土のように柔らかく不安定なため、底付けの作業では絶妙な力加減が求められます。そのため今でも一足一足が職人の手によって作られているのです。また、インソールも発砲ラバーを使用しているため、クッション性は半永久的に長持ちして、ずっと快適な履き心地を保ってくれます。そして、ソールの裏の滑り止めの役割もする模様、これもひとつひとつ職人さんが手作業で行っているのもこだわりです。
底付けされた靴を窯にいれ、熱と圧力を加えて加硫させる“加硫製法”は、国内でもごくわずかな工場でしか生産することのできない製法です。“加硫製法”から生み出される靴には、ソールがしなやかで柔らかい、丈夫で壊れにくい、美しいシルエットがキープできる……といった良さがあります。
「形はもともとあるラインと同じですが、別注スニーカーでは生地感にこだわらせてもらいました。具体的に言うと、通常のMoonStarのスニーカーには生地裏にゴムを薄く引いています。このひと手間があるとないとではスニーカーの強度にだいぶ差がつき、張りのあるシルエットに仕上がります。今回の商品は強度が落ちない範囲でゴムの厚さを調整し、洗いがかかった生地の風合いを残すことで、少しくたっとした雰囲気が出るのが特徴です。また、かかとのロゴを白くすることで極力、シンプルに仕上げています。ちなみに裏のソールですが……こちらもSHIPSさんのブランドカラーのネイビーにすることで別注ならではのスペシャル感を表現しています。とても履きやすく丈夫なので、永く履いてもらえるスニーカーになってもらえれば……と願っています!」
スニーカー各¥7','900(+tax)/MoonStar
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松永健太さん 1980年生まれ、鹿児島出身。2008年に株式会社ムーンスターに入社。同年7月にジュニアスポーツシューズの“SURPERSTAR”のMD担当となり、2010年からは平行して“shoes like pottery”の立ち上げメンバーとして参加。2012年からはユースカテゴリーマネージャーを担当している。