スタイリスト村上さんおすすめのブランド
雑誌や広告媒体で活躍中のスタイリスト村上忠正氏に
今シーズン、おすすめしているブランド、その着こなしについてレクチャーしてもらった。
コーディネートのポイントなんですが、今シーズンはこういった発色の良いシャツが気分なんです。なのでインナーに取り入れるのがマストなアイテムなんですが、例えばこれでニットとか緩めのアウターを着ちゃっているよりもジャケットと合わせてしまった方がショーツとの組み合わせが逆にギャップがあってコーディネートとしては面白いんじゃないか、と。
足下もしっかりとした革靴よりもこういった夏っぽい白いキャンバスシューズっていうのがポイントで良いと思います。ボクは全体的に洗いのかかった感じの服が好きなので、いい意味でのリラックス感というか、シャツにしてもジャケットにしてもそういうテイストが好きなんです。
ジャケット¥87','150/LARDINI
シャツ¥19','950/GUY ROVER
パンツ¥17','850/Grown&Sewn
ベルト¥14','700/WILEY BROTHERS
シューズ¥9','975/Keds
ピックアップアイテム
上段左上、シャツ¥24','150、右、シャツ¥19','950/ともにErrico Formicola シューズともに¥9','975/Keds 下段左、シャツ¥23','100、右、シャツ¥19','950/ともにGUY ROVER
エリコ フォルミコラのシャツ
2008年にスタートしたイタリアはナポリ発エリコ フォルミコラ。ルイジ ボレッリで経験を積んだエリコ フォルミコラ氏が立ち上げたブランドです。クラシカルなデザインを新鮮に見せてくれる同ブランドのシャツは、ナポリの伝統的なハンドメイド技術を駆使した縫製に拘りが。体に沿うような美しいスリムシルエットでありながら、吸い付くような手触りや抜群の着心地が特徴的です。
朱色のようなレッドチェック柄が配されたこちらのドレスシャツは、夏スタイルのアクセントに。発色の綺麗なドレスシャツは一枚でも様になり、軽快な印象に仕上がります。
一方フラワー柄のプリントが施してあるこちらのシャツは、清涼感あふれる軽い仕上がりですので、ジャケットスタイルのVゾーンに最適です。洗いを施したアイテムなどとも相性がいいですね。どちらもタイドアップしてもしなくても決まるワイドカラー仕様。
ケッズのスニーカー
シップス別注 Kedsのスニーカー。
1917年U.Sラバー社のスニーカーブランドとして誕生して以来、多くのファンから愛されてきたKeds。シップスはもとより、さまざまなショップやブランドがリコメンドすることで、数シーズン前より大復活のシューズブランドです。
定番の「MAIN SAILU」に、アッパーはシャンブレー生地を使い、2本ラインをソールに施したシップス別注モデル。ヨットシューズの快活さをイメージさせる浅いトップラインと、バルカナイズの持ち味である手巻きでつくり込んだソールの風合いが特徴です。
スニーカーなのにこの上品顔で軽快なディテール。洗いを施したリラックス感のあるジャケットにショーツ。このバランスにもなじむのがこの真っ白なスニーカーです。
ギ ローバーのシャツ
ギ ローバーは、イタリアのアパレルブランド。旬のディテールを取り入れたデザインアイテムも多く手がけるアパレルブランドへ変貌。イタリアはもとより、世界中の専門店で取り扱われるほど。もともとは紳士シャツメーカーで、世界最高峰のマシンメイドのドレスシャツとして知られ、その技術力は折り紙つきです。フルハンドメイドやセミハンドメイドなど、着心地を追求したハイクオリティシャツもありますが、デイリーに着られるリアルクローズとして、ギ ローバーはおすすめです。
マシンメイドながら体になじむや柔らかい仕立てはギ ローバーならでは。また生地の豊富なバリエーションも魅力のひとつです。旬なグリーンチェックのシャツやリネンを使用したリラックス効果の高いシャツ地と色、柄もさまざま。その中でも今季おすすめはやはり、グリーンやブルー、チェック柄。1枚でも様になり、清涼感を感じさせる生地を着れるのはこの季節ならではですからね。
村上 忠正
1969年生まれ。東京都出身。
鈴木卓爾氏より独立後、現在はフリースタイリストとして活躍中。メンズ人気雑誌「MENS EX」や「MENS CLUB」、「OCEANS」などをはじめ、広告やカタログなど幅広い媒体を手掛けています。ドレスからカジュアルまで大人の着こなしに定評があり、その豊富な知識や経験で多くの支持を集める。