7thアルバムを発売するシンガーソングライター
安藤裕子さんが考えるニューアルバム『グッド・バイ』
10月2日に待望のニューアルバムをリリースされる安藤裕子さんが、このたびSHIPS MAGに初登場! デビュー10周年という節目に立つということでご本人に、新作アルバムについて、また気になるファッションについてお話を伺ってきました。
まず新作アルバム『グッド・バイ』とはどのような作品ですか?
「今回の作品を作り上げるまでに、2年ほどかかりました。その2年間のあいだに、震災があったり、育ててくれた祖母が亡くなったり、娘を出産したりといろんなことがあったんですが、それによってちょっと私自身が不安定になっていて。なんだか当たり前の幸せや日常が揺らいでしまったのに、そんな中でも生まれてきた赤ちゃんは眩しいくらい生きていて。そんな不思議な気持ちを通して「生きるということをちゃんととらえないといけないな」と思うようになりました。なのでその間に、一度レコーディングした曲でも削ったりした曲もあるし、同じ曲を作り直したりして、最終的にこの10曲に絞りましたね」
『ローリー』
これはGREAT3の白根賢一さんによる能天気なサーフミュージック。「君はエキゾチック♪」というフレーズが気に入り、「エキゾチックと言う言葉が使いたい!」という思いからアルバムに入れました。楽しげな曲に仕上がっています。
『Aloha O’e アロハオエ』
これは映画『四十九日のレシピ』の監督であるタナダユキさんから、「この映画のエンディングに歌ってほしい」とオファーをいただき歌わせていただきました。映画の内容は、亡くなったお母さんを四十九日に送るというお話なんですが、私は誰かが亡くなった時、そのことを悲しむだけでなく、その人の人生を振り返ることで自分も新しく人生を歩んでいきたいなと思います。同時期に同じ気持ちになっていた部分もあり、そういった歌詞の内容にしました。伝統ある曲を歌わせていただくという事もあり、緊張しました。
『グッド・バイ』
この曲は命の曲。このアルバムが辿り着く場所というイメージですね。震災後、生まれた娘を抱いて歩く道の上で出来た曲なのですが、吸い込まれるような青空を眩しそうに見上げる娘の顔を見ていたら涙があふれました。いろんな出来事があり、いろんな人たちの変化した気持ちが行き着く場所になると思います。
安藤さんご自身の作曲に関して、ご自分ではどう分析されますか?
「私は特に何かからインスピレーションを受けて作ったりするタイプではないですね。その時の気分やキーワードになるものが、似ていたりはするかもしれませんが、曲を作るにも、服を選ぶにも考えて物を選ぶことはなく、その時の勢いが大事だと思っているので。シンガーソングライターとして曲を作りますが、私自身と音楽は凄く別のものですね」
ではどうやってお洋服を選ばれますか?
「直感ですね(笑)。古着が好きだったり、らくちんな格好が多いですかね。夏は下駄ばっかり履いているし。ただ母親がブティックで働いていた時に「服との出会いは一期一会だから、気になったら買いなさい!」って言われて育ちました。だから気に入った服は10年越しで着ていたりしています。逆に買っても一回も着てないものもありますけど(笑)。気に入るとそればっかりになってしまうので、靴はいつも履き潰してしまいますね。着ているうちにどんどん馴染んでいくものが好きです」
ありがとうございました。
「原色や強めの色合いは普段から気になりますね。シンガーソングライターとしてはクリーンなイメージでいたいですけど、個人的に可愛いと思うものは好きです」
コート?69','300/THOMAS SIRES??
ニット?11','550/HARLEY OF SCOTLAND??
「普段からフラットシューズやスニーカーが多いですね。中でもこんな男の人が履きそうなデザインのものに目が行きます。あとは履いてるうちに馴染んでくるようなものが好きですね」
オペラシューズ?29','400/RAMON TENZA??
エナメルシューズ?19','950/VINILO??
information
7th ALBUM『グッド・バイ』を引っ提げて、
10/27よりスタート!
■Live 2013 HELLO & goodbye
ライブ日程
10/27(日) 名古屋 ZEPP NAGOYA
11/3(日) 大阪 オリックス劇場
11/9(土) 福岡 ZEPP FUKUOKA
11/10(日) 広島 クラブクアトロ
11/24(日) 東京 渋谷公会堂
詳細はHPの「live」よりご覧ください。
http://ando-yuko.com
安藤裕子/シンガーソングライター
2003年にミニ・アルバム「サリー」でデビュー。
2005年、月桂冠のTVCMに「のうぜんかつら(リプライズ)」が起用され、大きな話題となる。
類い稀なるソングライティング能力を持ち、独特の感性で選びぬかれた言葉たちを、囁くように叫ぶように、変幻自在の熱量の高い歌にのせる姿は、聴き手の心を強く揺さぶる。
CDジャケットやコンサートグッズのデザイン、Music Videoの監督をも手掛け、自身の作品のアートワークをすべてこなし、独自のセンスによるセルフメイク・スタイリングにも、若い女性を中心に注目が集まっている。
デビュー10周年の今年、10月2日に7thアルバム『グッド・バイ』が発売予定。