着るストリートアート。
NY発〈212〉の世界
今回は、まだまだ盛り上がりを見せるNYから注目のブランドをご紹介。それが〈212(ツーワンツー)〉です。このブランド、知っている人はまだまだ少ないんじゃないでしょうか。というのも日本で展開しているのはSHIPSだけ。規模もそれほど大きくなく、デザイナーが個人的なコネクションを繋げて展開する、NYの本当にローカルなブランドなんです。ただ、そのデザインはある意味ですごく東京的。今のストリートファッションにフィットする仕上がりになっています。しかも今回は、SHIPS JET BLUEのためにシルエットをアレンジしてもらったアイテムも展開。これは絶対チェックしておいた方がいいですよ。
〈212〉はPEGLEG NYやSUPREME、OPENING CEREMONYなどでウェアラインをデザイン手掛けているボビー・ウォルザーと、フィルム・メーカーで、ジム・ジャームッシュのミューズであるセバスチャン・ベア・マックラードの2人によって立ち上げられたプロダクトデザインカンパニー。どちらも素晴らしいキャリアを持つクリエイターですが、このブランドはそこまで大々的に展開しているのではなく、ある種“個人的”にスタートしたブランドです。NYローカルのアーティストたちとコラボレーションをして、販売は自分のwebサイトのみ。〈212〉というブランド名もNYの市外局番。このことからも地元に根ざしたブランドであることが分かりますね。
もともとデザイナーと交流があったSHIPS JET BLUEはいち早くこのブランドをチェック。そのポップアートのような世界観が東京のストリートにもマッチすると感じて、今回の展開につながったというわけです。
今回SHIPS JET BLUEで展開するにあたり、シャツだけは日本のフィットにアレンジしてもらいました。もともとはもう少しオーバーサイズで身幅が広く着丈も長め。それだとインナーに使いづらいというところもあり、ダウンサイジング。一枚でインパクトありつつ、例えばベーシックな着こなしのハズしとしてインナーに差し込めるバランスで仕上げています。
- 1.オックスフォードのクレリックシャツ。ハートにライトニングボルトの刺繍。襟やカフス小さめでシャープに仕上がっている。
シャツ?19','000(+TAX)/212 - 2.古いPCにエルビス・プレスリーとマリリン・モンロー。時代がクロスオーバーするユニークなグラフィックデザイン。
シャツ?19','000(+TAX)/212 - 3.クラシカルな肖像画のパロディー。このエッジィな遊び心がNY的だ。ボタンは身生地と同色にすることでグラフィックを引き立てている。
シャツ?19','000(+TAX)/212 - 4.薄手のさらりとした生地を使用したボタンダウンシャツ。こちらは古いPCとピンナップガール。
シャツ?19','000(+TAX)/212
今回SHIPS JET BLUEではエクスクルーシブのシャツに加えて、インラインで展開しているニットもピックアップ。グラフィックアートを活かしたデザインは、まさに今の東京のトレンドにマッチします。ジーンズとかチノパンでもいいし、以外と上品なスラックにも合わせられる。他にはなかなかないインパクトのあるアイテムだと思います。
- 1.インベーダーゲームを彷彿させるグラフックデザイン。モチーフはレトロだけど仕上がりはモダン。このさじ加減がハイエンド。
シャツ(+TAX)?16','000/212 - 2.どこか意味深なモチーフのつい目が奪われてしまう。袖には象形文字をモチーフにしたようなグラフィックが。
シャツ?16','000(+TAX)/212
グラフィックアートをファッションに取り入れるという流れは、NYと東京で同時に興っていること。今の東京のファッションシーンにもいくつか注目のブランドがありますが、ちょっとアプローチを変えて新鮮さを求めるなら、NY発のこんなブランドをチェックしてみるのもいいのではないでしょうか。