MARINEDAY report
日本の職人をフューチャーしたブランド マリンデイ。
その無骨ながらも何処か繊細なデザインの魅力をデザイナーである林祐司氏に伺った。
- マリンデイを始めたきっかけ、又はコンセプトを伺えますか?
ボクはもともとメーカーに勤務していたので職人と話をする機会がすごく多かったんです。それで様々な職人の話を聞いているうちにその技術を持った人の魅力に惹かれていき
もっと職人にフォーカスをあてたい、そう考えるようになったんです。それがブランドを
始めるきっかけですかね。ブランドネームのマリンデイというのもボク自身がブランドを始めるにいたって
考えた時に、自分自身=誕生日=海の日=マリンデイというふうに変換されていった結果なんです。
日本人の技術力って本当に凄いと思うんですよ、まだまだ世に出ていない可能性(技術力)も沢山ありますし
ボクはそこを上手く生かして自身のブランドのモノ作りをしていきたいと思っています。
コンセプトについてもよく質問されるんですが、ぶっちゃけないんです。笑
ボクの場合はたかだか30数年しか生きていないので良い所は先輩の方々やそれこそ職人さんに伺っています。そこがボクのモノ作りのコンセプトなのかもしれませんね。
- リフラティ シップスで販売しているショルダーバック“シップ”について話を聞かせて下さい。
あのバックは一番最初、展示会に出したとき正直言ってあまり評判の良い商品ではなかったんです。笑。
でも、生地は麻帆布のパラフィン加工のモノを使っていたり、リベットのパーツはアメリカのユニバーサル社のモノを組み合わせていたりとボクなりには拘っていたバックだったんです。そんな拘りをシップスさんが気に入ってくれて改良を重ねデザインポイントになっているナスカンもイタリアの船舶会社のものを取り寄せて作ったりとやっているうちに商品が一人歩きし始めて現在にいたるという訳なんです。ボクは流行に合わせた商品を作っているつもりは全然ないんですよ、それよりは少しでも丈夫で長持ちしてくれる商品を作っていきたいと今でも思っているんです。
アトリエはイマジネーションを形にするデザイナーの巣=職人の場でもあります。そのアトリエが神戸にあるんですが少しずつ少しずつ自分の好きなアイテム(工業品)を買い足してノスタルジーな雰囲気を楽しんでいます、そういう環境から生まれるデザインっていうのもあるんですよね、きっと。
MARINEDAY
デザイナー 林 祐司
神戸市中央区海岸通りにアトリエを構える。
http://www.marineday.co.jp