ディレクターひゃんさんが語る、“ holiday”の誕生秘話
お家のなかでもお洒落でいたい…
そんな女のコの願いを叶える”holiday“
ちょっとしたお出かけにも使える可愛いルームウエアに、愛らしいクマの形をしたブランドロゴが目印の”holiday“。このブランドの人気を支える存在となっている、ディレクターの”ひゃん”さんにインタビューを敢行。彼女の飾らない素の顔から、holidayの人気のヒミツが見えてきました。
実は私、大学を卒業してから去年の4月まで歯科医として働いていたんです。もちろんholidayがスタートしてからはディレクター業と歯科医を両立させてきたんですけど…。だからholidayを始める前の20代後半は歯科医として忙しく働きながらも、お洋服の仕事がしたいとずーっと思っていて。でもその一歩がなかなか踏み出せずに悩んでいたんです。人生の壁にぶつかっていた時期ですね。一歩も外に出ずに家にひとり引きこもって、ひたすら考え込んでいました。
でも、そうやって毎日ひとり部屋で自分と向き合うことでひらめいたのが、このholidayのコンセプトなんです。
まだ当時は可愛いルームウエアというものが今のようになくて。コンビニに行くのにいちいち着替えるんじゃなく、お部屋でリラックスした時間を過ごしていて、その服でそのまま外に出かけることができる。見えないところのオシャレを楽しんでもらえる。そして、家のなかにいても女の子がハッピーな気分でいられる。そんな、女のコならではのブランドを作りたいなと思ったんですよね。そう考えると、部屋でひとり悩んでいた時期があったからこそ、今のholidayはあるのかも(笑)。
30歳を迎える前には、どんなかたちでもいいから服に携わりたい! という思いで、とりあえず販売員のアルバイトをやり始めて。そこで、今一緒に仕事をしているブランドのパートナーと出会ったんです。彼もお洋服で面白いことをしたい、という同じ思いを持っていたので意気投合し、そこからようやく動き出して今に繋がっているという感じです。今考えるとそのアルバイトも、holidayを始めるきっかけをくれた大切なひとつのポイントですよね。
こんな風に常に生活にアンテナを張りめぐらして、こんなのがあったらいいなとか、これがもうちょっとこうだったらいいのになぁとか、トレンドを追うというよりは、私がそのときに欲しい! と思ったものを今でも作るようにしています。だから、ブランドのアイディアソースは私の365日。
特にベースがルームウエアなので着心地や肌触りには、一番こだわっていますし、いかにリラックスして着こなせるかというのを大切にしていますね。
あとは、大好きな旅行も大切なアイディアソースのひとつ。旅に持って行く荷物を、アイテム別に可愛く収納できるポーチ類も展開しています。このトラベルシリーズは、実際に旅に行く時に、私も使っていますよ。
上から
リボンポーチ¥5','040/holiday
ランジェリーケース¥5','565/holiday
コスメポーチ¥3','465/holiday
普段は精力を全て展示会に注いでいるので、終わると精神的にも肉体的にもぐったり。そこで日本を脱出して、旅行で一度自分をリセットして日本に戻って、また新たなシーズンに向けて動き出す、という感じですね。だから私にとっての旅行はパワー充電の大切な時間。
去年はトルコに行ったんですけど、イスラム教徒とキリスト教徒が共存しているっていう不思議な国で、独特の色彩のタイルや絨毯を見てたっぷりと刺激されちゃいました。念願だった気球にも乗れて、とてもよかったですね。
次に言ってみたい国は…まだ訪れたことがない北欧、パラオ。あとトルコで乗った気球が忘れられなくて、バルーンサファリにも挑戦したいんですよね(笑)。気球に乗りながらサファリのキリンとかゾウとか、野生の動物が見られるらしいんですよ。行きたいところは本当に、キリがないです。
壮大な夢ですが、できれば生きているうちに世界中全ての国に行ってみたいですね。
20代の歯医者時代は、自分の人生をどう生きるかなんて考える事も無く、今やるべき事をやる!みたいな感じで、がむしゃらに働き続けていたので、自分のライフスタイルが仕事になる、この環境に今私がいれることは本当にラッキーだなと思っています。
20代のころにこうしたいと念じていたことが実現できた30代の今、やっと自分が思うホリデイライクな生活ができているのかも。
ワンピース(左)¥14','490(右)¥13','440/holiday
ひゃん
2009年にアパレルブランドholidayを立ち上げ、ディレクターとして活躍中。ブログにアップされているお洒落な私服SNAPも話題。