Shinzoneディレクター 染谷真太郎が語る
『SHIPS by Shinzone』にかける想い
SHIPS WOMENの中でも揺るぎない人気を誇る『SHIPS by Shinzone』が今シーズンも絶賛リリース中ということで、ディレクターを務める染谷真太郎氏への取材が実現しました。感度の高い女性を中心に、幅広い年齢層から注目を集める新作や定番アイテム、その着想からデザインに至るまで、また染谷氏の思う女性像について、貴重なインタビューをお楽しみください。
――「デニムに合うカジュアルで上品なスタイル」を打ち出しているShinzoneと、スタイリッシュスタンダードを掲げるSHIPSによるコラボについてどう思われますか?
染谷「もともと10年ほど前に別のブランドでもコラボさせていただいていたこともあり、根幹部分で洋服に求めるものは、ShinzoneとSHIPSさんともに同じなのではという思いはありました」
――ではSHIPS by Shinzoneをデザインする際、意識した
染谷「そうですね、オンタイムというよりはオフタイムを意識しています。あくまでもベースはカジュアルに落とし込みつつ、アイテムひとつひとつのクオリティには極力こだわってきちんとしたものになるように。そこでまずはSHIPSのスタッフの方々に気に入ってもらえるような、洋服が好きな人に届くようなものがやりたいと思いました」
――では今シーズンのテーマを聞かせてください。
染谷「今季のShinzoneのテーマは「N.Y.C STANDAERD」。そこから東海岸のプレッピースタイルを意識しました。一点一点はスタンダードなものが多いのですが、洋服が好きな人から「いいね」と言ってもらえるような、こだわりのアイテムを作っています。サーマルのような仕様をあえてカシミヤで再現したり、大人の女性が着れるカジュアル服を追及しています」
――染谷さんは普段、どんな女性をイメージしてデザインされますか?
染谷「僕自身が持っている素敵な女性像というと“ヘルシーな女性”ですね。洋服もファッションも気を使っているんですけど、それ以上に大事なものを持っていて、自分のペースで生活できている女性。また30代でも40代でも若々しさをキープしてほしいという思いも込めています。時に少女っぽくもあり大人っぽくもあるというのが理想です」
――SHIPS by Shinzoneについて、今後の展望を聞かせてください。
染谷「そうですね、私たちの服を通してもっともっと洋服の楽しさを、現代の人たちに知ってほしいと思います。洋服一つ一つの値段で「高い、安い」と判断するのではなく、どんなものでも『本物か否か』を考えて身に付けてほしい。たとえばハイブランドのバッグにヴィンテージデニムを合わせたり、マノロブラニクのパンプスを履くようにニューバランスをキレイに履いてほしい。今はいろんなものが進化して、若い人たちの楽しみ方が変わってきてしまっているかもしれませんが、「やっぱり服って楽しいよね」というような、本当の服の楽しさを伝えられればと思います」
「スウェットは胸のレタードに日本の技術が光る相良刺繍を採用しています。そこに昔、ニューヨークとパリを行き来していたコンコルドという飛行機からジェットセッターをイメージして『NEW YORK','PARIS』にしました。パンツはデュアルレイヤードの生地を採用していて、ハイクオリティなカットソー素材なのでパンプスを合わせたりしてもマッチすると思います」
スウェット ?16','800
パンツ ?14','490/SHIPS by Shinzone
「伝統的なタータンチェックをアレンジしたニットです。今季、チェックオンチェックのような柄同士の組み合わせが可愛いと思うので、チェックのタイトスカートやストールと合わせて着こなしてほしいです。色合いはSHIPS仕様の特別な配色になっています」
ニット 各?19','950/SHIPS by Shinzone
「こちらのワンピースはもともととても人気のあるワンピース。うちの定番モデルを素材や色を変えて展開させてもらっています。ヴィヴィッド過ぎない赤や、落ち着いた印象のネイビーに、ボリュームのあるスカート部分が華やかな印象になると思います」
ワンピース 各?18','900/SHIPS by Shinzone
「このブラウスは一枚で着ていただいてもいいんですが、色物のカーディガンを重ねて襟を出してもらったりするとより今年っぽいと思います。またスウェットのスタジャンなど、雰囲気が一見ガラッと変わるようなアウターと合わせてもマッチするはず」
ブラウス 各?14','700/SHIPS by Shinzone
染谷真太郎
「デニムに合う上品なカジュアル」をコンセプトに掲げる高感度なセレクトショップ『Shinzone』の創立者でありディレクター。「常にアップデートするベーシックスタイル」を貫き、男性独自の鋭い視点で現代のレディスファッションを牽引し続けている。