銀貨を使ったアクセサリーブランドNORTH WORKSの工房見学!
SHIPS MAG Vol.1の取材時は、カフェ兼アクセサリー工房だった『NORTH caf? & craft』がお引越し。現在の場所に移ってからは、アメリカのアンティーク銀貨を使ったアクセサリーブランド『NORTH WORKS』の工房として新しくスタートしている。新天地はかつて教会だったという古い建物。そこを自分たちでコツコツと改築しながら、居心地のいい空間に仕上げている。お邪魔してみると、やはり職人の皆さまが黙々と仕事をされていた。
NORTH WORKSのアクセサリーに使われているのは、すべてアメリカの古い銀貨。アクセサリーで使われる一般的なシルバー925と違い、銀の含有量は約90%と少ないので硬く、また素材としてムラがあるため加工はとても難しい。そんな銀貨をくり抜いたり、熱を入れて叩いたり曲げたりしながら、ペンダントやリング、バングルなどあらゆるものに変えて行くのがNORTH WORKSの魅力だ。その独特な手法からか「NORTH WORKのアクセサリー作りは、彫金というより板金をしているような感覚なんです」と職人さんは語る。実際、ここの職人さんは自動車整備工、大工、家具職人、シェフなど前職でさまざまな仕事をしている人たちが集まっている。製法に関するアイデアも、それぞれの前職での経験を生かしながら日々進化しているという。
銀を使ったアクセサリー作りは古く、アメリカにはスペインから伝来したといわれている。銀はメキシコから産出されるため、ネイティブアメリカンがそれを原料にスプーンなどの生活雑貨からジュエリーまで、さまざまなものを作っていた。その後、'60〜'70年代になるとヒッピーがコインを使ってリングなどを作るようになる。その製法やアイデアを進化させていったのがNORTH WORKSであり、いわゆるインディアンジュエリーとは一線を画している。
バングル ?25','200(大)、¥24.150(小)、
リング ?17','850/すべてNORTH WORKS
ブレスレット 各¥9','450/NORTH WORKS
NORTH WORKSの定番人気は、コインの模様を生かしたリングやバングル。男性を中心に年齢層も幅広い。春夏にはアンティークビーズを使用し、?引きの紐で組んだ商品も大きな話題に。?引きの紐もすべて自分たちで作っているというから驚きだ。好きなビーズや紐を選んでオーダーできるショップイベントなどでは、女性からの注文も多かったとか。秋冬にかけての新作は、表面はシルバーの凹凸のみのシンプルな叩きで、裏面にだけコインの模様を使っているさりげないアイテムも登場。より幅広い層から支持を集めそうだ。現在、工房の隣にある建物をショールーム兼客間として改造中。次にお邪魔するときには、また違った雰囲気になっていそうで、今から楽しみだ。
バングル ¥26','250、ブレスレット ¥25','200、リング(左) ¥15','225、リング(右) ¥15','750、
ネックレス ¥15','750 /すべてNORTH WORKS
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NORTH WORKS
NORTH WORKSは素材の美しさ、ベーシックなデザインを基本として変わらない価値を持つモノを作り続けています。1点ずつ手作業で作り上げていく為、それぞれ顔があり、作り手のぬくもりと何年経っても褪せることのない素材を感じてもらえるものです。 1878〜1904年、1921年にアメリカで発行された世界で最も美しいコインと言われるアメリカの旧1ドル硬貨【モーガンダラー】 それらのU.Sヴィンテージコインを使い、レザークラフトやビーズワーク、ターコイズといったものと組み合わせ、時代を超えて現代に伝えていきます。