meanデザイナー取材
旅をテーマに毎シーズンコレクションを構築していくナチュラルウエアブランド「mean」。デザイナーの丹羽俊介が肌で感じる日常をそのままファッションと融合させ、そして昇華させたテキスタイルは独自の色を持っていて音楽関係者やアーティストに支持されて続けている。そんな「mean」の魅力に今回は迫った。
服作りをする以前から古着が好きでよく収集していました、特に軍ものを中心としたものばかりだったのですが。それから自分でブランドを始めるようになって旅がブランドコンセプト=テーマとして確立されたんです。それからは毎シーズン、一人で旅に出かけ自分が現地で見てきた物を日本に持ち帰り洋服に表現しています。例えば前回の展示会はエベレストがテーマでジョージ・マロニーというイギリス人の登山家が1920年代に居て、その人が最初にエベレストに登ったんではないかと云われていたので、そのルーツを探る為に実際エベレストに行き、ちゃんとエベレストを見て、登り、日本に帰ってきてから服作りに昇華させました。当時(1920年代)は下の写真にある様なハリスツイードのジャケットで登山をしていたみたいなんですよね。靴なんかも関係資料を見る限り、おそらくなんですがトリッカーズではなかろうか、と。そういったものを実際自分の目で見てから毎シーズンコレクションを展開しています。
meanの事務所にはそんな各地で買い付けられてきたコレクションのキーワードともなる様々な楽器だったり照明、家具などが所狭しと並べられている。どのアイテムも人々の手によって愛されてきた品々ばかりが目に留まる。きっとこういうアイテム達がデザイナーの感度を広げクリエイティブの扉を開いてくれているに違いないと思う。
オリジナルのジャガード柄を使用したニットベストとカーディガン。今季はパリやウィーンのカフェをテーマにそこで働くウエイターやコックのワークスタイルを題材にしている。ニットベストにおいては裏地にウールが施されていて保温性にも優れた作りになっている。どちらもmeanらしいオリエンタルな雰囲気が漂ってくる。
ベスト¥19','950、
カーディガン¥21','000/ともにmean
丹羽俊介
「意味する」の意を持つmean(ミーン)
2005年にMen’sをスタートし、旅や自然や音楽から獲た物をデザイナーの観点で融合したナチュラルウェア・アクセサリーを提案。
2008年にはLedy’sをスタート。
服、小物だけにとどまらず、映像・音楽・アートも融合してmeanの世界観を表現しています。そんな世界観をもうすぐフラッグショップで体感できます。(12月上旬 OPEN予定 東京都渋谷区神南1-8-17横山ビル1F)