Porter Classic & KICHIZO
シップス ジェットブルーで今シーズンから展開が始まった
Porter Classic & KICHIZO。
その原動力となる源をクリエイティブディレクターのお二人に伺った。
ボクはねシップスさんとのお付き合いは一番最初はアメ横時代かな、それから本当に親しくなったのは中澤さん(現総務部部長)に出逢ってから、これは商売とかじゃなくて、本当に感性とか凄く合うんで。そういう人って意外と業界に少ないんですよ、だからボクにとって大事な戦友であり友達であり何でも言える数少ない友人なんです、これはお世辞抜きの話で。本当にありがたいと思っています。
シップスさんという1つのカラーがあって、そこに蓄積した素晴らしいキャリアそして素晴らしいスタッフさんがいらっしゃいます、その中に少しでもチャンスを与えてくれて場所を提供していただいたという事自体が光栄なんですよ。そこでウチの商品を使ってくれる、見てくれる、あるいは背負ってくれるというお客様がいらっしゃるだけで嬉しいんですよ。それしかないんですよ。あ、後、最後に付け加えさせていただきたいんですがウチは流行をやるつもりはありませんから、ずっとクラッシックですから、よろしくお願いいたします。笑
ブランドを始めるにあたり、最初は身内を口説く事から始めました、本当にたった二人で始めたブランドですから身内を口説けなかったらお客さんに嘘をつく事になりますから。そういうビジネスだけはしたくなかったんです。それにボクにとっては父ですが一歩下がって見ると凄く魅力的なデザイナーだしキャラクターなんです。ウチの親子の関係ってちょっと変わっていますからそれはそれで面白いんじゃないか、逆に面白いものが出来るんではないか、と思いました。
それからサンプルを実際に着てもらったり、カバンを使ってもらったりと自分達の身内から意見を聞いたりしてサンプルを訂正していた時期に、シップス ジェットブルーがオープンしたんです。それからほぼ同時期にウチの銀座店がオープンしまして、まず一番最初に中澤さんに商品を見てもらったんです。その時にいただいた言葉をボクは今でも忘れないでいます。無我夢中で商品を作ってきてやっとの思いで出来上がったばかりの事だったので凄く心の支えになりました。本当に感謝しています。
ウチの商品を見ていただいて、その1つ1つの商品が出来るまでのいろんな人の苦労、例えばメーカーさん、職人さん、材料屋さん、凄い多くの人達の苦労があっての商品が作られているのでそれが伝わると嬉しいですよね。そういう人達あっての我々なので、本当に凄いですよ日本の職人さんの技術って。
1947年東京生まれ。
Porter Classic代表取締役。
長年に亘り数々の名品と呼ばれる鞄を世に送り出す。その影響は鞄業界に留まらず、アパレル業界を常に牽引してきた。1981年日本人初のニューヨークデザイナーズコレクティブのメンバーに選出された事でも知られる。2008年12月Porter Classic銀座店オープン。2009年3月Porter Classic福岡オープン。2010年4月店主を務める質屋PAWN SHOPオープン。2010年5月カバンブランドKICHIZO全国展開開始。2010年11月世界の貴重なアイテムをまとめたカタログ本『男遊四宝』を刊行。
1975年東京生まれ。
Porter Classic取締役。
1993年高校を卒業後渡米。ロサンゼルス、ニューヨーク、サンフランシスコの大学で映画と写真を専攻。写真家ラリー・サルタンやビート詩人マイケル・マクルーアのもとで学ぶ。2003年サンフランシスコ・アート・インスティテュート大学院卒業。2006年ハワイ島ホノカア村で過ごした自身の経験談、『ホノカアボーイ』刊行。2009年映画化され全国東宝系でロードショー。2010年7月世界初HOBOカルチャーをテーマにした写真集『The HOBO STYLE』を発表。