SHIPSと人 〜スタイリスト山本マナさんが考えるNAVYという色〜

??山本さんはこれまでNAVYとどんな付き合い方をされてきましたか。

山本　NAVYは定番カラーなんですけど、自分ではずっと遠慮をしていた色なんです。黒や白は昔から好きでいっぱい持っているんですけど、これまでNAVYは自分の色じゃない気がしていて。それが2?3年前からNAVYが気になるようになったんです。人が着ているのを見て、いいなと思ったり。

??そうなんですね。すごく意外でした。でも、白や黒が好きな人はNAVYに気持ちが向かないのかもしれないですね。そんな山本さんがNAVY気分になったのは何かきっかけがあったのですか。

??では、今シーズンNAVYを取り入れるとしたらどんなアイテムを選びたいですか。

山本　好きなものを小物から取り入れることが多いので、やっぱり靴やバッグですかね。靴が大好きなので、普段のコーディネートも靴から考えることが多いんです。女性の場合、ヒールひとつとっても5�pと10�pではまったく違うものですし。男性がスーツのVゾーンで変化をつけるように、女性にとってはすごく重要なポイントなんです。

??それにNAVYは名脇役としても活躍してくれますからね。

山本　でも、やっぱり主役でいて欲しいですね。どんな色であっても、コーディネートをするときはいつも主役だけを選びたいんです。主役同士が混ざってもおかしくないようにまとめるのがポイントというか。定番アイテムを取り入れるときも、普通の定番で終わらせたくないですね。

??なるほど、確かに全部主役のほうが気分もアップしますよね。山本さんから見て、SHIPSとNAVYの組み合わせってどんなイメージですか？

山本　NAVYって黒でもなく暖色でもない。セレクトショップとして、いろんな色（アイテムやブランド）が混じるなかで、上品でいてカジュアルというのはSHIPSらしいなと思いますね。主張もあるけど出過ぎない感じもイメージ通りですね。

??SHIPS WOMENのカタログでは、スタイリングを担当されていますが、常にこだわっている点はどこですか。

山本　SHIPSは年齢層も幅広いですし、カジュアルからドレスアップしたものまである。なので、アイテムによっては「私のスタイルとは違う」というものがあると思うんです。でも、OLさんじゃない人が「もし私がOLだったらこんな格好をしたい」とか、カジュアルしか着ない人が「ドレスアップするとしたら、こういうのがいいかも」など共感できるようにしたいと思っていて。「自分では着ないけど、これいいな！」っていうのは大事にしていますね。つまり、ひとりの女の子を考えるっていうことなんです。そのときに、NAVYっていうのはすごくハマる色ですね。

??今後、山本さんが個人的にやりたい、挑戦したいことはどんなことですか。

山本　これまでは忙しく時間が流れていたんですけど、2年くらい前からは休みをつくるようにしています。最近は少しずつメリハリを付ける生き方を覚えてきて。飛行機も苦手であまり積極的に海外には行かなかったのですが、旅行にいくようにもなったんです。今度は1ヶ月くらいゆっくりロンドンをベースにヨーロッパをまわりたい。あとは、美味しいものを食べて、お酒を飲んでっていう生活がいいなと思っていて。そういう基本的なことを大事にしていきたいですね。

??今日はありがとうございました。