いつも身につけていたい!HAPPYなkyuisの世界
kyuisは、ディレクターの瀬尾有紀さんがランジェリーブランドとして立ち上げ、現在は小物やウェアにまでアイテムを広げ展開している注目のブランド。キュート&セクシーなヴィジュアル、使えば”アッ”と驚き、ついにんまりとしてしまうという楽しい仕掛け……kyuis流の”可愛い”は、そんなHAPPYがいっぱい詰まっています。
?まずkyuisをスタートさせたきっかけを教えてください。
瀬尾さん「きっかけは母親かな。私の母が下着の会社を経営していて、20代はそこで働いていたんです。そこの下着はフェミニンなレースや花があしらわれた可愛らしいデザインのものが多かったけれど、私には少し物足りなかった。だから、その下着に自分でレースやリボンを付けてみたり、リメイクで楽しんでいましたね(笑)。それがどんどん進化して、もっと面白いものを自分で作ろう、という思いから”kyuis”として、ランジェリーアイテムをスタート。そこから小物へ徐々に拡大して、今では小物を作るのが楽しくなっちゃって、ランジェリーよりも小物の比重が増えてきましたね」
左上から時計まわりに
ポーチ¥5','145、¥5','670、¥4','725
ティッシュケース¥3','780/すべてkyuis
?仕掛けが楽しいkyuisのアイテムですが、コンセプトを教えてください。
瀬尾さん「開けたらそのなかにまた袋が! とか、ポーチを開けたら○○○! とか、ポーチを押したら音が出た! とか……Kyuisでは、驚きや発見、面白さ、ワクワク感を小物で表現してるんです。私が平凡な毎日なんてくそっくらえだ! と思ってるので(笑)。毎日楽しければいいな、という思いの延長線上がすべて商品のデザインに現れていますね。
Kyuisのアイテムはお店で買うときもHAPPYで、身につけてカバンに入れてHAPPYで、あげく人が見たときも笑顔になってHAPPY……。みんなが365日HAPPYであればいいなと思っていて(笑)」
?瀬尾さんは発想が豊かなんですね。その発想は一体どこからくるんですか?
瀬尾さん「楽しいことをひたすたすら妄想するんです。海が好きだからバリとかに行きたいけど頻繁には行けないので、海外の写真集を見て旅行をした気分になって楽しんでる。例えばモロッコ。日本にはあまりないモチーフや、たくさんのレース、タッセル、……etc. 素材のパーツにはたくさんの種類があるので、それをひたすら探したり。花柄も珍しい色使いがあるので、そういった海外ならではのものを参考にしますね。海の写真を見ては、ここの海岸でこんなポーチがあったら可愛いな?っなんて妄想して、ビニール素材のものを作ってみたり。大体この本で妄想トリップしてます。もう愛読しすぎてボロボロなんですけどね。
そして、その妄想でできた頭のなかのデザインアイディアを伝えて、デザイナーに形にしてもらうんです。デザイナーの力があってこそ、と思っています。それともうひとつのこだわりが、実用性。ただの面白いものになってしまわないように、しっかり機能性も重視するようにしているんです」
?色も独特な組み合わせだったり、個性的で可愛いですよね。
瀬尾さん「色使いに関しては、やりたい放題ですね、いつも感覚と気分で。色見本を見ながらあれこれ考えるのが、商品を作るうえでいちばん楽しい行程かも。“あー、あのとき、こんな気分だったな?”なんてこともあります(笑)」
?色使いだけでなく、リボンやドットモチーフなどのキッチュなデザインが多いように感じますが。
瀬尾さん「そう、好きなんです。日本の女性って独特じゃないですか。ずっと”可愛い”ものが好きですよね。若いコだけじゃなく年配の方にも、リボンやドット使いのものは人気があります。私のなかでは、日本人は年齢に関係なく永遠に”可愛い”イメージ。ハイブランドのバッグの中からこういうキッチュな小物が出てきたら楽しいですよね」
?ブランドのアートワーク、こちらでも面白いデザインで楽しませてくれていますよね。
瀬尾さん「チョコレートを食べていたときに思いついたお城のチョコレートがけとか、今年3月に行ったバリのモスク寺院で見た装飾や、そこで感じた異文化をアイディアソースにしたペイズリーなど…何気ない時間もずーっと妄想族なんです(笑)。」
?瀬尾さんも普段からkyuisのアイテムを愛用しているんですか?
瀬尾さん「普段から結構使っていますね。もうバッグのなかがポーチだらけで。どのポーチに何が入っているか分からなくなるくらい(笑)。今シーズンは、リボンのポーチとクマのポーチがヒット。コスメやペンケースにしてます。」
?最後に。今後はどんな商品作りにトライしてみたいですか?
瀬尾さん「ポップなものを長くやってきたので、もう少し大人が使えるようなものも作ってみたいですね。それにもやっぱり、サプライズはやっちゃうと思います(笑)」
?今後がさらに楽しみになりました。ありごとうございました!