手縫いで魅せる革小物 ojaga designの秘密を探る! 手縫いで魅せる革小物 ojaga designの秘密を探る!

手縫いで魅せる革小物 ojaga designの秘密を探る!

手縫いで魅せる革小物 ojaga designの秘密を探る!

手縫いで魅せる革小物 ojaga designの秘密を探る!

SHIPS JET BLUE

 カラフルなレザーを使ったポップなデザインと、ハンドステッチならではの温もりある風合いで人気のojaga design(オジャガ デザイン)。そのワン&オンリーな製品は、東京都立川市にある工房で、革の染色、裁断、手縫いでの縫製まで一貫して手掛けている。人気セレクトショップを始め、全国に100店舗以上の卸先を誇るオジャガ デザインの魅力に迫った。


――そもそも、革小物をつくるようになったキッカケを教えて頂けますか?

オジャガ 高校を卒業して、ヒッピーっぽい感じで中南米やアフリカを旅してたんですよ。そこで太鼓(ジャンベ)にハマったのが革に興味を持つきっかけですね。その後、アフリカを旅しながら太鼓の勉強をしつつ、革製品を作って道端で売ったりもしていました。小さいときから、ミニ四駆とか自分で何か作るのは得意だったから、少しは教えてもらったけどほとんど独学です。最近はデザインしかやってないですけどね。あとは図面づくり。うちはパーツの型抜きから縫製用の穴まで、組み立てが簡単にできるようにすべて工房にあるレーザー加工機でやっているんで、図面づくりが重要なんですよね。デザインを考えるのも大変だし、それをどう図面におこすかも難しいんで煮詰まることは多いっすね。


――ネイチャーな感じのデザインが多いですが、ブランドコンセプトなどはありますか?

オジャガ ブランドのテーマとか、ブランディングという考えはまったくないんですよ。逆に、ああいう風にはなりたくない、とかはありますけど(笑)。大事なのは結局、人じゃないですかね。ojaga designはいいスタッフが入ってくるたびに、つくりが変わってきているし。やっぱり、相性がよくてやる気のある人とはうまく行きますから。新しいアイデアも生まれるし。


――いまスタッフさんはどれくらいいらっしゃるんですか?

オジャガ いまは、社員10人くらい、パート30人くらいと、内職が何十人かいる感じで。ウリにしているわけじゃないけど、中学や高校の職業体験を受け入れたり、福祉作業所に仕事をお願いしたり、地域とのコミュニケーションも大事にしています。

――革製品の魅力はどこにあると思いますか?

オジャガ 革は簡単でおもしろいですよ。水を付ければ伸びたり縮んだりするし、温めれば硬くなるし、粘土みたいに融通がきくんですよね。手縫いしているのは、リペアができるようにですね。これはやり続けなくちゃいけない。僕らは庶民的な高級品を作っていると思っているので、1から10まできっちり製造していくことだけは大事にしていますね。


写真左から
ヘアゴム¥1','995
キーキャップ¥1','995
キーホルダー¥7','770


小川 正(オジャガ)


1978年、東京都生まれ。
高校卒業後に世界を浪旅し、そこで出会った太鼓をきっかけとして革製品を独学で作り始める。
近年はMADE IN JAPAN にこだわりアイテムを作成。
近々、工房の近くにショップを移転する予定。