35thスペシャルインタビュー ―liann loeb 小松さおりさん―
変わらずに愛される続けるニットを作り続けたい
ニット好きはもちろん、そうでない人も、一度見たら夢中になってしまうニットブランド「イリアンローヴ」。大人気のカスタムニットが、さまざまなメディアで話題を呼んでいる今日この頃、デザイナーの小松さんにSTYLISH STANDARDについてお話を伺うべく、プレスルームへお邪魔しました。
――まず、小松さんが手掛けられるiliann loebのSTYLISH STANDARDとはどんなものですか?
小松 うちのブランドの軸は“ニット”、“ホールガーメント”、“天然素材”の3本になります。まずニットって、今ではさまざまな素材が出てきているので、オールシーズン使えるアイテムとしてたくさんの人が愛用していると思います。なのでスタンダードという部分ではニットですね。普段から参考にしているのは、古着のフィッシャーマンセーターや、軍物など、本当にトラッドなもの。そこにホールガーメントという、無縫製編み機の技術と、カシミアやアルパカ、シルク、リネンという天然素材の持つ機能性の両方を最大限に活かしたスタイリッシュなアイテムに仕上げていくイメージです
――それを象徴するアイテムとは、どんなものですか?
小松 シップスで今年もフェアを行う大人気のカスタマイズニットがそうです。素材はウール100%で、ベースの形はロングとショートの2パターン。そこに袖や身ごろ、ポケットなどを全25色の中からお好みの色でカスタム出来るんです。さらに言うと、最近、ニットをデザインしながら『ニットがあったら他のものも欲しい!』と思いはじめまして、シャツやカットソーなどを、他のブランドさんとコラボして発表したりしています。また2008年にパリで発表したil by saori Komatsuは、シルクなど上質な素材を使ったホールガーメントのみのコレクションになります。ベースはあくまでニットですが、それだけにとらわれずにいろんなものに挑戦するのも大切ですね 。
――では小松さんご自身のSTYLISH STANDARDとは?
小松 私自身、実はとてもローテクな人間なんです。スタイル画などは手書きだし、パソコンなどを使いこなしたハイテクな感じではなくて(笑)。でもニット作りは仕様書を工場の方とやり取りして、話し合いながら、いろんな要素を合わせて作っていくので難なくやっていけている。もくもくと職人さんみたいに作業しながら、新しい物を作っていく感覚はスタイリッシュスタンダードかも知れません。
――では最後に、小松さんのお仕事に対するSTYLISH STANDARDなマインドとは?
小松 そうですね、今まで通りイリアンローヴを気に入って買ってくださったお客さまが、ワンシーズンと言わず、その先何年も愛用してくれるニットを作り続けることですね。
小松 さおり
織田デザイン専門学校を卒業後、大手アパレルメーカーでニットデザインに携わる。2004年よりイエリデザインプロダクツへ入社、2005年に自身のブランド、イリアンローヴを創立し、デザイナーとして活躍。2008年にはパリでil by saori komatsuを発表。
お好みの色でカスタマイズできる「イリアンローヴ カスタマイズニット」。SHIPS 立川店とSHIPS 二子玉川店でオーダー会を開催します。
今年は、ベースとなる人気アイテム“ポケット付Vネックプルオーバー”に新型ショートタイプが加わり、更に選べる幅が広がりました。2つの丈、
3つのパターン(Solid/2tone/Crazy)よりお選びいただき、全25色のお好きな組み合せで承ります。ぜひこの機会に、世界にひとつしかないあなただけのイリアンローヴを手に入れてください。
素材:100%ウール
サイズ:フリーサイズ
お渡し予定:12月中旬
開催店舗
SHIPS 立川店 9/15〜9/30
SHIPS 二子玉川店 10/3〜10/8